『ピクミン』の隊長やオリジナルキャンペーンを自作! 非公式移植『Open Nectar』1.0.9が公開

『ピクミン』の隊長やオリジナルキャンペーンを自作! 非公式移植『Open Nectar』1.0.9が公開

ゲームキューブ用ソフト『ピクミン』『ピクミン2』をPCやAndroidで動作させる非公式プロジェクト『Open Nectar』のバージョン1.0.9が、2026年10月25日に公開されました。開発を手掛けるのはSSunnKing氏。今回の更新では、オリジナルの隊長やピクミンを作成できる『Model Maker』と、自作ミッションを組み合わせてキャンペーンを制作する機能が追加されています。

『Open Nectar』は、ゲームキューブ版のプログラムをWindows、Linux、Android向けに移植し、エミュレーターを介さずに動作させるプロジェクトです。10月18日に公開されたバージョン1.0では『ピクミン2』にも対応しましたが、今回はゲームを遊ぶための機能だけでなく、自分でキャラクターや冒険を作れるようになった点が大きな特徴です。

●『Open Nectar』バージョン1.0.9リリースノート
https://github.com/SSunnKing/Open-Nectar—Pikmin-Native-PC-Mobile-Port/releases/tag/1.0.9

●『Open Nectar』プロジェクトページ
https://github.com/SSunnKing/Open-Nectar—Pikmin-Native-PC-Mobile-Port

好きな3Dモデルを取り込んで、オリジナルの隊長やピクミンを作成

今回追加された『Model Maker』は、『ピクミン』向けのキャラクター制作ツールです。ランチャーから起動でき、手持ちの3Dモデルを読み込んでゲーム内で使用するキャラクターを作成できます。

対応するファイル形式は、.glb、.gltf、.vrm、.fbx、.objの5種類。MixamoやVRoid、Blender、MMDなどで使われる骨格データを認識し、キャラクターの大きさや骨格への割り当てを自動調整する仕組みが用意されています。必要に応じて肩や手足などの位置を手動で調整でき、歩く、ピクミンを投げる、笛を吹くといったゲーム内のアニメーションで動きを確認することも可能です。

作成した隊長は、オリマーの外見を上書きするのではなく、名前や顔画像を持つ別のキャラクターとして登録できます。つまり、オリマーを残したまま、自作の隊長を選んで冒険に出られるわけです。

また、赤・黄・青のピクミンの外見を別のモデルに変更することもできます。ただし、こちらは新しい種類のピクミンを追加する機能ではなく、既存の3種類の見た目を差し替える仕組みです。頭の葉・つぼみ・花には、ゲーム本来のものが使われます。作成したキャラクターは.nectarchar形式で保存・共有でき、受け取った側で編集することも可能とされています。

なお、さまざまな3Dモデルの読み込みに対応しているものの、モデルによっては手動での調整が必要になる可能性があります。

自作ミッションをつなげて、ひとつのキャンペーンに

もうひとつの大きな追加要素が、マップエディターの拡張です。ひとり用や協力プレイ用のミッションを制作できるようになり、単にマップを作るだけでなく、物語やルール、メダルの獲得条件、特定の出来事を発生させる条件などを設定できます。複数の日にまたがってゲームの状態を引き継ぐ仕組みも用意されています。

さらに、作成したミッションをまとめて、.nectarpack形式のオリジナルキャンペーンにすることも可能です。専用エディターでは、ワールドマップ上のエリア配置や解放条件、日誌、エンディングなどを設定でき、セーブスロットも3つ用意されています。

マップ制作で使える素材も拡充され、植物や草、バクダン岩、ゲート、敵のグループなどを配置できるほか、地形や道、川などを組み合わせることも可能です。オリジナルの隊長を登場させ、自分で考えたミッションを順番に攻略していくといった、これまでとは違う『ピクミン』の楽しみ方ができそうです。

『ピクミン2』の不具合修正も実施。導入には対応するゲームデータが必要

バージョン1.0.9では、このほかに『ピクミン2』のクラッシュに関する修正や、『ピクミン』のタイトルメニューの整理も行われています。開発者によると、既存のセーブデータや設定、テクスチャパック、マップは更新後も引き継げるとのことです。PC版はランチャーの更新機能から、Android版は新しいAPKを上書きインストールする方法が案内されています。

なお、『Open Nectar』は任天堂が提供する公式の移植版ではありません。配布ファイルにゲーム本体のデータは含まれておらず、利用には所有する対応版ソフトのディスクイメージを別途用意する必要があります。プロジェクトの説明で対応が案内されているのは北米版と欧州版で、日本版の対応は明記されていません。また、今回紹介したキャラクター制作機能などは主に『ピクミン』向けのもので、『ピクミン2』で同じ機能が利用できるというわけではありません。

これまでの作品をPCやスマートフォンで遊べるようにするだけでなく、キャラクターやミッション、さらには冒険全体の流れまで自分で作れるようになった『Open Nectar』。今後どのようなオリジナル作品が生まれてくるのか、気になるところです。

※本記事は開発者が公開したリリースノートをもとに作成したもので、当サイトでは実際の動作検証を行っていません。

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