PSP向け「GBAdhoc 3.0.0」がGB/GBCに対応!『ポケモン 金・銀・クリスタル』の時計機能も

PSP向け「GBAdhoc 3.0.0」がGB/GBCに対応!『ポケモン 金・銀・クリスタル』の時計機能も

開発者のShoshinFauteux氏は、PSP向け非公式エミュレーター「GBAdhoc 3.0.0」をGitHubで公開しました。GitHubのリリースページ上では2026年9月27日20時34分の公開と表示されており、最新版は「GBAdhoc-3.0.0.zip」として配布されています。

今回の大きな変更点は、これまで中心となっていたゲームボーイアドバンス(GBA)に加えて、新たにゲームボーイ(GB)とゲームボーイカラー(GBC)へ対応したことです。これにより、カスタムファームウェアを導入したPSPひとつで、GBAだけではなくGB/GBCのゲームも同じGBAdhocから選んで遊べるようになりました。

●GitHub Releases
https://github.com/ShoshinFauteux/GBAdhoc/releases/tag/v3.0.0

TGB Dualを採用してGB/GBCに対応

GB/GBCのエミュレーションには、「MasterBoy」から取り込まれたTGB Dual由来のコアが使用されています。開発者によると、PSP-1000、PSP-2000/3000、PSP Goの各モデルで、サウンドを有効にした状態でもフルスピードで動作するとしています。

ゲーム選択画面では三角ボタンを押すことで、「GBA → GB → GBC」の順番に機種を切り替えることができます。それぞれ個別のゲームリストやカラーが用意されているため、複数機種のゲームデータを同じフォルダーにまとめていても、機種ごとに整理して表示できる仕組みです。

ただし、当サイトでは個々のGB/GBCタイトルについて実際の互換性や動作速度を検証したものではありません。READMEでも、一部タイトルでは表示上の問題が残るケースが記載されているため、すべての作品が完全に動作するという意味ではない点には注意が必要です。

『ポケモン 金・銀・クリスタル』などの時計機能にも対応

GB/GBC対応にあわせて、カートリッジにリアルタイムクロックを搭載したゲームへの対応も追加されています。代表的なタイトルとして、開発者は『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』や『牧場物語』を挙げています。

これらのゲームではPSP本体の時計を利用してゲーム内時間を進める仕組みになっており、昼夜の変化などリアルタイムクロックを利用する要素にも対応します。ゲームボーイ向けには、Super Game Boyカラーを自動的に利用する「Auto」のほか、グレー、DMG風のグリーン、ゲームボーイポケット風といったパレット設定も追加されています。

セーブステートが5スロットに拡張。お気に入り機能も追加

ゲームブラウザー周辺も大きく強化されました。ゲームを選択して四角ボタンを押すとお気に入り登録ができるようになり、SELECTボタンでお気に入りだけを一覧表示できます。

セーブステートについては、これまでの1ゲーム1スロットから5スロットへ拡張されました。それぞれに保存時のサムネイル画像が表示され、ゲームブラウザーから左方向を入力するとセーブステート一覧を開き、任意の状態から直接ゲームを起動することもできます。

従来から用意されていた「SELECT+L」でのクイックセーブと「SELECT+R」でのクイックロードについては、そのままスロット1として利用できます。GB/GBCについてもGBAと同様に、ゲームブラウザーやセーブステート、早送り、スリープ復帰などの機能を利用可能です。

GBAの無線通信も長時間プレイ時の安定性を改善

GBAdhocの特徴のひとつであるGBA Wireless Adapterのエミュレーションについても、3.0.0では通信処理が改善されました。受信データが蓄積することで長時間の通信プレイ中に遅延が増えていく問題への対策が追加されたほか、一時的に無線データが失われた場合でも、すぐに接続を切断せず通信を維持する仕組みが導入されています。

ただし、GBA版『ポケットモンスター エメラルド』『ファイアレッド』『リーフグリーン』などでPSP同士の交換や通信対戦を行える機能自体は、今回初めて追加されたものではありません。当サイトでも9月12日に紹介した2.0.2の時点ですでに搭載されており、3.0.0での新要素は、その通信をより安定させるための改善となります。

また、GB/GBCへの対応が追加されたからといって、GB/GBCゲームでも同様にPSP実機同士で通信プレイできることが確認されたわけではありません。READMEによるとGB/GBC用リンクケーブルの処理自体は実装され、開発環境では動作しているものの、PSP実機2台を使ったテストはまだ行われていないため、現段階では対応機能として明確にはうたわれていません。

PSP-1000を含む各モデルに対応

GBAdhoc 3.0.0は、カスタムファームウェアを導入したPSP-1000、PSP-2000/3000、PSP Goに対応しています。開発とテストにはARK-4が使用されており、配布ファイルをメモリースティックのルートに展開すると「PSP/GAME/GBAdhoc」にインストールされます。

ゲームデータは配布ファイルには含まれていないため、利用者側で別途用意する必要があります。GBAについてはオープンソースの代替BIOSが同梱されているため実機BIOSは必須ではなく、GB/GBCを含めてゲームデータを「roms」フォルダーに配置することで利用できます。

旧バージョンからアップデートする場合は、新しい「EBOOT.PBP」と「gbadhoc_me.prx」の両方を上書きし、古い「config.ini」を削除するよう案内されています。既存のゲームデータや通常のセーブデータ、セーブステートはそのまま残り、従来の1スロットのセーブステートは新しいスロット1として扱われます。

当サイトでは2026年9月12日にGBAdhoc 2.0.2を紹介しましたが、当時は音楽再生時の速度低下やスリープ復帰などの不具合修正が中心でした。その後の更新を経て登場した3.0.0では、GB/GBCという新たな対応機種が加わったことで、PSP上で複数世代のゲームボーイタイトルをまとめて扱えるソフトへと大きく拡張された形です。

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