『Steam Deck』は、Steamで配信されているPCゲームが遊べるゲーミングUMPCですが、当然のことながらほかのPCゲーム遊べないというわけではありません。しかし、そもそもそうしたことは想定されていないことに加えて、本体がLinuxベースということもありややこしい部分多い印象です。
幸いなことに、日本よりも遥か以前に発売されている海外では多くの知見が共有されています。そのうちのひとつが、外部のPCゲーム配信サービスであるEpic GamesとGOG.comを本体にインストールして遊べるようにすることです。
ほかにもアクティビジョン・ブリザードのバトルネットなどもありますが、そちらよりは遥かに簡単にセットアップができるこちらのやり方をご紹介していきます。
ひとつのアプリでふたつのストアにアクセスが可能に
『Steam Deck』を起動すると、デフォルトでは「ゲームモード」になっていますが、こちらを「デスクトップモード」に切り替えます。やり方は簡単で、STEAMボタンを押してメニューを呼び出し、「電源」を選択。その中にある「デスクトップに切り替え」を選べばOKです。
ちなみに今回参考にしたのは、Glenn Thoughts氏が投稿した下記の動画。基本的にはこの動画に従って、ステップバイステップで作業を進めていくことでEpic GamesとGOG.comが利用可能になります。
デスクトップに切り替えたら、下のタスクバーにあるストアアプリ(名前は不明。Discover?)を起動します。検索で「Heroic Games Launcher」を探しましょう。
インストールが完了したら、ウィンドウズメニューみたいなところから、「Games」の中にある「Heroic Games Launcher」を探します。それを起動するのではなく、Steamに登録するためにショートカットを設定します。
「Heroic Games Launcher」を選んでL2ボタンのをしてサブメニューを表示し、「Add to Steam」を選択します。ここまで終わったら、デスクトップ上にあるショートカットの「Return to Gaming Mode」を選んで、ゲームモードに切り替えましょう。
『コントロール』は起動OK! 初代『ディアブロ』は動かず
ということで、ゲームモードに戻ったらライブラリーの「非STEAM」にある『Heroic Games Launcher』を起動します。ここでEpic GamesとGOG.comのアカウントでログインすることで、ゲームをインストールすることが可能です。
Epic Gamesで買ったゲームで試したのは『コントロール』。こちらは概ね問題なくゲームを遊ぶことができます。ただし、最近Epic Gamesは『Steam Deck』を閉め出そうとしているような話も耳にすることがあるので、タイトルによっては遊べないモノもありそうです。
GOG.comで試したのは、『ディアブロ』と『シンジケート』、『POSTAL』の3本。『ディアブロ』と『シンジケート』はDOSBOXで動かす昔のPCゲームですが、うまく動かず。『POSTAL』はインストール時にLinuxを選択することができ、ゲームも問題なく起動します。ただし、キーの設定はデフォルトではうまくいかない感じだったので、いろいろと凝った方が良さそうな印象でした。
この作業をしている途中で、「デスクトップモード」ではショートカットでスクリーンショットが撮れないことに気が付きました。調べてみるといろいろと面倒そうだったので、これは余談ですが、とりあえず5000円ぐらいの安いコンパチDockを入手してみることしました。