発売から今年で41周年を迎える任天堂の家庭用ゲーム機『ファミリーコンピュータ』(以下ファミコン)。その当時からソフトやハードが進化してきただけではなく、テレビなどエコスシテムもアナログからデジタルに切り替わるなど大きな変化を遂げています。
ふと押し入れの奥から出てきた昔のファミコンを見つけて、いざテレビに接続してみようとしても、どうも上手くいきません。これら赤白ファミコンを、現在のテレビに接続する方法はあるのでしょうか?
こちらは結論から先に述べると、ほぼ出来ないと考えた方がいいでしょう。当時のファミコンに使われていたものはRF端子と呼ばれるモノで、映像入力がなかったファミコンやPCなどの映像を取り込むためにアナログ放送の使われていないチャンネルに割り当てる形で取り込んでいました。そのため、デジタル放送が主流の現在ではチューナーが対応して折らず、このままでは映像は映し出せないということになります。
解決策は大きく分けて4つ
それじゃーどうするの? という話しになりますが、解決策は大きく分けて4つあります。
①AV仕様ファミリーコンピュータ(NEWファミコン)を購入する
手っ取り早い解決策のひとつが、NEWファミコンとも呼ばれることにある最後期モデル『AV仕様ファミリーコンピュータ』を入手することです。こちらはRF端子の代わりに赤白黄(RCA)のAVケーブルから音と映像が出力できるようになっています。
ただし、最近のテレビやディスプレイでは入力端子はHDMIしかないということも増えてきました。そこで、RCA信号をHDMIに変換するコンバーターが別途必要になってきます。
ここでも落とし穴があります。たとえば以前こちらで紹介した機種ですが、アマゾンで低価格で購入できるもののアスペクト比が16:9に固定されたままになってしまいます。当時のファミコンは4:3のアスペクト比が主流だったため、若干横に引き延ばされたような映像になると思えばいいでしょう。
そこでおすすなのが、こちらの記事で紹介したコンバーターです。これならばアスペクト比4:3も洗濯することができ、お手軽に昔のゲームを最新のテレビで楽しむことができます。
②AV出力の解像をするか改造されている本体を購入する
手持ちのファミコン本体をそのまま活かして、最新のテレビに接続する場合は「ファミコンAV化キット【天下人】」などを購入して、自分で改造するほかありません。こちらはアマゾンで2980円で売られているので、お値段敵にはお手頃言えます。
自分で改造するのはちょっと・・・・・・という人は、あらかじめファミコンをAV化したものを購入するのもありです。アマゾンでは5000円ほどで売られているほか、秋葉原などのレトロゲームショップでも取り扱われています。
③レトロフリークなどの互換機を購入する
実は最もお手軽で簡単にHDMIなどで最新のテレビに接続できる方法が、『レトロフリーク』をはじめとするファミコン互換機を購入することです。『レトロフリーク』ならば、古いファミコンカセットさせばそのまま遊べるほか、1度カセットを差し込むと自動的に本体に取り込まれ、以降、カセットを接続することなくゲームが遊べるようになります。
また、古いファミコンカセットは電池切れの心配もありますが、『レトロフリーク』でゲームを取り込んでしまえばそうした心配も不要です。
ただし、あくまでも互換機と言うことでオリジナルと比較すると映像と音に大きな変化があります。映像に関してはよりデジタルっぽいくっきりとした見やすいモノになっていますが、音の再現性はそれなりと言った感じです。たとえば『燃えろ!!プロ野球』ではゲーム中様々な音声が流れますが、『レトロフリーク』ではそれらを再現することができません。
また、全てのゲームに対応しているわけではないので、中には遊べないソフトもあります。
④コンバーターなどを利用する③レトロフリークなどの互換機を購入す
実際にためしたことはありませんが、RFの映像をHDMIに変換するコンバーターというのも売られているようです。映像のクォリティはどうしても下がってしまいがちですが、他に手段がないという人は試してみる価値はあるかもしれません。
アマゾンでは『Fosa RFからHDMIへのコンバータ 電圧100-240V RFリプライHDMI変換器(ゴールド US)』という商品が売られており、価格は3920円となっています。
実際に使用するには、海外向けの「PALオス」を日本向けの「Fオス」に変換するプラグ等も必要になるようなのできをつけてください。
●Fosa RFからHDMIへのコンバータ 電圧100-240V RFリプライHDMI変換器(ゴールド US)
●uxcell F型コネクタ メス-PAL オス 9.5mm 同軸コネクタ中継アダプタ AS 2個入り
改造無しにファミコンをRGB出力可能な『RGBブラスター』
EverDriveの作者でもあるkrikzz氏が開発した『RGBブラスター』というアイテムが、2022年11月25日に発売開始されました。といってもすぐに売り切れてしまったため、在庫の補充を待つ状態です。
●RGBブラスターの販売ページ
https://krikzz.com/our-products/cartridges/rgb-blaster.html
こちらは赤白ファミコンの本体とカセットの間に差し込むもので、RGBの映像出力が可能になるというもの。別途RGBケーブル(メガドライブ2と互換性あり)やコンバーターは必要になりますが、美しい映像でファミコンが楽しめるのはなかなか素晴らしいのではないでしょうか?
②AV出力の解像をするか改造されている本体を購入する
③レトロフリークなどの互換機を購入する
④コンバーターなどを利用する