ファミコンを無改造でHDMI出力! RGB BlasterとRAD2X HDMIケーブルでお手軽に実現

ファミコンを無改造でHDMI出力! RGB BlasterとRAD2X HDMIケーブルでお手軽に実現

遅ればせながら、『EverDrive』の作者でもあるKrikzz氏が作ったファミコンを無改造でRGB出力できるデバイスの『RGB Blaster』を入手しました。このデバイス自体を触ってみたかった……というよりも、ある組みあわせが利用出来るのか? という好奇心が湧いたからです。

その組みあわせとは、以前にもご紹介したことのあるメガドライブ2用のHDMIアップスキャンコンバーターケーブルの『Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X HDMI cable』です。実は、以前スーパー32XをMega Sgで利用するときに購入したのですが、その後もう不要になったと思い処分してしまいました。

そのためふたたび購入し直すことになってしまったのですが、せっかくなので今回は新たにラインナップされた透明ブラックのカラーを選んで入手してみました。それらがひと通り揃ったので、こちらの記事で検証結果をご報告したいと思います。

ちなみに先に結論から言ってしまうと想像以上に簡単に実現できたのですが、いくつか注意点もあるのでそれらも含めて触れていきます。

●RGB Blaster
https://krikzz.com/our-products/cartridges/rgb-blaster.html
$150

●Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X HDMI cable
https://www.retrogamingcables.co.uk/RAD2X-CABLES/Mega-Drive-2-RAD2X/SEGA-MEGA-DRIVE-2-GENESIS-2-32X-HD-RAD2X-HDMI-480P-CABLE
£59.99

ファミコンを無改造でHDMI出力! RGB BlasterとRAD2X HDMIケーブルでお手軽に実現

日本のファミコン用に作られた『RGB Blaster』

『RGB Blaster』自体は海外で作られたものですが、このアイテムがユニークなところは海外で販売されてたNESではなく日本のファミコン用で動かすものとして作られている点です。使い方は至ってシンプル。ファミコン本体とカセットの間に挟み込むだけというもの。『RGB Blaster』の背面側にはメガドライブ2などにも使われているミニDIN9ケーブルの端子が用意されており、RPGで映像の出力が行えます。

ファミコンを無改造でHDMI出力! RGB BlasterとRAD2X HDMIケーブルでお手軽に実現
▲こちらが表面。
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▲裏面側には、RGB出力用の端子が付けられています。

本体側面にはUSB Type-B(2.0)の端子が付いており、そちらをPCと接続してファームウェアのアップデートを行うことができます。

●RGB Blasterの最新ファームウェアの入手先
https://krikzz.com/pub/support/rgb-blaster/firmware/

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この『RGB Blaster』は日本のファミコンに対応しているとはいえ、実はすべてのモデルで使用できるわけではありません。実はいくつか使えるモデルも判明しており、PPUのリビジョンが大きく影響しています。現時点で判明しているのは、PPU RP2C02BとRP2C02D-0、RP2C02Dより以前の古いモデルでは動作しないと言われています。

そのため、購入する前に自分のファミコンに使われているPPUがどのリビジョンなのか確かめておいた方がいいでしょう。ちなみに筆者は特に事前にたしかめていませんでしたが、特に問題はありませんでした。

●ファミコンのPPUのリビジョンリスト
https://www.nesdev.org/wiki/PPU_variants

RAD2Xケーブルを接続!

『RGB Blaster』の出力端子は、メガドライブ2などでも採用されているミニDIN9ケーブル端子です。そこで、そちらに対応しているメガドライブ2用の『RAD2X』ケーブルである『Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X HDMI cable』を入手しました。

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▲今回入手した『Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X HDMI cable』。ちなみにスムージング機能は、ONにしてもあまり印象は変わりませんでした。

『Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X HDMI cable』は、先端がミニDIN9ケーブル端子になっており、もう片方がミニHDMI(メス)になっています。特に外部電源は不要で、そのまま使えるところも特徴となっています。

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▲ファミコンの設置イメージ。
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▲『RAD2X』ケーブルからは、ミニHDMIで映像と音声の出力が行えます。

通常のカセットだけでは無く拡張音源も問題なし!

実際にこのセットアップで試してみたところ、あっさり映像が出ることがわかりました。そこでもう少しいろいろな組みあわせも調査してみることに。まずは通常のファミコンから。おなじみの『スーパーマリオブラザーズ』から試したのですが、映像は特に問題はありませんでした。

どうしてもエミュレーターやFPGAなどの互換機に見慣れてしまうとややぼやけた映像にみえないこともないですが、全然許容範囲といえるのではないでしょうか?

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ほかにもエミュレーターなどで問題が発生しやすい『ファミリーサーキット』なども、特に難の不具合も無く動くことを確認しています。

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それでは、カセット側に搭載された拡張音源チップを使ったカセットはどうなのか? ということで、『燃えろ!!プロ野球』と『ジャストブリード』を試してみましたが、こちらはどちらも音源も映像も問題なく遊べました。

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▲「プレイボール!」などのボイスもバッチリ。
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▲『ジャストブリード』も特に不具合は発生しませんでした。

通常のカセットだけではなく、姉妹品ともいえる『EverDrive』も試してみることに。こちらディスクシステムの『ゼルダの伝説』を起動してみましたが、やはりなんの問題もなくプレイすることができました。

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▲『EverDrive N8 PRO Fami』でも試してみることに。
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▲プレイも含めてまったく問題なく遊ぶことができます。

ということで、簡単ではありますが、ひと通り思いつくものはためしてみましたが、いずれも大きな問題は発生しませんでした。今回は『RAD2X』ケーブルを使用しましたが、コロンバスサークルの『(MD2/MD1/NG用)HDMIコンバーター – MD2 MD1 NG』なども使えるかもしれません(※動作は未確認)。興味がある方は、ぜひこれらをチェックしてみててください。

●(MD2/MD1/NG用)HDMIコンバーター – MD2 MD1 NG 5573円

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。