春先よりずっと売り切れていた、『Analogue DAC』がこの8月に再販されたので入手してみました。その最大の目的は、同じくAnalogueから発売されているFPGAのメガドラ互換機『Mega Sg』で『スーパー32X』を使えるようにするためです。
実はこれをやろうと思ったのは、今年の頭ぐらい。まず手始めに『スーパー32X』とソフトを数本入手。次に『Analogue DAC』を購入使用と思っていたタイミングで、まさかの売り切れに。その後、3月頃に再販のアナウンスはあったものの結局入手できるようになったのは今年の8月だったというわけです。
とりあえずその間に、Retro Accessから『Analogue DAC』と『スーパー32X』を接続するためのケーブルである『ANALOGUE DAC TO 32X CABLE』を入手。実はこちらも、手に入れるまで結構時間が掛かったのですが(笑)。
また、『スーパー32X』から出力される映像の出口としてRetro Gaming Cablesの『Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X cable』を入手しておきました。
とりあえず接続してみるも絵が出ない!?
物が買えなかったりなかなか届かなかったりといろいろとあったワケですが、とりあえず下準備はすべて完了したので、さっそくこれらを合体させてみることにしました。『Analogue DAC』にはUSBケーブルが付属していますが、それをMega Sgの本体と 『Analogue DAC』 側に差し込みます。これにより、DAC側から Mega Sg にも電源が供給されるようになるため、電源用のUSBケーブルはバラバラに接続する必要はありません。
Mega Sg のHDMIケーブルを 『Analogue DAC』 に差し、DAC側からの出力としてRetro Accessから購入した『ANALOGUE DAC TO 32X CABLE』を使って 『スーパー 32X』のAV INに接続します。
出力側は 『Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X cable』 を使用してHDMIでディスプレイに映像を映すという仕組みです。
で、とりえあえず接続したものの、なぜか映像がまともに出ません。これもいろいろとあったのですが、Mega Sgと 『Analogue DAC』 の間にあるHDMIケーブルを別のモノに変更することで無事出力できるようになりました。
絵は出たけど今度は音が出ない?
実はこの記事を書いている時点で、まだ原因がはっきりとわかっていないのですが、絵は出るようになったものの、なぜか音が出てないことがわかりました。USBケーブルの電源供給不足を疑ってアダプターから直接させるものに変更したり、あるいは 『Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X cable』の代わりにオリジナルのケーブルを使って出力してみたりと、いろいろと試したものの状況に変化はなし。
Mega Sg内の設定もいじってみましたが、こちらも大きな変化はありませんでした。そもそもDACから音が出てないんじゃ? と思い、ステレオケーブルを接続して出力してみましたが、やはりこちらからは音を聞くことができませんでした。
何が悪いのかよくわからなかったため、とりあえず状況を記入してAnalogueのサポートに問い合わせ中です。
追記:トラブルの原因はUSBの電源回りだった
ハードウェアやケーブル類の不具合なども考えられますが、この手のトラブルで真っ先に疑うところは電源の共有不足です。とくにUSB経由で電源を取得する場合、この手のトラブルが多く発生する印象があります。
そこで、近所のJoshinで直接電源供給できるUSB用のアダプターを購入。ふたつ差し込み口があるものですが、最初は 『Analogue DAC』 だけそちらに接続したもののあまり状況は変わらず。ためしに、このふたつのポートに 『Analogue DAC』とMega Sgをそれぞれ差し込んでみたところ、音が鳴りました。また、映像に関してもシマシマのノイズが若干気になっていましたが、そちらも解消されています。
そもそもMega Sgでスーパー32Xを使う意味はあるのか?
音は出ないものの、とりあえずヘッドフォン端子に接続すれば聞くことができることはわかったため、ゲームを遊ぶこと自体に大きな問題はないのかもしれません。が、それ以前に、そこそこのコストをかけてまでMega Sgで『スーパー32X』を利用するメリットがあまり感じられませんでした。
『Analogue DAC』 はその名の通り、Digital Analog Converterの略語で、デジタル映像をアナログに変換するためのものです。基本的にはAnalogue製品にしか対応していませんが、アナログディスプレイなどに映像を出力したいときなどにも利用することができます。
『スーパー32X』 は、メガドライブからのアナログ映像とミックスしたものを出力するという機会ですが、ご存じのように Mega SgはHDMIでしか映像出力ができないため、そのままでは利用することができません。そこで、この 『Analogue DAC』 が必要になるというわけです。
HDMIのハイレゾな映像を、アナログに変更するワケなので、当然ながら出力される映像もそれなりに劣化します。たとえば、Mega Sgに内蔵されているゲームの『Ultra Core』を比較してもわかるように、かなり映像的にはイマイチな感じになってしまいます。
……と思っていたのですが、先ほども触れた電源部分を見直したところ、『Ultra Core』のほうも映像がかなりマシになっていました。環境をしっかりと設定してあげれば、パフォーマンス自体はそこそこいい感じになります。
ただ、Mega Sgと『スーパー32X』を除くと、この環境を作るのにだいたい2万5000円ほどのコストが掛かっています。単純に『スーパー32X』のゲームを綺麗な映像で遊びたいだけならば、実機にプラスして『RetroTINK 5X-Pro』などを利用した方が環境としては最適になる可能性もあったり!? 今回は映像の最終出力部分にRad2Xケーブルを使いましたが、こちらを 『RetroTINK 5X-Pro』 や『OSSC』といったものに変えてみるのも良さそうですね。
●Analogue DAC
送料込み:$114.98(1万2627円)
●ANALOGUE DAC TO 32X CABLE
送料込み:$45.39 USD(4985円)
●Sega Mega Drive 2 / Genesis 2 RAD2X cable
送料込み:£50.99(7707円)
ちなみにAnalogueからも返答があり、下記のような内容でした。同様のトラブルを抱えているかたは、こちらも合わせてチェックしてみてください。
”Mega Sg側のメニューにある「カートリッジ&CDオーディオを有効にする」をオンにすると、32xからの音声が聞こえてきます。”