ゲームボーイアドバンス(GBA)向けのホームブリューゲーム『VECTOR』が、2026年9月3日にcharger0277氏より公開されました。現在配布されているのは6つの部屋を収録した開発中のデモで、GBA用ROM「vector.gba」をダウンロードして実際に試すことができます。
●『VECTOR』作品・配布ページ
https://charger0277.itch.io/vector
本作はValveのパズルゲーム『Portal』にオマージュを捧げた非公式の2Dパズルゲームです。『Portal』そのものをGBAへ移植した作品ではありませんが、「ふたつのポータルをつなぎ、そこを通過して仕掛けを突破する」という特徴的な遊びを、GBA向けゲームとして再構築しています。
ふたつのポータルを使い、勢いを保ったまま飛び出す
『VECTOR』で利用できるのは、オレンジと青のふたつのポータルです。ステージ内にある対応したパネルへそれぞれ設置すると、一方へ入ったキャラクターがもう一方から飛び出す仕組みになっています。
面白いのは、単純なワープだけではなく、ポータルへ入ったときの運動量が維持されるところです。たとえば上から落下しながらポータルへ飛び込めば、その勢いを保ったまま反対側から飛び出すことができます。『Portal』でおなじみの「落下の勢いを別方向への移動に利用する」という考え方を、2DのGBAゲームで扱えるようにしています。
デモに収録されているのは全部で6つの部屋です。キューブを運んでボタンの上に置く仕掛けに加えて、プレイヤーを狙うタレット、キューブを使って遮るレーザー、移動床やエレベーターなども用意されています。

GBA向けのROMとして実際に配布中
単なるコンセプト映像や開発中のスクリーンショットではなく、実際に遊べるGBA用ROMが公開されているのも『VECTOR』のポイントです。itch.ioでは「vector.gba」が任意価格方式で配布されており、記事執筆時点で表示されているバージョンはVersion 0.26.0です。

操作は十字キーで移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンでキューブの持ち上げ/設置を行います。Lボタンを押しているあいだは8方向へ照準を合わせることができ、Rボタンでオレンジのポータル、STARTボタンで青のポータルを発射する仕組みです。
作者はGBA実機のほか、フラッシュカートやエミュレーターで実行できると説明しています。ただし、当サイトでは今回実際のGBAやフラッシュカートを使った起動確認までは行っていないため、個別のフラッシュカートやエミュレーターとの互換性については未確認です。

現時点では6ステージのみの開発中デモ
現在公開されている『VECTOR』は完成版ではありません。作者自身も「public work in progress」と説明しており、6つの部屋をクリアすると終了画面が表示されるデモという位置付けになっています。
それでも、GBAという2001年発売のハード上で、二つのポータルと運動量を利用したパズルを実際に操作できるというだけでも興味深い作品です。ROMがすでに公開されているため、GBA実機やフラッシュカートを所有している人なら、今後は実機での動作や操作感まで含めて試してみることもできそうです。

via.Retro Dodo















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