オープンソースのC#製ゲームエンジン「Helengine」の開発者が2026年9月12日、同エンジンを使用したデモを複数のゲーム機の実機で動かす映像を公開しました。今回披露されたのは、PS2、PSP、PS Vita、ゲームキューブ、Wii、Wii U、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DSという、メーカーや世代の異なる8機種です。
●Helengine公式GitHub
https://github.com/helworks/helengine
●Helengine DemoDisc
https://github.com/helworks/helengine-demo-disc
Helengine自体は以前から開発が進められてきたプロジェクトで、今回新たに登場したゲームエンジンというわけではありません。今回のポイントは、開発者自身がこれだけ幅広い実機で動く様子をまとめて披露するとともに、Homebrewのダウンロードや初期版エディターを実際に試せる形で案内したところにあります。
C#で作られたゲームを世代の異なるレトロハードへ展開
Helengineは、制約のあるハードウェアをターゲットにしつつ、現代的なアセットパイプラインやツールを利用できるように設計されたクロスプラットフォームのレトロゲームエンジンです。開発者は自身の投稿で、Helengineを「オープンソースのC#ゲームエンジン」と紹介しています。
今回公開された映像では、PS2やPSP、PS Vitaといったソニー系のゲーム機だけではなく、ゲームキューブ、Wii、Wii U、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DSといった任天堂のゲーム機でもデモを実行しています。Helengine DemoDiscのGitHubでも、これら8機種が対象として明記されており、ひとつのエンジンを軸に、世代やメーカーの異なるゲーム機へ展開しているところが大きな特徴です。
Helengine本体のGitHubでは、プロジェクトファイル「.heproj」を指定し、ターゲットとなるプラットフォームを選択してパッケージを生成するためのビルド機構も公開されています。たとえばPS2向けのビルド例では、ISOイメージや実行ファイルなどを生成する手順が掲載されています。
Homebrewや初期版エディターも実際に試せる
今回の公開では、単に実機で動いている映像を披露するだけではなく、一般ユーザーや開発者がHelengineを試すためのデータも案内されています。
開発者によれば、公開した動画の説明欄からHomebrewのダウンロードに加えて、初期版のポータブルエディターパッケージも入手可能とのこと。開発環境を一から構築しなくても、Helengineがどのようなものなのか実際に触れられる段階まで進んでいます。
もっとも、現時点で公開されているエディターは「PRE-ALPHA」とされており、完成版からはほど遠い開発途中のものです。開発者自身もバグが存在することや、「Ctrl+Z」による取り消し機能がまだ実装されていないこと、このバージョンで作成したプロジェクトには将来的なマイグレーションサポートを提供しないことを明記しています。
そのため、現段階では本格的なゲーム制作環境として利用するというよりも、Helengineの仕組みを試したり、レトロハード向けHomebrew開発の可能性を探ったりするための実験的な環境と考えたほうがよさそうです。
PS2からニンテンドー3DSまで、設計思想も世代も異なるゲーム機をひとつのC#製ゲームエンジンでカバーしようとしているHelengine。今後Homebrew開発の基盤としてどこまで対応プラットフォームや機能が広がっていくのか、引き続きチェックしておきたいプロジェクトです。
via.Reddit















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