PS1『ロックマンDASH2』『ワイルドアームズ』『幻想水滸伝II』など26作品が一挙PC再コンパイル!「PSXRecomp Batch 4」公開

PS1『ロックマンDASH2』『ワイルドアームズ』『幻想水滸伝II』など26作品が一挙PC再コンパイル!「PSXRecomp Batch 4」公開

PlayStation向けの静的再コンパイル技術「PSXRecomp」を利用したプロジェクトを手掛けるAlexbeav氏は、2026年9月15日に「Batch 4」を公開しました。今回は『ロックマンDASH2(Mega Man Legends 2)』『ワイルドアームズ』『幻想水滸伝II』『テイルコンチェルト』『トロンにコブン(The Misadventures of Tron Bonne)』など、PS1向け26作品が一挙に追加されています。

追加されたリリース数は27本。これは『Rival Schools: United by Fate』のみ「Arcade Disc」と「Evolution Disc」が別々のキットとして用意されているためです。これまで公開されてきた4回のBatchを合わせると、カタログに登録された再コンパイル用キットは合計105エントリーに到達しました。

●Alexbeav’s PS1 Recomps
https://alexbeav.github.io/psxrecomp-ports/

『ロックマンDASH2』『トロンにコブン』『幻想水滸伝II』など人気作がずらり

今回のBatch 4では、日本でも知名度の高い作品が多数追加されています。カプコンの『ロックマンDASH2』やスピンオフ作品『トロンにコブン』をはじめ、『幻想水滸伝II』『ワイルドアームズ』『テイルコンチェルト』『ブシドーブレード弐』など、現在でも根強い人気を持つPS1タイトルが含まれています。

また、『ARMORED CORE』シリーズからは『Armored Core: Project Phantasma』と『Armored Core: Master of Arena』が登場。このほか『デジモンワールド2』や『Dragon Ball Z: Ultimate Battle 22』、『Spider-Man 2: Enter Electro』などもラインナップされています。

Batch 4で追加された作品は以下の通りです。

  • Armored Core: Master of Arena
  • Armored Core: Project Phantasma
  • Azure Dreams
  • Bushido Blade 2(ブシドーブレード弐)
  • Colony Wars: Red Sun
  • Destruction Derby Raw
  • Devil Dice
  • Digimon World 2(デジモンワールド2)
  • Dragon Ball Z: Ultimate Battle 22
  • Fear Effect 2: Retro Helix
  • Future Cop: L.A.P.D.
  • G-Police: Weapons of Justice
  • Galerians
  • Incredible Crisis
  • Jade Cocoon: Story of the Tamamayu
  • Kartia: The Word of Fate
  • Mega Man Legends 2(ロックマンDASH2)
  • The Misadventures of Tron Bonne(トロンにコブン)
  • Nightmare Creatures II
  • Rival Schools: United by Fate
  • Rollcage Stage II
  • Spider-Man 2: Enter Electro
  • Suikoden II(幻想水滸伝II)
  • Tail Concerto(テイルコンチェルト)
  • Team Buddies
  • Wild Arms(ワイルドアームズ)

『Rival Schools: United by Fate』については前述の通り、Arcade DiscとEvolution Discそれぞれにキットが用意されているため、26作品に対して27リリースとなっています。

WindowsだけではなくLinuxやMacにも対応

Batch 4では、それぞれのタイトルについてWindows x64、Linux x64、macOS Apple Silicon、macOS Intel向けのセットアップパッケージが公開されています。これまで当サイトで紹介してきたPSXRecomp関連作品と同様、ゲームそのものを含んだ完成済みの実行ファイルをダウンロードする仕組みではありません。

配布されているのは「owned-input build kit」と呼ばれるもので、ユーザー自身が所有している対応ゲームディスクから作成した、指定されたRedumpと一致するBIN/CUE、または同じディスクイメージを変換したCHDを用意します。さらにBIOSも自分で用意する必要があり、Batch 4では米国版ディスクにSCPH-1001、欧州版ディスクにSCPH-5552が指定されています。ゲームデータやBIOSそのものはキットには含まれていません。

そのため、日本語タイトルを持っているからといって必ず日本版ディスクがそのまま利用できるわけではない点には注意が必要です。各タイトルごとに対応するリージョンやディスクのシリアルが指定されているため、利用する場合は公式カタログで対象となっているバージョンを確認しておきましょう。

26作品を試すことでPSXRecomp本体の問題も次々に発見

Alexbeav氏によると、今回のプロジェクトは単純に対応ゲームを増やすだけではなく、さまざまなPS1作品をPSXRecompで動作させることで、ランタイム側の問題を見つけて改善していくことも目的のひとつになっています。

Batch 4の開発中にも、『Azure Dreams』と『Mega Man Legends 2』では起動時に画面が真っ黒になる別々のCD-ROMコントローラー関連の問題が判明。『Team Buddies』ではGPUのステータス処理、『Nightmare Creatures II』ではGPU DMA処理、『Dragon Ball Z: Ultimate Battle 22』ではDMAのリンクリスト処理に関する問題などが見つかり、PSXRecomp側の修正につながったと説明されています。

さらにBatch 4では、通常版に加えて不具合報告用の診断版もセットアップ時にビルドできるようになりました。問題が発生した際に診断情報を収集し、GitHub上でのバグ報告に利用できる仕組みが追加されています。

26作品すべてが最後まで問題なく遊べると確認されたわけではない

一方で、現時点のBatch 4を「26作品の完成済みPC移植」と捉えるのは適切ではありません。公開されているWindows版については、実際に配布されているZIPを利用してディスクの検証、コード生成、コンパイル、起動までの確認が行われていますが、26作品すべてを最初から最後まで通してプレイしたものではないとAlexbeav氏自身が説明しています。

LinuxやmacOS向けについてもビルドやパッケージのチェックは行われているものの、公開パッケージを使った実際のゲームプレイについては今後さらにユーザーからの報告が必要な段階です。また、PGXP関連の実装も始まっていますが、こちらについても開発者は「まだ準備できていない」としており、現時点で完成済み機能として扱うことはできません。

今回のBatch 4は、ひとつの作品を作り込んだ公式PC移植とは異なり、多数のPS1タイトルを実際にPSXRecompへ投入しながらランタイムそのものの対応範囲を広げていく試みです。『ロックマンDASH2』『幻想水滸伝II』『ワイルドアームズ』といった人気作を含め、一度に26作品が追加されたインパクトはかなり大きなものとなっています。

なお、本プロジェクトはSony Interactive Entertainmentや各ゲームメーカーとは関係のない、非公式・非商用のプロジェクトです。

via.Reddit

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