“ほぼ任意のHDD”を使えるソニーPSX改造FW『DVRPwned 2.1.0』公開!PSX1でXMB 2.11録画に対応

“ほぼ任意のHDD”を使えるソニーPSX改造FW『DVRPwned 2.1.0』公開!PSX1でXMB 2.11録画に対応

ソニーのHDD搭載DVDレコーダー「PSX(DESRシリーズ)」向けに開発されている、非公式カスタムDVRPファームウェア「DVRPwned v2.1.0」が2026年9月6日に公開されました。

DVRPwnedは、PSXに搭載されているHDD IDのセキュリティチェックを回避し、純正HDDに縛られにくくするカスタムファームウェアです。発売から20年以上が経過し、内蔵HDDの寿命も気になるPSXだけに、実機の延命という意味でも興味深いプロジェクトとなっています。

今回のv2.1.0では、PSX1世代でXMB 2.11を利用した際の録画対応が追加されたほか、LBA48関連の不具合も修正されています。

●DVRPwned v2.1.0(GitHub)
https://github.com/pcm720/dvrpwned/releases/tag/

PSXのHDD交換をしやすくする「DVRPwned」

PSXは、ソニーが2003年に発売したHDD搭載DVDレコーダーです。テレビ番組をHDDに録画したりDVDへダビングしたりできるだけではなく、PlayStationやPlayStation 2のゲームも遊べるという、なかなか珍しい立ち位置の製品でした。

そんなPSXですが、内蔵HDDにはHDD IDを利用したセキュリティチェックが存在しています。そのため、単純に古くなったHDDを別のものへ交換すればいいというわけではありません。

そこで登場するのがDVRPwnedです。HDD IDのチェックを回避する仕組みを導入することで、プロジェクト側の表現では「ほぼ任意のHDD」を利用できるようにしています。

もっとも、このHDD交換に関する機能が今回のv2.1.0で新たに追加されたわけではありません。DVRPwnedが以前から備えている大きな特徴のひとつであり、今回の更新ではそれとは別の部分に手が加えられています。

v2.1.0ではPSX1のXMB 2.11録画に対応

今回のv2.1.0で追加された主な新機能が、PSX1世代におけるXMB 2.11の録画対応です。これまでPSX1でXMB 2.11を利用した環境では録画に関する問題がありましたが、今回のアップデートでその部分への対応が追加されています。

ただし、これによってPSX1でXMB 2.11の全機能が使えるようになったわけではありません。開発者も、XMB 2.11のすべての機能がPSX1で動作するわけではないと説明しています。そのため、今回のアップデートについては「PSX1でもXMB 2.11が完全対応した」というよりも、「XMB 2.11環境で録画が扱えるようになった」と見るのがよさそうです。

また、LBA48関連の修正も行われています。target sector countを65536に設定した際、256セクターに制限されてしまっていた問題が修正されました。

DESR-5000から7700まで各モデル向けパッチを公開

DVRPwned v2.1.0では、PSXの世代に合わせて2種類のxdeltaパッチが用意されています。PSX1向けは「DESR-5000」「DESR-5100」「DESR-7000」「DESR-7100」に対応しています。一方のPSX2向けは、「DESR-5500」「DESR-5700」「DESR-7500」「DESR-7700」が対象です。

なお、GitHubでソニー純正ファームウェアそのものが配布されているわけではありません。公開されているのは、純正ファームウェアへ適用するためのxdeltaパッチのみです。

実際に利用する場合は、自分が所有しているPSXのHDDやHDDのダンプデータからfirmware update fileを取り出し、そこへ対応するパッチを適用する必要があります。

20年以上前のPSXを延命する選択肢のひとつに

PSXが発売されたのは2003年です。すでに20年以上が経過していることを考えると、本体が動いていたとしても内蔵HDDの劣化はどうしても気になるところです。

そうした意味では、純正HDDへの依存を減らし、別のHDDを使えるようにするDVRPwnedは、PSXを今後も動かし続けるための選択肢のひとつとしてなかなか面白い存在です。

一方で、DVRPwnedは非公式のカスタムファームウェアであり、本体の低レベルな部分を書き換えるものです。対応していないファームウェアを使用したり、書き込みに失敗したりした場合は、本体が正常に起動しなくなる可能性もあります。

誰にでも気軽におすすめできる改造ではありませんが、古いPSXのHDDを交換して実機を延命したい人にとっては、今後も動向を追っておきたいプロジェクトといえそうです。今回のv2.1.0ではPSX1のXMB 2.11録画対応も追加されており、発売から長い年月が経った現在もPSX環境の改善が続けられています。

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