携帯電話向け異色作『DOOM RPG』の3DS移植がさらに遊びやすく!「DoomRPG-RE-3DS」v1.0.7公開

携帯電話向け異色作『DOOM RPG』の3DS移植がさらに遊びやすく!「DoomRPG-RE-3DS」v1.0.7公開

かつて携帯電話向けに発売された『DOOM RPG』を、ニンテンドー3DSで動かす非公式移植プロジェクト「DoomRPG-RE-3DS」のv1.0.7が、2026年9月6日に公開されました。

●DoomRPG-RE-3DS v1.0.7 Release
https://github.com/iNdioNicarao/DoomRPG-RE-3DS/releases/tag/v1.0.7

今回のアップデートでは、Circle Padの下入力が正常に認識されない不具合をはじめ、セーブ用ディレクトリの自動作成やAutomapの操作方法などが改善されています。さらに、オリジナルの携帯電話版に残されていたキー操作の表記も3DS向けに置き換えられ、実機でより自然に遊べるよう手が加えられています。

配布物として、HOMEメニューから起動するための.ciaと、Homebrew Menuから利用できる.3dsxが用意されています。ただしゲーム本体のassetsやaudioは含まれておらず、別途オリジナルゲームから抽出したデータを用意する必要があります。

FPSをターン制RPGにアレンジした携帯電話向けの異色作

『DOOM RPG』は、FPSの代名詞ともいえる『DOOM』シリーズを携帯電話向けにアレンジした作品です。海外では2005年に登場しており、日本でも2006年にEZWeb向けのBREWアプリとして配信されていました。

一般的な『DOOM』シリーズとは異なり、本作では一人称視点のゲーム画面を維持しながら、戦闘や移動にターン制の要素を採用しています。携帯電話でも片手で遊びやすいようにゲームシステムそのものが再構成された、シリーズの中でもかなり異色のタイトルです。

「DoomRPG-RE-3DS」は、そんな『DOOM RPG』をリバースエンジニアリングした「DoomRPG-RE」をベースに、ニンテンドー3DSへ移植した非公式プロジェクトです。今回公開されたv1.0.7では、移植そのものではなく、3DSというハードに合わせた操作性や使い勝手の改善が中心となっています。

Circle Padの「下」が効かない不具合を修正

今回の中でも基本操作に大きく関わるのが、Circle Padを下方向に入力したときの不具合修正です。

これまでのバージョンでは、Circle Padを下に倒した際の入力が正常に処理されず、キャラクターを後退させたり、メニューを下方向へ移動したりできない場合がありました。原因は、3DS向けライブラリ「libctru」で定義されている下入力の値が、符号付き32bit整数として扱った場合に負の値になることにあったとのことです。

v1.0.7では入力処理が修正され、上下左右すべてのCircle Pad入力が正常に利用できるようになりました。3D空間の探索だけではなく、2Dのメニュー操作にも反映される変更となっています。

3DSX版でもセーブ用フォルダを自動作成

セーブまわりにも改善が加えられています。v1.0.7では、起動時やファイルへの書き込みを行う前に、SDカード上のsdmc:/3ds/doomrpg/savesを自動的に作成する仕組みが追加されました。

これにより、とくにHomebrew Menuから.3dsx版を新規導入した環境で、セーブ用フォルダが存在しないことによってゲームの状態や設定を書き込めず、エラーになる問題が改善されています。あらかじめユーザーが手動でセーブ用ディレクトリを作っておく必要もなくなりました。

SELECTボタンでAutomapの位置を戻してズーム変更も可能に

3DSの2画面を活用したAutomapについても、操作方法が見直されています。

本移植版では、下画面にAutomapが常時表示されます。そのため、オリジナルの携帯電話版で「#」キーに割り当てられていたマップ表示の切り替えは必要なくなっており、v1.0.7ではSELECTボタンがAutomap専用の操作へと変更されました。

SELECTを押すとマップ表示をプレイヤーの位置へ再センタリングできるほか、すでに中央へ戻っている状態では、押すたびに1x/2x/3xとズーム倍率を切り替えることができます。画面をタッチして操作するだけではなく、物理ボタンから素早くマップを調整できるようになっています。

「*」「7」「0」「#」などの携帯電話向け表記も3DS仕様に

さらに興味深いのが、ゲーム内に残されていた携帯電話向けの操作説明です。

オリジナル版は携帯電話のテンキーを使って操作するゲームだったため、会話やコンピューターログなどには「*」「7」「0」「#」「9」「OK」といった、当時の携帯電話を前提としたキー表記が登場します。

v1.0.7では、こうした表記をゲーム実行時に3DS向けの操作へ変換します。「* and 7」は「ZL/ZR」、「0 key」は「START」、「9 button」は「B button」、「OK button」は「A button」といった具合に置き換えられるほか、「# key」についても下画面のAutomapを示す内容へ変更されます。ゲーム内のヘルプやステージ終了画面なども、3DSの操作体系に合わせて更新されています。

導入にはオリジナルのゲームデータが必要

「DoomRPG-RE-3DS v1.0.7」では、.cia版をFBIからインストールする方法と、.3dsx版をHomebrew Menuから起動する方法が用意されています。そのため、一般的な未改造状態の3DSへそのままインストールして遊べるソフトではなく、Homebrewを利用できる環境が必要です。

また、本プロジェクトのリポジトリには『DOOM RPG』のゲームデータは含まれていません。マップやグラフィックスなどのassetsに加え、効果音やBGMについてもユーザー側で用意し、指定された場所へ配置する必要があります。

約20年前に携帯電話向けとして作られた異色の『DOOM』を、今度は携帯ゲーム機の3DSへと最適化していく「DoomRPG-RE-3DS」。今回のv1.0.7は大規模な機能追加ではありませんが、Circle PadやAutomap、セーブ、ゲーム内表記など、実際に遊んだときに気になる部分を3DSらしく整えるアップデートとなっています。

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