『M64』のCRTフィルターは今後さらに強化へ? ModRetro CEOが改善方針を回答

『M64』のCRTフィルターは今後さらに強化へ? ModRetro CEOが改善方針を回答

ModRetroから発売されたNINTENDO64互換機『M64』について、今後CRTフィルターがさらに強化される可能性がありそうです。海外掲示板Redditで、ModRetro CEOのTorin Herndon氏にCRTフィルターについて問い合わせたユーザーが、その返信内容を公開しています。

投稿者は、ライバル機にあたる『Analogue 3D』に搭載されているCRTフィルターを高く評価しており、それに近いクオリティの表現が『M64』では実現できていないことを不満点として挙げています。そこでHerndon氏に直接メールを送り、今後CRTフィルターを改善する予定があるのか問い合わせたとのこと。

投稿された返信によると、ModRetro側も現状のCRT表現について認識しており、今後さらに改善していく方針であることが示されています。一方ですぐに対応されるというわけではなく、それ以前に優先して実装する機能もいくつか存在するようです。なお、今回公開されているのはユーザーとCEOとのメールのやり取りであり、正式なロードマップとして発表されたものではありません。具体的な実装時期や対応ファームウェアなども現時点では明らかになっていません。

現在の『M64』もCRT関連の設定項目はかなり豊富

『M64』には、すでにCRT風の映像を再現するためのさまざまな映像調整機能が搭載されています。

公式マニュアルによると、スキャンラインは2-Phase、4-Phase、6-Phaseの3種類からパターンを選択できるほか、位置や幅、明るさなどを細かく調整可能。また、ブラウン管の蛍光体を意識した「Aperture Grille」では、Staticと輝度に反応するReactiveのふたつのモードに加えて、RGBの並び順やグリルの幅なども変更できます。

このほか、Bloomの強さやしきい値、Integer、Integer+、Bilinear、Lanczosを利用した各種スケーリング方式なども用意されています。NINTENDO64のVideo Interface(VI)に関しても、バイリニアフィルタリングやデブラー、ディザリング、アンチエイリアスなどを個別に変更することが可能です。

ただし、Redditでは『Analogue 3D』や『RetroTINK-4K』などと比較すると、現状のCRT表現はまだ限定的だという声も出ています。また、設定の保存について改善を求めるユーザーも見られます。

発売前から「継続的に改善する」と表明

実はModRetroは、以前からCRT関連機能を発売後も改善していく方針を明らかにしています。

2026年5月にRedditで開催されたAMAでは、Herndon氏がCRTフィルターについて、まずSDR環境で可能な限り多くのCRTエフェクトや調整機能を追加することに注力していると説明。HDRについては発売時点では対応せず、さらに時間が必要であるとしています。

また、高品質な映像処理で知られる『RetroTINK』についても高く評価しつつ、同等レベルの機能を実現するには長い時間が必要になるとの認識を示していました。そのうえで、2026年を通してソフトウェアを継続的にアップデートしていく方針を明らかにしています。

今回公開されたCEOからの返信も、こうした従来の方針を改めて裏付けるものといえそうです。

『M64』は最大4K出力に対応しており、公式サイトでもCRTフィルターやオーバークロックといった映像・動作カスタマイズ機能を特徴のひとつとしてアピールしています。また、ワイヤレスアップデートによって今後も機能を追加していくことが予定されています。

『Analogue 3D』との比較でも注目されやすいCRT表現だけに、今後のアップデートでどこまでブラウン管らしい映像に近づけてくるのかにも注目したいところです。

via.Reddit

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