MiSTer FPGAにAtari System 2コア登場!『Paperboy』『720°』『Super Sprint』『APB』など5作品を1コアで再現

MiSTer FPGAにAtari System 2コア登場!『Paperboy』『720°』『Super Sprint』『APB』など5作品を1コアで再現

MiSTer FPGA向けに、新たなアーケードコア「Atari System 2」が登場しました。2026年8月21日、MiSTer-develの公式GitHubで公開されたもので、『Paperboy』『720 Degrees』『Super Sprint』『Championship Sprint』『APB – All Points Bulletin』の5作品に対応しています。

●Atari System 2 for MiSTer FPGA
https://github.com/MiSTer-devel/Arcade-AtariSystem2_MiSTer/tree/main/releases?utm_source=chatgpt.com

今回のコアで特徴的なのは、5タイトルそれぞれに別々のコアを用意するのではなく、ひとつのRBF(ビットストリーム)ですべてを動かせるところです。起動するMRAファイルによって、プレイするゲームを切り替える仕組みになっています。

Atari System 2の5作品をまとめて再現

「Atari System 2」は、1980年代にAtariが展開していたアーケードゲーム用ハードウェアです。

今回公開されたMiSTer FPGA向けコアでは、以下の5作品に対応しています。

  • Paperboy(rev 3)
  • 720 Degrees(rev 4)
  • Super Sprint(rev 4)
  • Championship Sprint(rev 3)
  • APB – All Points Bulletin(rev 7)

さらに、別リビジョンやドイツ、フランス、スペイン向けなど、残り29種類のMAMEクローンセットについても、代替MRAとして用意されています。

配布フォルダには、コア本体となる「atarisys2_20260820.rbf」に加えて、各タイトル用のMRAファイルも収録されています。

ハンドルやペダルを一般的なUSBゲームパッドでも操作可能

Atari System 2採用作品は、専用筐体ならではの特徴的な操作デバイスを使用していることでも知られています。

たとえば『Paperboy』ではハンドルバー、『720 Degrees』では特殊な回転機構を備えたジョイスティック、『Super Sprint』や『Championship Sprint』、『APB』ではステアリングホイールやアクセルペダルを使用していました。

今回のコアでは、こうしたアナログ操作についても一般的なUSBゲームパッドから利用できるように工夫されています。

『Paperboy』では左アナログスティックや方向キーからハンドルを操作可能。『Super Sprint』などのステアリング操作では、アナログスティックの倒し具合を回転速度に変換する仕組みが採用されています。

そのため、専用のステアリングコントローラーなどを用意しなくても、一般的なUSBコントローラーから各ゲームをプレイすることができます。

ステアリングの感度やデッドゾーンについても設定可能です。

ハイスコアやアナログ調整値も保存

実機のAtari System 2では、X2804A EEPROMにコイン設定やゲームオプション、ハイスコア、アナログコントローラーのキャリブレーション情報などが保存されていました。

今回のMiSTer FPGAコアでも、このEEPROMが再現されています。

MRAでは512バイトのNVRAMが設定されており、「Autosave」を有効にしておくことで、ハイスコアや各種設定などをSDカード側に保存することができます。

『Paperboy』と『720 Degrees』については、アナログ入力のキャリブレーションを修正したEEPROMイメージもMRA内に収録されています。

SlapsticやPOKEY、音声合成まで再現

単純に5作品を動かせるだけではなく、ハードウェア再現の部分にもかなり力が入れられています。

メインCPUにはDEC T-11、サウンド側には6502を搭載。YM2151に加えて2基のPOKEY、さらに『Paperboy』『720 Degrees』『APB』などで使用されるTMS5220C音声合成チップも再現されています。

また、Atariがコピー対策などに使用していた「Slapstic」についても、各ゲームで使用されている105、107、108、109、110の5タイプをひとつのパラメーター化されたステートマシンで実装しています。

クロックについても、T-11は10MHz、YM2151は3.579545MHz、6502/POKEYは1.789772MHzといった実機に合わせた値になるよう設計されています。

映像については512×384ドットの表示領域、約60.096Hzというネイティブタイミングを再現。ウォッチドッグやEEPROM、サービスモードについても実装されており、各ゲームに搭載されているセルフテストも利用できます。

現時点ではいくつか既知の問題も

公開されたばかりのコアということもあり、現時点ではいくつか既知の問題も報告されています。

『Paperboy』では方向キーとアナログスティックでX軸の動作が一致しない問題があります。ただし、アナログスティックを利用している場合には影響しないとされています。

また『720 Degrees』では、実機の回転機構に搭載されていたセンターディスクの信号を完全に同じ形で再現しているわけではありません。ただし、ゲームプレイ自体には問題ないとのこと。

1980年代中盤のAtariを代表するアーケード作品が一気に5タイトル追加された今回の「Atari System 2」コア。特に『Paperboy』や『720 Degrees』、『Super Sprint』などは独特なアナログ操作を特徴としていただけに、それらを一般的なUSBゲームパッドでも遊べるよう工夫されている点も注目したいところです。

via.MiSTer-devel公式「Arcade-AtariSystem2_MiSTer」

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