ObsoleteSonyは2026年10月5日、PS Vita向けの非公式音楽プレーヤー「PSVITAMAN」のPublic Alphaとなる「Alpha 1」を公開しました。前日の10月4日には翌日にAlpha版を公開すると予告されていましたが、今回実際に配布が開始され、公式サイトからダウンロードできるようになっています。
PSVITAMANは、PS Vitaをウォークマンを思わせる音楽プレーヤーとして活用できるHomebrewアプリです。今回公開されたAlpha 1では、ローカルに保存したFLACとMP3の再生に対応しているほか、アルバムやアーティスト、フォルダー、お気に入り、履歴、プレイリストなどから楽曲を選択できます。
対応機種はPCH-1000とPCH-2000で、VPK形式のHomebrewアプリを実行できる環境が必要です。VitaShellを利用してVPKをインストールし、音楽ファイルは「ux0:/data/PSVITAMAN/MUSIC/」以下に保存します。サブフォルダーにも対応しており、ライブラリーは最大1万曲を想定して設計されています。
●PSVITAMAN公式ページ
https://www.obsoletesony.com/psvitaman/
FLACは24bit/192kHzの入力にも対応
Alpha 1では、FLACとMP3のローカル再生に対応しています。FLACについては、PCH-2000の実機で24bit/88.2kHz、96kHz、192kHzのファイルを使った動作確認が行われており、対応するFLACではギャップレス再生も利用できます。
ただし、24bit/192kHzのFLACをそのままハイレゾ出力できるという意味ではありません。公式説明では、再生時にPS Vitaの出力形式に変換されるため、192kHzのネイティブ出力ではないとされています。
MP3については、現時点で44.1kHzのMPEG-1 Layer IIIのモノラル/ステレオが対応範囲となっており、ギャップレス再生は保証されていません。
EQやスペクトラムアナライザー、カセットビューも搭載
音楽プレーヤーとしての機能もかなり充実しています。再生、シーク、シャッフル、リピートのほか、再生速度変更や歌詞表示、レジューム再生に対応しています。操作はPS Vitaの物理ボタンとタッチスクリーンの両方が利用できます。
再生画面では埋め込みのカバーアートを表示できるほか、8種類のEQプリセットとカスタム設定、PREAMP、クリッピングを知らせる「CLIP」表示も用意されています。さらに音楽に合わせて動くスペクトラムアナライザーも搭載されています。
前回の記事でも紹介した「カセットビュー」もAlpha 1に正式に搭載されました。11種類のカセット本体と、それぞれ10種類のカラーを組み合わせることができ、音楽の再生中はリールが回転します。つまり組み合わせは合計110種類となります。
Jellyfinからのネットワーク再生にも対応
意外に本格的なのがネットワーク機能です。Alpha 1ではJellyfinに対応しており、プライベートなIPv4ネットワーク上にあるJellyfinサーバーから、FLACやMP3を閲覧・再生することができます。
ただし、現時点では信頼できるLAN内でHTTPを利用することを想定した機能となっており、一般的なインターネット経由のストリーミング用途を想定したものではありません。まだAlpha版ということもあり、このあたりは今後のアップデートにも期待したいところです。
日本語表示は一部に問題あり。Alpha 2で対応予定
公式仕様では、日本語を使用したファイル名やフォルダー名にも対応するとされています。
実際に当サイトでもAlpha 1をPS Vitaにインストールして確認してみました。アプリ自体は動作したものの、一部では日本語がうまく表示されない箇所も確認できました。
この日本語表示についてはAlpha 2で対応する予定とのことです。そのため、日本語の楽曲情報などを中心に利用する場合は、現時点ではPublic Alphaらしい未完成部分が残っていることを理解したうえで試したほうがよさそうです。
なお、Public Alphaは正式な完成版という意味ではなく、現在も開発が続けられているテスト段階のバージョンです。公式サイトでも、未検証の本体や音楽ライブラリーの組み合わせでは不具合が発生する可能性があると案内されています。
PSPMANに続き、今度はPS Vitaを本格的な音楽プレーヤーとして活用できるようになったPSVITAMAN。前日の予告段階では不明だった機能も多数明らかになり、想像以上に盛りだくさんな内容となっています。興味がある人は、Alpha版であることを踏まえたうえで試してみてはいかがでしょうか。















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