PSPをテレビ向け“据え置き機”化する「PSPStreamer 2.3」公開。外部コントローラー、720×480出力、PS1振動に対応

PSPをテレビ向け“据え置き機”化する「PSPStreamer 2.3」公開。外部コントローラー、720×480出力、PS1振動に対応

PSP向けHomebrew「PSPStreamer」の最新版となる「PSPStreamer 2.3」が公開されました。

PSPStreamerという名前から動画ストリーミング用アプリをイメージしますが、今回のアップデートで大きく強化されたのが、PSPをテレビにつないで外部コントローラーから操作できる「PSP Consolizer」です。

PSPゲームだけではなく、HomebrewやXMB、PS1ゲームまで外部コントローラーから操作可能となっており、PSPを携帯ゲーム機ではなく、テレビにつないだ据え置きゲーム機のようなスタイルで利用できるようになっています。

●PSPStreamer 2.3
https://github.com/dreimer1986/PSPStreamer/releases/tag/2.3

●PSPStreamer Releases
https://github.com/dreimer1986/PSPStreamer/releases

外部コントローラーでPSPゲームやXMBを操作可能

PSP Consolizerでは、StreamMasterに接続したコントローラーを利用して、PSPゲーム、Homebrew、XMB、PS1ゲームを操作できます。

コントローラーの自動再接続に加えて、PS/Homeボタンの割り当てや、Start+Selectによるショートカットにも対応しています。

また、USB HIDによる有線コントローラー入力も追加されました。ただし、個々のUSBアダプターについては互換性の検証が必要とされています。

テレビ接続時には、テレビ出力の自動有効化やXMB起動時の処理なども用意されており、単純に「外部パッドを使える」というだけではなく、PSPを据え置きゲーム機として扱いやすくするための機能が盛り込まれています。

FuSa Fullscreenで720×480のプログレッシブ出力に対応

もうひとつ大きなポイントが、「FuSa Fullscreen」の追加です。

こちらはPSPの映像を720×480のプログレッシブ映像へスケーリングし、テレビにフルスクリーン表示するためのプラグインです。

注意したいのは、PSPゲームそのものが720×480でレンダリングされるわけではないことです。あくまでもPSP側で生成された映像をテレビ出力向けにスケーリングする仕組みとなっています。

PSP-3000とARK-5を組み合わせた環境では、「Metal Slug XX」「Soul Calibur」「Star Ocean」で動作確認が行われています。

PS1ゲームでは実際の振動情報を外部コントローラーへ送信

さらにユニークなのが、PS1ゲームの振動対応です。PSP上で動作しているPS1エミュレーター「POPS」が出力するモーター情報を取得し、StreamMasterを経由して対応Bluetoothコントローラーへ送信します。

つまり、単純にゲーム中の特定の場面を検出して疑似的に振動させるのではなく、PS1ゲームが本来出力している振動情報を利用できる仕組みです。

開発者による検証では、SF30 ProをXInputモードで使用し、「Need for Speed: High Stakes」と「Wipeout 3」で振動が確認されています。

ただし、すべてのBluetoothコントローラーやPS1ゲームで利用できることが保証されているわけではありません。利用には対応するStreamMaster側のファームウェアも必要となります。

PSPゲームの振動はゲームごとのプロファイル方式

PSPゲーム向けにも振動機能が用意されていますが、こちらはPS1ゲームとは仕組みが異なります。ゲーム内のHPなどの値を読み取り、ダメージを受けたタイミングを検出してコントローラーを振動させる方式となっており、ゲームごとにプロファイルを設定する必要があります。

そのため、「PSPStreamer 2.3を導入すればすべてのPSPゲームが自動的に振動対応になる」というものではありません。開発者による確認例として、「Soul Calibur」のULES01298向けプロファイルが挙げられています。

各種設定はPSP本体から変更可能

PSPStreamer 2.3では、オーバークロック設定やPSP Consolizer、FuSa Fullscreenなどの設定をPSP本体から編集できる機能も追加されています。

ゲームのタイトルIDや起動パスごとの設定、Consolizerのフィルターなども変更でき、インストール済みのプラグインであれば設定変更のためにPCを使う必要はありません。

一方で、PSP Consolizerを利用するにはStreamMasterなどの追加ハードウェアが必要です。また、USB HIDやPS1ゲームの振動などについても、使用する機器やゲームによって互換性が異なる点には注意が必要です。

当サイトでは2026年9月22日に「PSPStreamer 1.7」を紹介しましたが、当時はJellyfinやHome Assistant、字幕、MilkDropなど、メディアプレイヤーとしての機能強化が中心でした。

今回の2.3ではそこからさらに用途が広がり、PSPをテレビにつないで外部コントローラーから遊ぶ「据え置きゲーム機風」の環境まで構築できるようになっています。

20年以上前に登場したPSPを、外部コントローラーやテレビ出力、さらには振動まで備えた環境で遊べるというのは、なかなか面白い進化といえそうです。

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