PS1『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』をブラウザで改造! 「SOTN Editor v7.0」が公開中。マップ・敵・武器まで編集可能

PS1『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』をブラウザで改造! 「SOTN Editor v7.0」が公開中。マップ・敵・武器まで編集可能

1997年に初代PlayStation向けに発売された『Castlevania: Symphony of the Night(悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲)』を、ブラウザ上から編集できるツール「SOTN Editor v7.0」が公開されています。

単純にキャラクターのパラメーターを書き換えるだけのツールではなく、城のマップそのものを作り替えたり、敵の配置や装備品、ショップの商品や価格などを変更したりすることが可能です。編集した内容は新しいBINファイルやPPF3形式のパッチとして出力できるなど、本格的なROMハック制作環境となっています。

海外メディアのPants Pants Revolutionでも10月3日に紹介されており、「壁を動かす」「敵の出現場所を入れ替える」「既存素材からカスタム武器を作る」といったことまで行えるツールとして取り上げられています。

●SOTN Editor v7.0
https://pddmergilla.github.io/sotn-editor/

●SOTN Editor GitHub
https://github.com/pddmergilla/sotn-editor

城のマップそのものをブラウザで編集可能!

「SOTN Editor v7.0」の大きな特徴となっているのが、「Map Editor」です。

ゲームで実際に使用されているグラフィックを利用しながら、ステージの前景や背景となるタイルを配置していくことができます。さらに当たり判定や部屋に配置されるオブジェクト、アイテムドロップ、レリックなども編集可能です。

実際のエディター画面には「Tiles」「Entities」「Collision」といった編集モードが用意されており、マップ上のオブジェクトを移動したり、追加・複製・削除したりする機能も確認できます。

つまり、単純に敵を強くしたり武器の性能を変更したりするだけではなく、「自分なりの『月下の夜想曲』の城を作る」といった遊び方もできるわけです。

アルカードの能力から敵、武器、防具まで変更可能

さらに「Stats Editor」では、アルカードやリヒターの初期能力や初期装備をはじめ、回復アイテム、魔法、サブウェポン、使い魔、敵など、ゲーム中のさまざまなデータを編集できます。

武器や防具、アクセサリーについても変更可能で、武器のムーブセットや特殊効果なども編集対象に含まれています。

ゲームバランスを大きく変えた高難度版を作ったり、逆に遊びやすく調整したバージョンを作ったりといったこともできそうです。

「Library Shop Editor」では、図書館の主が販売するアイテムの種類や販売条件、価格などを変更できます。レリックや魔法の巻物、買い取ってくれる宝石、戦術指南の価格など、ショップ周辺のデータも編集できるようになっています。

30種類の「Extra Hacks」も用意

さらに本ツールには「Extra Hacks」と呼ばれる追加機能も用意されています。

現時点では30種類が収録されており、このうち1種類は開発途中(WIP)です。ミニマップを追加する「MiniMap」や移動を高速化する「Fast Warp」、リヒターのAIに関する変更など、通常のデータ編集だけでは実現しにくいゲームプレイ面の変更を有効・無効にすることができます。

こうした機能はオリジナル版をベースに追加できるほか、後述するROMハック「Alternate Scarlet Symphony」から個別に取り除くといった使い方にも対応しています。

編集したゲームをそのままブラウザでテスト!

編集したデータは「Build BIN」を選ぶことで新しいディスクイメージとして保存できるほか、「Export PPF3」から変更部分のみを含んだPPF3形式のパッチとして出力することもできます。

さらに便利なのが「Test in browser」機能です。

編集した内容を元のディスクイメージに上書きすることなく、ブラウザ上でテストプレイできます。テスト用のプレイヤーはゲームコントローラーやメモリーカード、セーブステートにも対応しています。

「マップを変更→ブラウザですぐに確認→再び修正」といった作業を行えるため、ROMハック制作のハードルをかなり下げてくれそうです。

大型ROMハック「Alternate Scarlet Symphony 2.0」も収録

「SOTN Editor v7.0」には、このエディターを利用した大型ROMハック「Alternate Scarlet Symphony 2.0」を構築する機能も用意されています。

こちらは戦闘バランスの調整や敵配置の変更、ひるまないボス、新たなリヒター戦、武器性能の再構築などが施された大規模なリミックス版です。自分で用意した米国版のディスクイメージからブラウザ上で構築する方法と、PPFパッチを適用する方法が用意されています。

エディターでどこまで『月下の夜想曲』を変えられるのかを知るうえでも、ひとつのサンプルになりそうです。

基本的には米国版PS1『Symphony of the Night』が必要

注意しておきたいのが、「SOTN Editor v7.0」は基本的に米国版PS1『Castlevania: Symphony of the Night』向けに作られているという点です。

エディターでは2352バイトセクターのBIN、または2048バイトセクターのISOを読み込むことができます。すでに改造されているBINを読み込むことも可能ですが、認識できないデータについては推測して処理せず、機能が利用できないようになっています。

対応ブラウザはデスクトップ版のChrome、Edge、Firefoxです。ゲームデータの処理はローカル環境で行われ、読み込んだディスクイメージがサーバーへアップロードされることはなく、元のファイルにも直接上書きされません。

なお、「SOTN Editor v7.0」はコナミ非公式のファンプロジェクトであり、ゲーム本体のデータは含まれていません。利用する場合は、自身で用意した対応データが必要です。

これまでも『月下の夜想曲』にはさまざまなROMハックが登場してきましたが、ブラウザ上のGUIから城の構造や敵、武器、ショップ、ゲームプレイまでまとめて変更できるというのはかなり面白いところです。

ツールそのものだけではなく、今後これを利用してどのようなオリジナル版『月下の夜想曲』が作られていくのかにも注目したいところです。

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