『Real Racing 3』がPS Vitaで本格プレイ可能に! 非公式Public Beta 1.1.1公開、物理ボタン&日本語表示にも対応

『Real Racing 3』がPS Vitaで本格プレイ可能に! 非公式Public Beta 1.1.1公開、物理ボタン&日本語表示にも対応

Android向けにリリースされた人気レースゲーム『Real Racing 3』をPS Vitaへ移植する非公式プロジェクトで、「Public Beta 1.1」が公開されました。さらに、その後には言語まわりの不具合を修正した「Public Beta 1.1.1」も配信されています。

今回の大きなポイントは、単にPS Vita上でゲームが起動するという段階ではなく、キャリアモードを進めたり、新しい車を購入したり、アップグレードや整備を行ったりと、実際にゲームとして遊べるところまで仕上がっていることです。

さらにPS Vitaの物理ボタンによる操作にも対応しており、『Real Racing 3』を携帯ゲーム機向けのレースゲーム感覚で楽しめるようになっています。

●Real Racing 3 Vita Public Beta 1.1.1(GitHub)
https://github.com/CHUTA7X/Real-Racing-3-Port-Release/releases/tag/Public_Beta_1.1.1

キャリアや車の購入、アップグレードまでオフラインで利用可能

今回公開されたPublic Beta 1.1では、「フルオフラインゲーム」としてプレイできる環境が用意されています。

具体的には、キャリアモードをはじめ、ディーラーでの車両購入、アップグレード、整備、実績などが利用可能です。新規プレイヤー向けのチュートリアルも実装されており、最初のガイド付きレースからゲームを進めていくことができます。

またPublic Beta 1.1では、ゲーム内時計に関する重要な修正も行われました。

これまで『Real Racing 3』ではアップグレードや整備、車両の配送などに時間経過が必要でしたが、この時計がEAのサーバーに依存していたため、新規プレイヤーでは時間が進まず、ゲームの進行に支障が出る問題があったとのこと。

今回のバージョンでは、ゲーム内時計の代わりにPS Vita本体の時計を利用する仕組みに変更されています。これにより、アップグレードや整備、車両配送なども実時間に合わせて進行するようになりました。

単なる移植にとどまらず、現在の環境でもオフラインゲームとして成立するように手が加えられているわけです。

PS Vitaの物理ボタンでレースを楽しめる!

PS Vita向け移植ならではの大きなポイントが、物理ボタンへの対応です。あらかじめ2種類のボタンレイアウトが用意されており、レイアウトAではRボタンがアクセル、Lボタンがブレーキ、△ボタンでカメラ変更、○ボタンまたは十字キー下で後方確認、STARTボタンでポーズという構成になっています。

レイアウトBでは×ボタンがアクセル、□ボタンがブレーキとなっているほか、独自のボタン配置を設定することも可能です。

さらに、スティックの感度やデッドゾーン、ステアリングの反転なども設定可能。スマートフォン版のように本体を傾けてステアリングを操作する機能にも対応しているほか、マルチタッチ操作も利用できます。

そのため、「スマートフォン向けゲームをPS Vita上でとりあえず動かしている」というよりも、PS Vita向けのレースゲームとして遊びやすい環境がかなり整えられている印象です。

グラフィック設定や60fps上限にも対応

専用のコンフィグ機能も用意されています。グラフィック品質はLow、Medium、Medium-high、Highから選択できるほか、アンチエイリアスはMSAA Off/2x/4xに対応。フレームレート上限も30fpsまたは60fpsから選択できます。

開発者によると、新規インストール時の標準設定となるMedium+MSAA 2xでは、レース中におよそ50~60fpsで動作するとのこと。車内視点でも同程度のパフォーマンスになるとされています。

一方でHigh設定については実験的な扱いとなっており、メモリー不足によって動作が遅くなったり、ゲームが終了してしまったりする可能性があります。

また、PS Vitaではクラッシュの原因になることから、車体のダイナミックリフレクションは無効化されています。

Public Beta 1.1.1では日本語表示にも対応

Public Beta 1.1の公開後には、早くも「Public Beta 1.1.1」が配信されています。こちらではゲーム内の言語設定に関する修正が行われ、PS Vita本体に設定されているシステム言語を検出して、自動的にゲームへ反映する仕組みになりました。

対応する言語コードとして「ja」も明記されているため、日本語に設定したPS Vitaでは日本語表示が利用できるようになっています。

なお、リリースノートでは「12 languages」と記載されている一方で、括弧内に列挙されている言語コードの数とは一致していません。そのため、現時点では「日本語を含む複数言語に対応」と捉えておくのがよさそうです。

このほか1.1.1では、設定用アプリが英語とスペイン語でも動作するように修正されています。

導入には改造済みPS VitaとAndroid版のゲームデータが必要

もちろん、通常のPS Vitaにそのままインストールできるゲームではありません。利用にはHENkaku/Ensoを導入したPS Vitaのほか、「kubridge.skprx」プラグインや「libshacccg.suprx」などが必要になります。

さらに、ゲーム本体のデータは配布物には含まれていません。ユーザー自身が所有するAndroid版『Real Racing 3』v1.4.0のゲームデータと、APK内に含まれる「libRealRacing3.so」を用意する必要があります。

開発者も、このプロジェクトについてElectronic ArtsおよびFiremonkeysとは無関係のファン移植であり、ユーザー自身が正規に所有するAndroid版のゲームデータが必要だと説明しています。

また、オンラインモードやマルチプレイ、ゲーム内課金についてはEAのサーバーに依存していたため利用できません。

それでも、キャリアを進め、車を購入してアップグレードや整備を行い、PS Vitaの物理ボタンで実際にレースを楽しめるところまで来たのはかなり大きな進展です。

かつてスマートフォン向けに登場した『Real Racing 3』が、今度はPS Vita向けの本格的なオフラインレースゲームとして蘇りつつあります。今後どこまで完成度が高められていくのか、引き続き注目したいプロジェクトです。

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