PSP実機で初代『Diablo』を動かす「DevilutionX」のPSP移植版に、新たな動きがありました。2026年10月3日に「DevilutionX PSP v1.6.0」が公開され、一般ユーザーがZIPファイルをダウンロードして導入できるようになりました。さらに翌10月4日には、インストール案内を修正したv1.6.1も公開されています。
当サイトでは9月30日に、PSP-3000上で初代『Diablo』が約30fpsで動作したことをお伝えしました。この時点ではソースコードが公開されていたものの、GitHubのReleasesにはPSP向けの完成版が用意されておらず、自分でビルドする必要がある段階でした。
今回公開されたv1.6.0ではその状況が変わり、PSP向けの推奨版をZIPファイルで直接ダウンロードできるようになっています。
●DevilutionX PSP Releases
https://github.com/Hahnter/DevilutionX-PSP-Resurrected/releases
PSP-3000で『Diablo』や『Hellfire』を検証
v1.6.0は、これまで公開されていたv1.5.1に代わる推奨PSP版としてリリースされたものです。PSP-3000を使用したテストでは、製品版『Diablo』のほか、拡張パック『Diablo: Hellfire』、シェアウェア版でのゲームプレイが確認されています。
配布されているZIPファイルには「EBOOT.PBP」や各種assetsに加えて、『Hellfire』向けのMODファイルも収録されています。ZIPの内容を「PSP/GAME/DevilutionX/」へ展開することで導入できるようになっています。
グラフィック設定では、640×480ドットの4:3表示に加えて、848×480ドットのワイド表示にも対応しています。
PSP本体の液晶解像度は480×272ドットですが、ワイド表示では単純に4:3の映像を横方向へ引き伸ばすのではなく、ゲーム内のより広い範囲を描画する仕組みになっています。
v1.6.1はゲーム本体の更新ではなくインストール案内の修正版
10月4日には続いて「DevilutionX PSP v1.6.1」も公開されています。ただし、こちらはゲームのパフォーマンス向上や新機能追加を目的とした更新ではありません。
v1.6.1で使用されている「EBOOT.PBP」はv1.6.0と同じもので、ゲームプレイや性能面での変更はないと説明されています。主な変更点は、シェアウェア版を利用する場合のインストール案内の修正です。
現在、DevilutionX公式のassetsとして配布されているシェアウェア用「spawn.mpq」にはMP3形式の音声が含まれていますが、このファイルをPSP-3000で使用すると、本体の電源が落ちてしまう問題が確認されています。
一方で、Blizzardが配布していたオリジナルの「diablosw.exe」から抽出した、WAV形式の音声を含む「spawn.mpq」では正常に動作したとのことです。開発者によれば、公式配布ファイル自体が壊れているわけではなく、PSP移植版におけるMP3音声の互換性に原因があるとみられています。
このMP3音声の問題自体はv1.6.1でも修正されていないため、シェアウェア版を試す場合は注意が必要です。
『Diablo』のゲームデータは別途必要
なお、配布されているDevilutionX PSPには、『Diablo』や『Hellfire』本体のゲームデータは含まれていません。
製品版『Diablo』を動かす場合は「DIABDAT.MPQ」など、ユーザー自身が所有しているゲームから必要なデータを用意する必要があります。『Hellfire』についても同様に、対応するMPQファイルが必要です。
9月30日時点では「PSP実機で動作するソースコードが公開された」という段階だったDevilutionX PSPですが、わずか数日で一般ユーザーが完成済みのZIPをダウンロードして試せるところまで進みました。
PSPで初代『Diablo』を遊んでみたい人にとっては、かなり試しやすい環境が整ってきたといえそうです。















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