N64『ポケモンスナップ』PC版がマウス操作を本格化。「Snap64 Recomp 1.1.1」でLinux ARM64/Flatpakも追加

N64『ポケモンスナップ』PC版がマウス操作を本格化。「Snap64 Recomp 1.1.1」でLinux ARM64/Flatpakも追加

NINTENDO64用ソフト『ポケモンスナップ』をPC上でネイティブ動作させる非公式プロジェクト「Snap64 Recomp」のv1.1.1が、2026年10月3日に公開されました。

今回のアップデートでは、マウスとキーボードによる操作がゲーム内の各画面まで拡張されたほか、Linux ARM64版とFlatpak版が新たに追加されています。

当サイトでは9月9日にv1.0.2を紹介していますが、当時はN64コントローラー接続時に黒画面になる問題の修正や、実験的なLinux x86_64版の配布などが中心でした。その後もアップデートが重ねられており、今回のv1.1.1ではPC向けタイトルとしての操作性や対応環境がさらに広げられています。

●Snap64 Recomp v1.1.1
https://github.com/JackandBeans/Snap64Recomp/releases/tag/v1.1.1

ゲーム内の各画面でもマウス/キーボード操作に対応

v1.1.1で大きく手が加えられたのが、マウスとキーボードによる操作です。これまでもコース内ではマウスを利用してカメラを操作することができましたが、今回のアップデートではゲーム本来の各種画面についても対応が進められています。

たとえば、新規ゲーム開始時の名前入力ではキーボードから文字を直接入力できるようになったほか、ゲーム中に表示される「はい/いいえ」などの選択肢をマウスで選べるようになりました。

オーキド博士による写真チェック画面でも、マウスホイールやクリックを利用した操作に対応しています。また、専用のマウスポインターも用意されており、メニューではカメラのレンズをイメージしたピクセルアート風のカーソルが表示されます。

NINTENDO64向けタイトルをそのままPC上で動かすだけではなく、マウスとキーボードを利用するPCゲームらしい操作環境へと少しずつ近づいているのが今回のポイントといえそうです。

Control StickとZ Buttonの設定もプレイ中に反映

操作関連では、ゲーム内の「Controls」画面から変更できるControl StickとZ Buttonの設定についても修正が行われています。

これまではコースの途中で設定を変更しても、そのコースを終了して次のコースを開始するまで反映されない場合がありました。

v1.1.1ではこの挙動が修正され、プレイ中に設定を変更した場合でも、そのまま現在のコースへ反映されるようになっています。

Linux ARM64版とFlatpak版を新たに追加

対応環境も拡大しています。v1.1.1では従来のWindows 10/11版やLinux x86_64版に加えて、新たにLinux ARM64版とFlatpak版が追加されました。このほか、Apple SiliconとIntelの両方に対応したmacOS Universal版も配布されています。

Flatpak版は必要なライブラリなどをまとめた形で配布されており、Steam Deckを含むFlatpak対応環境で導入しやすい形式になっています。一方のLinux ARM64版は、Raspberry Pi 5やARM系Linux PCなどを想定したビルドです。

ただし、ここで注意しておきたいのが、Flatpak版とLinux ARM64版はいずれも現時点では実機での動作確認が行われていないことです。

開発側によると、Flatpak版はGitHubの環境でビルドと起動が確認されており、ARM64版についてもGitHubのARM環境でビルドされていますが、実際のSteam DeckやARM搭載機でゲームをプレイした段階には至っていません。

そのため、Raspberry Pi 5などで問題なく動作することが保証されているわけではない点には注意が必要です。

ゲームデータは別途用意する必要あり

Snap64 Recompは、『ポケモンスナップ』のゲームデータ自体を配布するものではありません。利用するには、対応する米国版『Pokémon Snap』のROMデータをユーザー自身で用意する必要があります。

Snap64 Recompは、NINTENDO64のゲームコードをPC向けに変換する静的再コンパイルという手法を利用した非公式プロジェクトです。一般的なNINTENDO64エミュレーターとは異なり、変換されたゲームコードをPC上でネイティブに動作させる仕組みが採用されています。

なお、当サイトでは9月26日に『ポケモンスナップ』をMeta Quest上でVR化する「Snap64RecompVR」についても紹介しています。

名前は似ていますが、こちらはSnap64 RecompをベースにVR向け機能を追加した別プロジェクトです。今回のv1.1.1は、元となるSnap64 Recomp側のアップデートとなっています。

マウス/キーボード操作の改善に加えて、FlatpakやLinux ARM64といった新たな環境にも対応し始めたSnap64 Recomp。とくにARM64版については、今後実際のハードウェアでどこまで快適に動作するのかも気になるところです。

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