Androidでナムコのアーケード基板に対応。「ARMSX2 2.8」がSystem 246/256をサポート

Androidでナムコのアーケード基板に対応。「ARMSX2 2.8」がSystem 246/256をサポート

ARMSX2 Teamは2026年10月4日(日本時間)、Android向けエミュレーター「ARMSX2 2.8」を公開しました。今回の大きな変更点は、ナムコのアーケード基板「System 246/256」のエミュレーションに対応したことです。PCSX2x6の基板対応が取り込まれており、ゲームデータベースには55本のアーケードゲームが登録されています。

ARMSX2はPCSX2をベースとするオープンソースのプロジェクトです。System 246/256はPlayStation 2系のハードウェアをベースとしたアーケード基板で、今回のアップデートでは単純にPS2用ゲームとして動かすのではなく、ドライブや設定用メモリー、各種I/O、セキュリティドングルなどを含めたアーケード基板としてのエミュレーションが追加されています。

●ARMSX2 2.8
https://github.com/ARMSX2/ARMSX2/releases/tag/2.8

専用の「NAMCO」画面からアーケードゲームを設定

System 246/256用の設定には、ARMSX2のゲームライブラリー左側に追加された「NAMCO」画面を利用します。

ここではアーケードゲーム用フォルダの指定をはじめ、起動用ファイル、アーケードBIOS、ゲームのディスクまたはハードディスクイメージ、セキュリティドングルなどを順番に登録できます。開発側によると、System 246/256用として2MBのBIOSダンプを利用できるとのことです。

そのため、ARMSX2 2.8をAndroid端末へインストールするだけでアーケードゲームが遊べるわけではありません。ゲームごとのイメージやドングルデータなど、動作に必要なデータを利用者側で適切に用意する必要があります。

また、「55本がゲームデータベースに登録されている」という発表は、55本すべてのゲームがあらゆるAndroid端末で快適かつ完全に動作することを保証するものではありません。端末ごとの処理速度やゲームごとの互換性、入力遅延などについては、実際の環境で確認する必要があります。

ゲームパッドを筐体操作に割り当て。光線銃やタッチパネル系は画面タッチに対応

スマートフォンやタブレットで利用するうえで興味深いのが、アーケードゲーム向けの入力方法です。

ARMSX2 2.8ではゲームパッドの入力を各ゲームの筐体操作へ割り当てられるようになっており、たとえばSelectボタンをコイン投入として使用できます。レースゲームでは左スティックをステアリング、トリガーをペダルとして使用するなど、ゲームに応じたレイアウトが用意されています。ドラムやツインレバーなどにも個別の割り当てが設定されています。

さらに、光線銃やタッチパネルを使用するゲームでは、Android端末のタッチスクリーンを入力に利用できます。物理的なアーケード筐体とは操作感が異なるものの、タッチディスプレイを標準で備えているスマートフォンやタブレットならではの活用方法といえそうです。

ゲーム中のメニューには、ふたり分のコイン投入に加えて「Service」「Test」も用意されています。また、セーブステートにも対応しています。ライブラリーにはアーケードゲームだけを表示するフィルターも追加されました。

AndroidでSystem 246/256を扱う新たな選択肢に

今回のARMSX2 2.8は、PS2ゲーム全般のパフォーマンス改善だけではなく、Android端末からSystem 246/256というアーケード基板を扱えるようになった点が大きなポイントです。

ゲームパッドによる筐体操作の再現に加え、光線銃やタッチパネル系の入力をAndroid端末の画面に割り当てられるなど、スマートフォンやタブレットで利用することを意識した仕組みも盛り込まれています。

一方で、ARMSX2はナムコによる公式移植や公式配信ではなく、非公式のオープンソースエミュレーターです。また、ゲームデータベースへの登録数と実際の完全動作タイトル数は同じ意味ではありません。導入する場合は、必要なBIOSやゲームデータ、ドングルなどを適切な方法で用意したうえで、手元のAndroid端末で動作を確認する必要があります。

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