DOSゲーム用のエミュレーター『DOSBox』から派生したプロジェクト『DOSBox Pure』の最新バージョンであるVersion 0.9.5のアナウンス動画がYouTubeで公開されました。
今回公開された動画では、「ハローマイフレンド」と初代『ディアブロ』ユーザーならおなじみのボイス(武器屋の親父の声)が繰り替えされる中、Windows98SEで『ディアブロ』を起動してプレイする様子が公開されてます。初代『ディアブロ』自体はGOGなどで『DOSBox』を使用したものがすでに公開されていますが、それよりも自分が持っているほかのゲームも同様に遊べるようになるのではないか? と期待を持たせますね。
90年代中盤から2000年代前半あたりまでのPCゲームは、現状エアスポットのような状況になっており、CD-ROMのソフト自体は持っていても、なかなか遊ぶことができないと嘆いている人も多いのではないかと思われます。
今回のVersion 0.9.5では、オプションでブートシーケンスをスキップできるほか、ディレクトリーにZipで圧縮したゲームのファイルをそのまま読み込むことができます。また、CD-ROMのゲームはDドライブにインストールして保存することができます。
また「Disc Control」を利用して、CD-ROMイメージの切り替えをすることも可能。インストール後もゲームの起動チェックにCD-ROMドライブとソフトが必要なものがありますが、これならストレスなくゲームを切り替えて遊ぶことができそうです。また、今はすっかり無くなってしまった、ウィンドウズ版のソリティアも遊ぶことも可能です。
もうひとつ、90年代後半以降、PCでは3Dに対応したゲームが登場するようになってきましたが、それを牽引してきたグラフィックボードが3Dfx Interactiveの『Voodoo』などです。こちらのバージョンではWindows95と98の環境でそれぞれ3Dfxをサポートしており、それらを活用したゲームも快適にプレイすることができます。
なんだかOSの準備するのは面倒くさそうという印象ですが、やり方はとっても簡単。起動用のインストールCDをセットするだけでOKです。次にCドライブとサイズを選び、インストールを進めていきます。ウィンドウズインストール後は、解像度などの設定を行います。
現時点でのバージョンは0.9.2ですが、こちらの0.9.5のリリースは2022年6月22日の予定です。さらなる詳細は、Githubで確認しましょう。
●GitHub –schellingb / dosbox-pure
https://github.com/schellingb/dosbox-pure