N64『ポケモンスナップ』をPCでネイティブ動作させる「Snap64 Recomp v1.0.2」が公開。N64コントローラー接続時の起動不具合を修正

N64『ポケモンスナップ』をPCでネイティブ動作させる「Snap64 Recomp v1.0.2」が公開。N64コントローラー接続時の起動不具合を修正

NINTENDO64用ソフト『ポケモンスナップ』を静的再コンパイルし、PC上でネイティブ動作させる非公式プロジェクト「Snap64 Recomp」のv1.0.2が、2026年9月9日に公開されました。

今回のv1.0.2は、前バージョンのv1.0.1公開後に寄せられた不具合報告などをもとにした小規模なアップデートです。Nintendo Switch Online向けNINTENDO 64 コントローラーをBluetoothで接続していると、起動時に黒い画面のまま停止してしまう問題などが修正されています。

●GitHub リリース(v1.0.2)
https://github.com/JackandBeans/Snap64Recomp/releases/tag/v1.0.2

『ポケモンスナップ』を静的再コンパイルしてPCでネイティブ動作

「Snap64 Recomp」は、1999年にNINTENDO64向けに発売された『ポケモンスナップ』の米国版を、PC上でネイティブ動作させることを目的とした非公式プロジェクトです。

一般的なNINTENDO64エミュレーターでゲーム機そのものの動作を再現するのではなく、「N64Recomp」を利用してゲームのMIPSコードをC言語へ変換する静的再コンパイル方式が採用されています。

そのため、オリジナルのゲームコードをPC向けの実行環境上で動作させるという仕組みになっています。ゲームデータそのものは配布物に含まれておらず、利用するにはユーザー自身が所有する米国版『ポケモンスナップ』のカートリッジから吸い出したデータが必要です。

Bluetooth接続したN64コントローラーで黒画面になる問題を修正

v1.0.2で大きな修正点となっているのが、コントローラーを接続した状態で起動すると黒い画面のまま停止してしまう問題です。

不具合報告では、Nintendo Switch Online向けNINTENDO 64 コントローラーをBluetoothで接続した環境で問題が確認されていました。原因は、Bluetooth接続された任天堂製コントローラーを開く際にSDL側の処理に時間が掛かり、ゲーム内部の処理が停止してしまうことにあったとのことです。

今回のアップデートではコントローラー関連の処理が専用スレッドへ分離され、ゲーム側のスレッドから直接コントローラーを操作しない仕組みに変更されています。また、設定ファイルに「pad_enabled」が追加され、falseに設定することでコントローラーを物理的に取り外さなくても無効化できるようになりました。

ポケモンが消えてしまう可能性があった描画処理も修正

描画関連の不具合も修正されています。これまで、ポケモンを構成するポリゴンがカメラ面付近に達した際に、条件によってはポケモン全体が描画されなくなる可能性がありました。

今回のv1.0.2では、この描画処理が修正されています。なお、ビーチでカメラを上方向に向けた際にカビゴンが消える現象についても調査が行われましたが、こちらについては移植版固有の不具合ではなく、オリジナルのゲーム側に存在する挙動であることが判明しています。

また、v1.0.1のリリースノートに記載されていた振動機能への対応についても訂正が行われました。実際にはゲーム側から振動を行う処理が呼び出されていなかったことが確認され、「rumble_strength」の設定項目などが削除されています。

Windows 10/11に加えて実験的なLinux版も配布

Snap64 Recomp v1.0.2では、64bit版Windows 10/11向けのほか、実験的なLinux x86_64版も配布されています。

Windows版ではDirect3D 12に対応したGPUドライバーが必要です。Linux版ではSDL2、GTK 3、Vulkan対応ドライバーが必要となっており、現時点ではSteam DeckのDesktop Modeで動作確認されています。

なお、Snap64 Recompは任天堂や株式会社ポケモンなどによる公式プロジェクトではありません。また、ゲームデータは同梱されていないため、利用する場合は自身が所有している米国版『ポケモンスナップ』のカートリッジから吸い出したデータを用意する必要があります。

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