8BitDoは、スマートフォン向けの折り畳み式ゲームコントローラー『8BitDo FlipPad』の販売を開始しました。公式オンラインショップでの価格は29.99ドルです。
●8BitDo FlipPad公式製品ページ
https://www.8bitdo.com/flippad/
●8BitDo公式オンラインショップ
https://shop.8bitdo.com/products/flippad
本製品はスマートフォンのUSB Type-C端子へ直接取り付けることで、十字キーやABXYボタンを追加できる小型コントローラーです。スマートフォンを横向きに挟み込む一般的なコントローラーとは異なり、縦画面の下側へ操作部分を配置することで、ゲームボーイのようなスタイルでゲームをプレイできます。
スマートフォンの下側に物理ボタンを追加
『8BitDo FlipPad』は、縦向きにしたスマートフォンのUSB Type-C端子へ接続して使用します。コントローラー部分はスマートフォンの画面下部に配置されており、十字キー、ABXYボタン、スタート、セレクトなどの物理ボタンを利用できます。
ボタンはコンパクトな本体に合わせて小さめに作られていますが、8BitDoによると、軽くクリック感のある操作感に調整されているとのことです。アナログスティックは搭載されていないため、主に2Dゲームやレトロゲーム向けの製品です。
ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスなどの携帯ゲーム機に加えて、ファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジンといった十字キー中心のゲームと相性がよさそうです。また、縦画面で表示するアーケードゲームなどにも利用できます。

操作部分を上へ折り畳めるフリップ構造
本製品最大の特徴が、コントローラー部分を上下に動かせるフリップ構造です。ゲームをプレイするときは、操作部分をスマートフォンの画面側へ倒します。画面をタッチしたいときは、スマートフォンから取り外すことなく、コントローラー部分だけを上へ開くことができます。
エミュレーターの設定を変更したり、別のゲームを選択したりするときも、その都度コントローラーを取り外す必要はありません。ゲーム中にメッセージへ返信したいときや、電話を受けるときも、コントローラーを開けば通常のタッチ操作へ戻れます。
8BitDoが社内環境で実施した耐久試験では、フリップ部分のヒンジは6,000回以上の開閉に耐えられるとされています。USB Type-C端子についても、10,000回以上の抜き差しに対応する耐久性がうたわれています。

USB Type-Cによる有線接続を採用
スマートフォンとの接続には、BluetoothではなくUSB Type-Cによる有線接続を採用しています。USB Type-C端子へ接続するとスマートフォンからコントローラーとして認識されるため、Bluetoothのペアリング作業は不要です。
バッテリーも内蔵しておらず、コントローラーを個別に充電する必要はありません。外出先で使用しようとしたときに、コントローラー側のバッテリーが切れていたということもありません。有線接続による入力のため、Bluetooth接続で気になる場合がある入力遅延や、電波干渉の影響を受けにくい点もメリットです。
一方、USB Type-C端子へ直接取り付ける構造のため、Bluetoothコントローラーのようにスマートフォンから離して使用することはできません。

重量はわずか31.5グラム
『8BitDo FlipPad』の本体サイズは、約70×66.5×19.7mm。重量は31.5グラムです。一般的なスマートフォン用コントローラーと比較して非常に小さく、ポケットやカバンに入れて持ち歩きやすいサイズにまとめられています。
スマートフォンへ装着したままでも重量が大きく増えないため、通勤や移動中など、短時間だけゲームをプレイしたいときにも向いています。本体とスマートフォンが接する部分には、画面を傷付けにくくするための柔らかい素材が配置されています。
対応するスマートフォンの厚さは8~10mmが推奨されています。8BitDoは多くのスマートフォンケースを装着したまま利用できると説明していますが、USB Type-C端子の周囲が厚いケースや、耐衝撃性を重視した大型ケースでは接続できない場合があります。
実際に海外メディアのレビューでも、薄型ケースでは使用できたものの、厚手の保護ケースではUSB Type-C端子が奥まで届かなかったと報告されています。

対応OSはiOS 26.2とAndroid 13以降
公式サイトで案内されている対応OSは以下の通りです。
- Apple iOS 26.2以降
- Android 13.0以降
iPhoneとAndroidスマートフォンの両方に対応しますが、USB Type-C端子を使用するため、Lightning端子を搭載した旧型iPhoneでは利用できません。また、すべてのスマートフォン向けゲームを操作できるわけではありません。ゲームまたはエミュレーター側が外部ゲームコントローラーの入力に対応している必要があります。
iPhoneでは『Delta』や『RetroArch』などのエミュレーター、Androidでは各種レトロゲームエミュレーターなどでの利用が想定されています。
ショルダーボタンも本体前面に配置
『8BitDo FlipPad』にはL1、L2、R1、R2に相当するボタンも用意されています。
ただし、本体の背面や上部ではなく、ABXYボタンと同じ前面側に配置されています。小型化と薄型化を優先した設計のため、一般的なゲームコントローラーのように人差し指で操作するショルダーボタンではありません。
ゲームによっては、親指をABXYボタンから大きく動かしてショルダーボタンを押す必要があります。スーパーファミコンやゲームボーイアドバンスなど、ショルダーボタンを頻繁に使用するゲームでは、操作しにくく感じる可能性があります。
また、アナログスティックを搭載していないため、PlayStationやNINTENDO 64以降の3Dゲームを幅広く遊ぶためのコントローラーではありません。あくまでも、十字キーと少数のボタンで遊べるレトロゲームを、縦持ちのスマートフォンで手軽に楽しむことへ特化した製品です。

カラーはG Classicとブラックの2種類
カラーは、ゲームボーイを思わせる配色の「G Classic」と、全体を黒で統一した「Black Edition」の2種類が用意されています。Black Editionは、8BitDo公式オンラインショップ限定カラーです。
G Classicは明るいグレーの本体に、黒い十字キーやエンジ色のボタンを組み合わせたレトロ感のあるデザインです。一方のBlack Editionはボタンを含めて全体が黒で統一されており、普段持ち歩くスマートフォンや周辺機器と合わせやすいデザインになっています。
公式オンラインショップでは世界向けの注文を受け付けており、日本も発送先として選択できます。ただし、商品価格とは別に送料が必要です。記事執筆時点では、カラーや販売地域によって在庫状況と発送時期が異なり、G Classicについては8月25日発送予定と案内されています。
コンパクトさを優先した割り切った設計
『8BitDo FlipPad』は、多数のボタンやアナログスティックを備えた万能型コントローラーではありません。本体を小さくするためにショルダーボタンを前面へ配置しており、スマートフォンとはUSB Type-C端子のみで固定されます。そのため、横方向から強く押すと若干動く場合があります。
スマートフォンによっては、本体下部のスピーカーを部分的に覆い、音が聞こえにくくなる可能性もあります。その代わり、31.5グラムという軽さと、ペアリングや充電が不要な手軽さを実現しています。

スマートフォンを大きなコントローラーで挟み込むほどではないものの、画面上の仮想ボタンでは遊びにくい。そんな場面で、必要なときだけ取り付けて使えるのが『8BitDo FlipPad』の魅力です。
CES 2026で発表されてから注目を集めていた本製品ですが、ようやく実際に購入できる段階となりました。スマートフォンでゲームボーイ系や8~16bit時代のゲームを遊ぶことが多い人にとって、気になる周辺機器となりそうです。















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