ゲームボーイ実カートが“音楽プレーヤー”に!『Retro Song Bird』は1900本超のBGM再生、ROM/セーブ吸い出しにも対応

ゲームボーイ実カートが“音楽プレーヤー”に!『Retro Song Bird』は1900本超のBGM再生、ROM/セーブ吸い出しにも対応

ゲームボーイのカートリッジを本体に挿して遊ぶ……のではなく、収録されているゲーム音楽を楽しむ。そんなユニークなデバイス『Retro Song Bird』が公開されました。

Retro Song Birdは、ゲームボーイおよびゲームボーイカラーの実カートリッジを挿すことで、ゲーム内で使用されているBGMや効果音を再生できるデバイスです。メーカーによれば1900本を超えるゲームに対応しており、単なるカートリッジリーダーとはひと味違った使い方ができる製品となっています。

さらに面白いのが、ROMやセーブデータのバックアップ、書き込み可能なカートリッジへの書き込みといった機能まで搭載しているところです。ゲーム音楽プレーヤーとしてだけではなく、ゲームボーイ用の多機能カートリッジツールとしても注目を集めそうです。

●Retro Song Bird公式サイト
https://www.retrosongbird.com/

実カートリッジを挿すだけでゲーム音楽を再生

Retro Song Birdの大きな特徴となっているのが、ゲームボーイ/ゲームボーイカラーの実カートリッジそのものを、ゲーム音楽のメディアとして利用できることです。

使い方はシンプルで、本体上部のスロットにカートリッジをセットするだけ。対応ゲームであれば収録されているBGMや効果音を再生でき、曲送りや曲戻し、音量調節なども行えます。

音声生成にはゲームボーイのサウンドエンジンをレジスターレベルで再現するエミュレーションが採用されているとのこと。また、ステレオライン出力を備えているため、外部のオーディオ機器などにつないでゲーム音楽を楽しむことも可能です。

メーカーの説明では1900本を超えるゲームをサポートしているとされています。ただし、この数字はメーカー側の公称値であり、すべてのゲームについて当サイトで動作を確認したものではありません。

@bird.cartel

Betting Ticket King V3 may be the pinnacle of 1993 Japanese horse racing betting companions for Gameboy #nintendo #gameboy #chiptune #retrogaming

♬ original sound – BirdCartel

BGMをWAV化。4つのサウンドチャンネルを個別出力することも可能

ゲーム音楽関連では、聴くだけではなく音声データを活用するための機能も用意されています。

カートリッジから再生したサウンドトラックはWAVファイルとして書き出すことが可能。お気に入りのゲーム音楽を、一般的な音声ファイルとして保存できるわけです。

さらに、ゲームボーイが備える4つのサウンドチャンネルを、それぞれ独立したUSBオーディオストリームとして出力する機能にも対応しています。2系統の矩形波、波形メモリ音源、ノイズという各チャンネルを個別に扱えるため、DAWなどに取り込んでゲーム音楽を分析したり、リミックス素材として利用したりといった遊び方もできそうです。

ROMやセーブデータのバックアップにも対応

Retro Song Birdは、ゲーム音楽専用機というわけではありません。ゲームボーイ用カートリッジリーダーとして使える機能もかなり充実しています。

カートリッジに保存されているセーブデータのバックアップに加えて、ROMデータの吸い出しにも対応。また、書き込み可能なカートリッジへのデータ書き込みも行えるとされています。

そのため、所有しているゲームのセーブデータを保存しておきたい人や、カートリッジのデータをバックアップしておきたい人にとっても利用価値がありそうです。

「ゲーム音楽を聴くための機械」という分かりやすいコンセプトを前面に出しながら、実際にはゲームボーイ用のアーカイブ環境としても使えるというのが、本機の面白いところではないでしょうか。

Game Boy Cameraを挿すとUSB Webカメラに!?

Retro Song Birdには、さらに変わった機能も搭載されています。

なんと「Game Boy Camera」を挿すことで、USB接続のWebカメラとして利用することが可能。もちろん現代のWebカメラと画質を競うようなものではありませんが、ゲームボーイカメラ特有の映像をPCへ取り込めるというだけでもかなりユニークです。

また、開発者向けのオープンAPIも用意されており、カートリッジの読み込みや書き込み、バックアップ、Game Boy Cameraからの画像取得などを外部から利用できるとしています。

Wi-Fi経由によるOTAアップデートにも対応し、今後新たな機能や対応カートリッジを追加していく予定です。

発売は2026年後半を予定。価格は現時点で未発表

Retro Song Birdは、2026年後半の出荷が予定されています。記事執筆時点では価格や具体的な発売日は発表されていません。

ゲームボーイ用のカートリッジリーダー自体はこれまでも存在しましたが、「実カートリッジを挿してゲーム音楽を楽しむ」という使い方を前面に押し出しているところがRetro Song Birdならではの特徴です。

それでいて、WAV出力や4チャンネルのUSBオーディオ出力、ROM/セーブデータのバックアップ、カートリッジへの書き込み、さらにはGame Boy CameraのWebカメラ化までカバーしています。

価格次第ではありますが、昔集めたゲームボーイのカートリッジをもう一度引っ張り出してみたくなる、なかなか面白いガジェットになりそうです。

via.Time Extension

ABOUT US
アバター画像
retrogamer