ModRetroが販売しているNINTENDO64互換FPGAゲーム機「M64」向けに、2026年9月30日にファームウェア1.26.0が公開されました。しかし、アップデート後に不具合の報告が相次いだことを受け、ModRetroは同バージョンを一時的に撤回。現在はひとつ前のバージョンとなる1.25.0へロールバックされています。
今回の1.26.0は、M64本体にController Pak相当の機能を内蔵する「Console Built-In CPak」をはじめ、メニューからのCPak/Rumble Pak切り替えや「Forced Progressive」モードなど、比較的大きな機能追加を含むアップデートでした。その一方で、公開後に複数の不具合が報告されたことから、ModRetroでは問題を調査するため配布バージョンを1.25.0へ戻しています。
●M64公式ダウンロードページ
https://tools.modretro.com/downloads/m64-console/
内蔵Controller Pakなど多数の新機能を追加していた1.26.0
ファームウェア1.26.0で大きな目玉となっていたのが、「Console Built-In CPak」です。
これはM64本体側にオリジナルのController Pak相当のデータ領域を用意するもので、物理的なController Pakを用意しなくても対応ゲームのセーブデータを保存できるようにする機能です。内蔵CPakはコントローラーポート1で利用でき、データはM64本体側に保存されます。
さらに、M64のメニューからCPakとRumble Pakを切り替える機能も追加。コントローラーごとにRumbleのオン・オフを設定できるようになっていました。
このほか、480iで表示される対応ゲームを480pとして処理する「Forced Progressive」モードの追加や、消費電力を抑えることによる熱効率の改善、『F-Zero X』の互換性改善、オーディオ/ビデオ関連の互換性修正、メニュー表示の改善なども含まれていました。
機能面だけを見れば、これまでのM64向けアップデートの中でもかなり大きな内容だったといえそうです。
SummerCart64やEverDriveで不具合報告
ところが1.26.0の公開後、M64ユーザーから不具合の報告が相次ぎました。
特にコミュニティで目立っているのが、SummerCart64やEverDriveといったフラッシュカートを使用した際の問題です。SummerCart64が正常に起動しなくなった、EverDriveでブラックスクリーンになったといった報告のほか、SDカード内のデータに問題が発生したというユーザーも確認されています。
一方で、すべてのM64やすべてのフラッシュカートで同じ問題が発生していると確認されたわけではありません。実際に問題なく動作したという報告もあり、現時点では具体的な発生条件や根本的な原因までは判明していません。
そのため、「1.26.0を導入すると必ずフラッシュカートが壊れる」といった段階ではなく、あくまでも特定の環境で複数の問題が報告されている状況として捉えておく必要があります。
ModRetro側も不具合を認めて謝罪
こうした状況を受け、ModRetro側は1.26.0の配布を停止し、M64のファームウェアを一時的に1.25.0へロールバックしたことを明らかにしています。
また、ModRetro側からは1.26.0にテスト段階では検出できなかったバグが含まれていたとの説明も行われています。SDカードのデータを失ったユーザーに対しても謝罪しており、現在は何が起きたのか、テストのどの部分が不十分だったのかを調査しているとのこと。
現時点では個体ごとの設計上のばらつきが関係している可能性もひとつの仮説として挙げられていますが、原因が確定したわけではありません。ModRetroでは今回の問題を最優先で調査しているとしています。
現在は1.25.0へロールバック
このため、2026年10月1日現在、M64向けファームウェアは1.26.0ではなく、ひとつ前の1.25.0へ一時的に戻されています。
1.26.0に搭載された内蔵Controller PakやForced Progressiveなどは魅力的な追加機能ですが、少なくともModRetroによる調査が終わるまでは、新機能よりも不具合の解消が優先されることになりそうです。
すでに1.26.0を導入しているユーザーについても、SummerCart64やEverDriveなどを利用している場合は特に今後のModRetroからの情報を確認しておいたほうがいいでしょう。
修正版の公開時期や1.26.0相当の機能がいつ再提供されるのかについては、記事執筆時点では発表されていません。M64ユーザーは、しばらく公式のアップデート情報をチェックしておくのがよさそうです。















ダンジョンズ&ドラゴンズ ビジュアル大全 半世紀を超えるその歴史とアート









ゲームコンソール2.0