実機PSPを7インチ化した巨大「PSP XL」が完成! UMDドライブを残し、HDMI出力・Bluetoothパッドにも対応

実機PSPを7インチ化した巨大「PSP XL」が完成! UMDドライブを残し、HDMI出力・Bluetoothパッドにも対応

2026年10月1日、PSP-2000の実機基板を使用して製作された大型PSP「PSP XL」が、製作者によって公開されました。「The Cutlass」のコードネームが付けられたこのマシンは、7インチのアンチグレアディスプレイを搭載。単純に画面を大型化しただけではなく、オリジナルのUMDドライブもしっかり残されており、実際にUMD版のゲームを読み込んで遊ぶことができます。

製作したのは、Redditで「kbungus-mods」、BitBuiltでは「Kowabungus」の名前で活動しているユーザーです。完成した本体は市販のPSPをそのまま引き伸ばしたようなデザインではなく、専用に設計された大型のシェルを採用。内部にはPSP-2000のマザーボードが組み込まれており、エミュレーターなどでPSPを再現したマシンではなく、実機そのものをベースに作られているのが大きな特徴です。

7インチ画面だけじゃない! HDMI出力やBluetoothコントローラーにも対応

「PSP XL」のディスプレイには、7インチのアンチグレア液晶を採用しています。さらにPSPの外部映像出力を利用したHDMI変換回路も組み込まれており、本体の画面だけではなく、外部ディスプレイへHDMIで映像を出力することも可能です。製作記録によると、内部にはHDMI用の変換基板や出力を振り分けるための回路なども収められています。

もうひとつユニークなのが、Bluetoothコントローラーへの対応です。PSP用に開発されたBluetooth基板を組み込み、外部コントローラーから本体を操作できるようにしています。製作の終盤ではコントローラー接続時に本体がスリープしてしまう問題も発生しましたが、オープンソースのファームウェアを変更することで解決しています。

これにより、HDMIでテレビやモニターに映像を出しつつ、Bluetoothコントローラーでプレイするといった使い方も可能になっています。携帯ゲーム機だったPSPを巨大化しただけでなく、据え置き機のような遊び方までできるようにしているところが、この「PSP XL」の面白いところです。

また、PSP Cameraにも対応しています。製作記録では、カメラへ電力を供給するための接点を独自に用意するなど、本来のPSP用周辺機器を利用するための加工も行われています。

UMDドライブもそのまま搭載。実際にディスクからゲームを起動

大型化にあたってUMDを廃止せず、オリジナルのUMDドライブを残している点も大きな特徴です。PSP-2000のシェルからUMDドライブ周辺を切り出し、新たに設計した筐体へ組み込むことで、従来通りUMDをセットしてゲームを起動できるようにしています。製作途中の段階でも実際にUMDからゲームを起動し、プレイできることが確認されていました。

また、メモリースティックPRO Duoについては、microSDカード変換アダプターを分解して基板へ直接配線するという大胆な加工も施されています。電源や映像出力だけではなく、ストレージや音声、各種ボタン類まで含めて再構築されており、単なる「PSPの大型液晶化」とはかなり異なるプロジェクトになっています。

5月から製作を開始。完成まで100時間以上

このプロジェクト自体が始まったのは2026年5月です。BitBuiltで開催された「2026 Summer Building Contest」への参加作品として製作がスタートしており、Kowabungus氏は5月3日から作業を始め、その後5月18日に製作記録を公開しています。そこから筐体の設計や3Dプリント、PSP-2000基板の加工、映像出力やBluetooth機能の実装などが数カ月にわたって進められてきました。

9月末には各部の組み立てやファームウェア周りの調整も完了し、BitBuiltの製作記録には完成した「PSP XL」の写真が掲載されています。そして2026年10月1日には、製作者自身がRedditで完成した本体を改めて紹介しました。今回の新情報は、5月から公開されていた製作途中のプロジェクトではなく、実際に完成した「PSP XL」が公開されたことになります。

製作者によると、使用した部品だけでも費用は約200ドル。さらに設計や調査、実際の製作まで含めると、完成までに100時間以上を費やしたとのことです。現時点で「PSP XL」は販売されている製品や改造キットではなく、製作者が独自に作り上げたワンオフのDIYマシンとなっています。将来的なコミッション製作の可能性には触れているものの、一般販売が予定されているわけではありません。

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