MiSTer FPGA向け「z386」で『Quake』が動作!x87浮動小数点命令の実装が進行中

MiSTer FPGA向け「z386」で『Quake』が動作!x87浮動小数点命令の実装が進行中

FPGA開発者のnand2mario氏は2026年8月10日、MiSTer FPGA向けのPC互換コア「z386_MiSTer」上で、id SoftwareのFPS『Quake』が動作する映像をXで公開しました。

Quake が #z386_MiSTer で動作中です! 🚀

まだまだ初期段階で、速度からもそれがわかります。でも、これは画期的なことです:コアには今、x87 浮動小数点命令の動作するサブセットが実装されました—FPGA x86 コアとしては初です。

今回使用されている「z386_MiSTer」は、Intel 80386のオリジナルマイクロコードをベースにしたCPU「z386x」を採用する、実験的なPC互換コアです。これまでにもDOSやWindows 3.1のほか、『DOOM』などのゲームが動作していました。

今回の注目点は、コアにx87浮動小数点命令の一部が実装され、『Quake』が動き始めたことです。nand2mario氏によると、FPGAで作られたx86コアでx87命令が動作するのは、これが初めてとのこと。

x87は、初期のx86系PCで浮動小数点演算を処理するために使われていた命令群です。オリジナルの80386にはFPUが内蔵されておらず、こうした演算を高速に処理するには80387などの数値演算コプロセッサが必要でした。『Quake』も浮動小数点プロセッサを必要とするため、今回の動作はコアの対応範囲が大きく広がりつつあることを示すものといえます。

ただし、公開された映像ではゲームの動作はかなり低速で、nand2mario氏自身も「まだ非常に初期の段階」と説明しています。また、実装されているのはx87命令の一部であり、完全な80387互換環境が完成したわけではありません。

現時点でGitHubのリリースページに掲載されている最新版は2026年8月6日版で、x87や『Quake』への対応は記載されていません。そのため、今回披露されたものは一般公開前の開発ビルドとみられます。実用的な速度への改善やテスト版の公開を含め、今後の進展に注目したいところです。

●z386 MiSTer core
https://github.com/nand2mario/z386_MiSTer/releases

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