ドリームキャストのGDEMUを現代風UIに!「SWIRL」公開、Mac用SDカード管理もベータ対応

ドリームキャストのGDEMUを現代風UIに!「SWIRL」公開、Mac用SDカード管理もベータ対応

ドリームキャストのGDEMU環境を、現代のゲーム機やPC向けランチャーのような見た目に変える新しいダッシュボード「SWIRL」が公開されました。

SWIRLは、GDEMUを搭載したドリームキャスト向けのメニューソフトで、従来のゲーム一覧をボックスアート付きのゲームライブラリー風UIに置き換えられるのが大きな特徴です。開発を手掛けているのはGlen Huszar氏(TheGlengineer)で、2026年9月25日にドリームキャストのRedditコミュニティで公開されました。

ボックスアートやプレイ履歴を備えた60fpsの新UI

GDEMUは、ドリームキャストのGD-ROMドライブを置き換えてSDカードからゲームなどを読み込めるようにするデバイスです。SWIRLは、このGDEMUを搭載したドリームキャストで起動時に表示されるゲーム選択画面を、より現代的なダッシュボードへと変更します。

画面には大きなボックスアートが表示され、UIは60fpsで動作。Home、Library、Collections、Systemといった画面が用意されているほか、お気に入り、最近遊んだゲーム、プレイ回数、ジャンルなどを利用したコレクション機能も搭載されています。

各ゲームのページでは、ゲームの説明やスクリーンショット、VMUのプレビュー、プレイ回数などを確認可能です。メニュー音楽やナビゲーションサウンド、スクリーンセーバーにも対応しており、従来のシンプルなゲーム一覧とはかなり異なる見た目になっています。

openMenuをベースに開発、既存のSDカード構成も維持

SWIRLはゼロから作られた独立したGDEMU用メニューというわけではなく、「openMenu」をベースに開発されたプロジェクトです。

そのため、GDMENUCardManagerやopenMenuで使われているGDEMU用SDカードの基本的なフォルダ構成を維持したまま利用できるようになっています。ゲームが入っている「02」「03」といった各フォルダはそのまま利用し、SWIRL本体はメニュー用の「01」フォルダ側に配置される仕組みです。

既存のカードをSWIRLへ更新する場合も、Card Managerの「Update SWIRL」を実行すると基本的にはメニュー部分だけが再構築され、ゲームフォルダ自体には手を加えません。以前使用していたメニューについても「SWIRL_BACKUP」フォルダへ保存されます。

当サイトでは2026年9月23日にopenMenu 1.7.0について紹介しましたが、SWIRLはopenMenuそのものの最新版ではなく、その仕組みやデータベースを利用して作られた別プロジェクトという位置付けになります。

SDカードを管理する「SWIRL Card Manager」も提供

ドリームキャスト側のダッシュボードとセットで用意されているのが、PC向けの「SWIRL Card Manager」です。

Card ManagerからはSWIRLのインストールやアップデートに加え、ゲームの追加や並べ替え、名前の修正、ボックスアートなどの取得、コレクションの編集、SDカードのバックアップと復元などを行えます。.zip、.7z、.rar形式のアーカイブからゲームを追加する機能も用意されています。

新しいSDカードをGDEMU用として一から構築する機能や、カードの状態をチェックする機能も搭載。ゲーム名にはRedumpのリスト、ゲーム情報やアートにはopenMenuのデータベース、スクリーンショットにはlibretroのデータなどが利用されています。

Mac版Card Managerもベータ公開

SWIRL Card ManagerはWindowsだけではなく、Mac版もベータとして公開されています。

対応環境はmacOS 10.15 Catalina以降で、Intel搭載MacとApple Silicon搭載Macの両方に対応。GitHubのReleaseページから「SWIRL-Card-Manager-macOS.dmg」を入手して利用できます。

これまでWindowsを利用してGDEMU用SDカードを構築していたMacユーザーにとっては、Mac上だけでSWIRLの導入やゲーム管理、バックアップなどを行えるようになったことは大きな変更点といえそうです。

ただし、Mac版は現時点では正式版ではなくベータ扱いです。またCard Managerにはコード署名が行われていないため、初回起動時にはmacOSのセキュリティ機能によって警告が表示されます。開発元では、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」から起動を許可する手順を案内しています。

最新版v2.13.1ではClassic系UIのフリーズを修正

記事執筆時点の最新版は、2026年9月26日に公開された「SWIRL 2.13.1」です。

このバージョンでは、GDMENUから構築したSDカードや新規作成したカードで「Classic list」「Classic grid」「GDMENU」といった表示スタイルを選択した際に、ドリームキャストがフリーズすることがある問題が修正されました。

アップデート後は必要なopenMenuのテーマファイルやフォントもCard Manager側から追加されるようになっています。また、Classicスタイルを正常に起動できない状態でもSWIRL側で起動する仕組みが追加され、起動不能になることを避ける対策も施されています。

VM2/VMU Pro利用者は既知の問題に注意

一方で、2026年9月26日時点では「VM2」と「VMU Pro」を利用している一部ユーザーに影響する既知の問題が報告されており、開発者が原因を調査しています。これらの機器を利用している場合は、導入前にGitHubのIssuesなどで最新情報を確認したほうがよさそうです。

SWIRLは純正GDEMUとクローンGDEMUの両方を対象としており、利用にはGDEMUを搭載したドリームキャストが必要です。またSWIRL自体にゲームデータは含まれておらず、開発元も所有しているディスクのバックアップを利用するよう案内しています。

openMenuとの互換性を維持しながら、GDEMUのゲーム選択画面を大きく作り替えられるSWIRL。特に既存のSDカード環境を生かしたまま導入できる点や、MacからでもSDカードを管理できるようになった点は、現在GDEMUを利用しているユーザーにとって注目したいポイントとなりそうです。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer