NINTENDO64向けレースゲーム『Road Rash 64』をPCで動作させる非公式プロジェクト「Road Rash 64 Recompiled」のv1.4.0が公開され、『マリオカート64』のコースを取り込んで走れる「MK64 Race Pack」機能が追加されました。
この機能では、ユーザー自身が用意した対応する『マリオカート64』USA版ROMから、同作に収録されている全16コースをローカル環境で変換。『Road Rash 64』のバイクに乗ったまま、『マリオカート64』のコースを走行できるようになります。
●Road Rash 64 Recompiled GitHub
https://github.com/linkssy2/RoadRash64Recompiled/releases/tag/v1.4.0
『マリオカート64』全16コースを『Road Rash 64』で走行可能
v1.4.0の目玉となっているのが、オプションとして追加された「MK64 Race Pack」です。設定画面の「Settings → Mods → MK64 Race Pack」から『マリオカート64』の対応ROMを読み込むことで、全16コースを『Road Rash 64』向けのデータとして生成できます。
単純にコース形状だけを取り出すものではなく、コースプレビューや背景・景観、障害物、効果音なども変換対象に含まれています。また、各コースでは『マリオカート64』側の音楽を使用することもでき、設定した楽曲は保存される仕組みです。
さらにコース上にはアイテムボックスも登場します。取得すると『Road Rash 64』で使用する武器のほか、一定時間攻撃力が2倍または4倍になる効果などを獲得できるため、単に別ゲームのコースを走るだけではなく、『Road Rash 64』のゲームシステムと組み合わせた遊び方になっています。
インポートしたコースはシングルプレイの「Thrash」に加えて、ローカルマルチプレイや実験的なオンラインプレイでも選択可能です。ただし、MK64コース自体は現時点ではexperimental(実験的)な機能として扱われています。
ふたつのROMを自分で用意する必要あり
MK64 Race Packを利用するには、まず「Road Rash 64 Recompiled」本体を動かすための『Road Rash 64』USA v1.0 ROMが必要です。そのうえでコースを取り込む場合は、対応する『マリオカート64』USA版ROMも別途ユーザー自身で用意します。
配布されている「Road Rash 64 Recompiled」には、これらのROMは含まれていません。また『マリオカート64』から抽出・変換済みのコースメッシュやテクスチャ、音声データなども配布物には含まれず、それぞれのPC上でROMから生成されます。
実際の操作は『Road Rash 64』のROMを設定したあと、「Settings → Mods → MK64 Race Pack → Import MK64 ROM」を選択し、対応する『マリオカート64』ROMを指定する流れです。一度変換が完了すればデータは保存され、その後は毎回ROMから作り直す必要はありません。開発環境では最初の変換に約6分かかったとされていますが、所要時間はPC環境によって変化します。
インポーターに必要なツール類もパッケージに含まれているため、利用者が別途Pythonやコンパイラーをインストールする必要はありません。また、変換時にネットワークからゲームデータをダウンロードする仕組みでもなく、処理はローカル環境で行われます。
N64ゲームをPC向けに再コンパイルする「Road Rash 64 Recompiled」
「Road Rash 64 Recompiled」は、N64ゲームのコードを別プラットフォーム向けに静的再コンパイルする「N64Recomp」などの技術を利用した非公式プロジェクトです。『Road Rash 64』をPC上で動作させ、60fpsをターゲットにした表示やワイドスクリーン対応、描画距離の拡張、コントローラー設定など、オリジナルにはなかった機能も追加されています。
v1.4.0ではMK64 Race Pack以外にも、クラッシュシーンをスローモーションなどで再生する「Crash highlights」や、オフライン用チート機能、シングルプレイ時のレース設定拡張などが追加されています。とはいえ今回のアップデートで特に異彩を放っているのは、別のN64タイトルから全コースを取り込み、『Road Rash 64』のゲームシステムで遊べるようにした点といえそうです。
配布されているのはWindows x64版と、実験的なLinux x86-64 AppImage版です。Linux版やオンラインプレイ、インポートした『マリオカート64』コースについては、引き続きテストが必要な段階とされています。
なお、v1.4.0公開後の9月26日には「v1.4.1 Hotfix」も公開されています。こちらはウルトラワイド表示やインポートコースでの順位処理などを修正した小規模アップデートで、v1.4.0で作成済みのMK64インポートデータについては引き続き利用可能です。これから導入する場合は、最新のv1.4.1もあわせて確認しておくとよさそうです。















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