Philip Rebohle氏(doitsujin)は2026年9月16日、Direct3DからVulkanへの変換層「DXVK」のVersion 3.1.1を公開しました。今回のアップデートでは、『Corpse Party』で画面の一部が暗くなる問題や、『Rayman 3』でグラフィックがちらつく問題など、ゲームプレイ時に目につきやすい複数の不具合が修正されています。
DXVKは、Direct3D 8/9/10/11をVulkanへ変換するソフトウェアです。主にLinux上でWineを利用してWindows向け3Dアプリケーションを動かす際に使われており、Steam PlayやLutris、Bottles、Heroic Launcherといったツールから利用される場合もあります。
●DXVK Version 3.1.1 リリースページ
https://github.com/doitsujin/dxvk/releases/tag/v3.1.1
●DXVK GitHubリポジトリ
https://github.com/doitsujin/dxvk
『Corpse Party』の画面が暗くなる問題や『Rayman 3』のちらつきを修正
Version 3.1.1では、『Corpse Party』で画面の一部が暗くなってしまう回帰不具合が修正されました。リリースノートでは対象作品について『Corpse Party』とのみ記載されており、シリーズ全作品やPC-98版などを対象とした修正というわけではありません。
また、『Rayman 3』ではグラフィックがちらつく回帰不具合を修正。どちらも単純な性能向上というより、これまで正常に表示されていた部分がDXVK側の変更によって崩れていた問題を解消する内容となっています。
Direct3D 9関連では、『SpellForce 2 Anniversary Edition』や『The Sims: Medieval』など一部のゲームで発生する可能性があったデッドロックも修正されています。デッドロックが発生すると処理が互いに待ち続ける状態となるため、ゲームの動作が実質的に止まってしまうケースへの対策となります。
『Painkiller』『Call of Duty: Ghosts』などの不具合にも対応
個別タイトル向けの修正では、『Painkiller: Black Edition』でゲームウィンドウが適切なサイズにならない問題に対応。『Call of Duty: Ghosts』では、プレイヤーモデルの頂点表示が異常になる「vertex explosions」の問題が修正されています。
このほか、一部環境の『Skyrim Special Edition』ではフレームレート制限を解除した際にCPU性能が低下する問題への回避策が追加されました。特定のENBシェーダーでシェーダーコンパイラーがクラッシュする問題も修正されています。
DXVK 3.1.1は、古いWindowsゲームをLinux/Wine環境で動かしているユーザーにとって、表示の暗転やちらつき、ゲームの停止といった具体的な不具合を改善するアップデートとなっています。一方で、今回公開されたのはDXVKそのもののVersion 3.1.1です。DXVKの更新内容がSteam Deckなどで利用される標準Proton環境へ取り込まれるタイミングとは別になるため、今回の公開だけをもってSteam Deckの全ユーザーへ修正が適用済みとはいえません。
なお、当サイトでは実際のゲームを使用した動作検証やベンチマークは行っていません。利用環境によって挙動が異なる可能性があるため、詳細については公式のリリース情報を確認してください。















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