DreamcastやNAOMIなどに対応するマルチプラットフォームエミュレーター『Flycast』の最新版となる「v2.7」が、2026年8月19日に公開されました。
●Flycast v2.7
https://github.com/flyinghead/flycast/releases/tag/v2.7?utm_source=chatgpt.com
今回のアップデートでは、『Airline Pilots(エアラインパイロッツ)』『Sega Strike Fighter』『Derby Owners Club(ダービーオーナーズクラブ)』のマルチスクリーンに対応。複数の画面や基板を組み合わせて稼働していた、アーケードゲームならではの特殊な環境の再現がさらに進んでいます。
『エアラインパイロッツ』などがマルチスクリーンに対応
『Flycast』は、Dreamcastをはじめ、セガのアーケード基板であるNAOMI、NAOMI 2、Atomiswaveなどに対応したオープンソースのエミュレーターです。
今回公開されたv2.7で特に注目したいのが、新たに追加されたNAOMIタイトルのマルチスクリーン対応です。対応タイトルとして挙げられているのは、以下の3作品です。
- Airline Pilots
- Sega Strike Fighter
- Derby Owners Club
『Airline Pilots』は、1999年にセガから登場した旅客機操縦シミュレーターです。大型筐体では複数のモニターを使用してコックピットからの視界を再現するなど、一般的な1画面のアーケードゲームとは異なる構成が採用されていました。
また、『Derby Owners Club』も多数のサテライトと大型スクリーンを組み合わせた大規模な筐体で展開されていたタイトルです。
こうした特殊なハードウェア構成を前提として作られたゲームは、単純にゲームプログラムを動作させるだけでは本来の環境を再現することができません。今回のマルチスクリーン対応によって、Flycastはゲームそのものだけではなく、当時のアーケード筐体の仕組みを再現する方向にも進化したことになります。
日本語表示にも対応
v2.7では、ユーザーインターフェースのローカライズも追加されています。今回新たに対応したのは、フランス語、ハンガリー語、日本語、ブラジルポルトガル語、スウェーデン語の5言語です。そのため、日本のユーザーにとっても以前より利用しやすくなっています。
このほか、新機能としてフレームレートの検出とペーシング機能が追加されたほか、モデムエミュレーションも改善。Dreamcastの実機コントローラーなどをPCで利用するためのDreamPicoPortやDreamPotatoについてもサポートが強化されています。
Android版では、VMUのセーブデータや不揮発性メモリーをGoogle Auto Backupでバックアップする機能にも対応しました。
『オラタン』『F355 Challenge』なども改善
個別のゲームについても、v2.7では多数の修正や対応強化が行われています。たとえば、日本版『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』ではオンライン機能が修正されたほか、日本版『F355 Challenge』でもオンライン関連の改善が行われています。
このほか、『Power Smash』のオンラインプレイ時のラグ、『Rune Jade』のオンライン機能、NAOMI版『サンバDEアミーゴ』の入力なども修正されています。
新たに対応したゲームとして、『Dinosaur King』中国語版や『Fish Life』『Love & Berry 3』中国語版なども挙げられています。
さらに『NFL 2K1』『NFL 2K2』『NBA 2K1』『NBA 2K2』で発生していたフリーズ問題も修正されました。
Dreamcastのゲームを遊ぶためのエミュレーターとしてだけではなく、NAOMIをはじめとするセガ製アーケードハードの再現にも力を入れている『Flycast』。今回のマルチスクリーン対応は、一般的な家庭用ゲーム機エミュレーターとは少し異なる方向へ進化していることがよく分かるアップデートといえそうです。
via.Reddit















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