ゲームギアの実カートリッジにチートを適用! Analogue Pocket向けGG/SMS/SG-1000コア最新版が公開

ゲームギアの実カートリッジにチートを適用! Analogue Pocket向けGG/SMS/SG-1000コア最新版が公開

Analogue Pocket向けのopenFPGAコアを開発しているkroy-the-rabbitは2026年9月15日、「Game Gear, Master System and SG-1000 0.9999.20260915」を公開しました。

今回のアップデートでは、ゲームギアとセガ・マスターシステム向けにGame GenieやPro Action Replayを利用したチート機能が追加されたほか、セーブステートやスリープ/復帰、YM2413 FM音源などにも対応しています。

さらに実験的な機能として、Analogue純正の「Game Gear Adapter」を利用して実際のゲームギアカートリッジを読み込み、チートを有効にした状態でゲームをプレイすることも可能になりました。

●GitHub:Game Gear, Master System and SG-1000 0.9999.20260915
https://github.com/kroy-the-rabbit/openfpga-GG-cheats/releases/tag/v0.9999.20260915

ゲームギア、マスターシステム、SG-1000の3機種に対応

今回公開されたコアは、ひとつのFPGAコアを「kroy.GG」「kroy.SMS」「kroy.SG1000」という3つの独立したパッケージとして提供する仕組みになっています。それぞれゲームギア、セガ・マスターシステム、SG-1000向けとしてAnalogue Pocket上にインストールできます。

ゲームギアとマスターシステムでは、ROMを書き換えるGame Genie形式のパッチと、RAMを書き換えるPro Action Replay形式のチートに対応しています。チート名を画面上に表示するオーバーレイ機能も用意されており、最大32個のコードを扱うことができます。

そのほか、Analogue OSのセーブステート機能やSleep/Wakeにも対応しています。マスターシステムではYM2413によるFM音源も利用でき、『OutRun』ではFM/PSGの切り替えについても動作が確認されています。

またEEPROMを使用するゲームの判定も改善されており、『World Series Baseball ’95』についてはSDカード上のROMから起動し、電源を切ったあともセーブデータが保持されることが確認されています。

純正Game Gear Adapterから実カートリッジを読み込みチートを利用可能

今回のアップデートで、とくに注目したいのがAnalogue純正「Game Gear Adapter」を使用した実カートリッジ対応です。

ゲームギア用コアのメニューから「Play Cartridge」を選択することで、アダプターに装着したゲームギアの実カートリッジを読み込み、ゲームを起動できます。

開発者によるテストでは、『Sonic 2』『Arch Rivals』『World Series Baseball』の3タイトルが実カートリッジから起動し、さらにチートを有効にした状態でもプレイできることが確認されています。

仕組みとしては、カートリッジ上の物理的なmapperを通じてROMデータを読み出し、最大512KBまでAnalogue Pocket側のメモリーにコピーします。その後は、このメモリー上にコピーされたデータを利用してゲームを動かします。

そのため単純に実カートリッジを直接動かしているというよりも、「カートリッジからROMを読み込み、それをメモリー上で実行する」方式に近いものとなっています。

こうした仕組みにより、実カートリッジから読み込んだゲームに対しても、Game GenieやPro Action Replayによるチートを適用できるようになっています。

実カートリッジへのセーブ書き戻しには未対応

もっとも、今回追加された実カートリッジ機能は、まだ限定的なものです。開発者自身も、確認されているのはごく少数のカートリッジのみであり、すべてのゲームギア用ソフトやmapperへの対応を保証するものではないとしています。

また注意したいのがセーブデータの扱いです。「Play Cartridge」モードでは、ゲーム中に作成したセーブデータを実際のカートリッジへ書き戻すことはできません。

さらに、このモードではAnalogue Pocket側のSDカードにセーブデータを保存する仕組みも用意されていません。

SDカード上のROMを起動した場合はバッテリーバックアップなどのセーブ機能が利用できますが、こちらは実カートリッジモードとは別の機能です。そのため、ゲームの進行状況を残したいタイトルについては、現時点ではSDカード上のROMを利用する必要があります。

SG-1000については『フリッキー』『The Castle』『ザクソン』の起動が確認されていますが、チート機能についてはまだ未検証です。またマスターシステムについても192ライン表示はテスト済みですが、224/240ライン表示については未検証となっています。

まだ実験的な部分は残されているものの、実際のゲームギアカートリッジをAnalogue Pocketに挿し、チートを有効にして遊べるというのはなかなかユニークな機能です。

セーブステートやスリープ/復帰、FM音源など普段使いで便利な機能も一通り揃っており、今後の対応カートリッジ拡大にも期待したいコアとなっています。

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