PSPでGBA版『ポケモン』の交換・対戦ができる「GBAdhoc 2.0.2」が公開!音楽再生時の速度低下やスリープ問題を修正

PSPでGBA版『ポケモン』の交換・対戦ができる「GBAdhoc 2.0.2」が公開!音楽再生時の速度低下やスリープ問題を修正

PSP向けのゲームボーイアドバンス(GBA)エミュレーター「GBAdhoc」の最新版となるv2.0.2が、9月11日付で公開されました。今回のアップデートでは、音楽再生時にフレームレートが低下する問題やスリープからの復帰に関する不具合など、開発者が「5件の修正」としてまとめた改善が行われています。

●GBAdhoc 2.0.2 リリースページ
https://github.com/ShoshinFauteux/GBAdhoc/releases/tag/v2.0.2

●GBAdhoc GitHubリポジトリ
https://github.com/ShoshinFauteux/GBAdhoc

GBAdhocの大きな特徴は、単にPSP上でGBAゲームを動かせるだけではなく、GBA用周辺機器「AGB-015 Wireless Adapter」の通信機能をPSPのAd Hoc Wi-Fiを利用して再現しているところです。『ポケットモンスター エメラルド』『ファイアレッド』『リーフグリーン』では、PSPを2台用意することで、ユニオンルームを利用したポケモンの交換や対戦が動作すると説明されています。

なお、こうしたWireless Adapterへの対応は今回のv2.0.2で追加されたものではなく、すでにv2.0系列に搭載されている機能です。v2.0.2では、実機で遊ぶ際に問題となっていた不具合の修正が中心となっています。

音楽再生時に37fpsまで落ちていた問題を修正

今回のアップデートでは、まず『Pokémon Heart & Soul』が正常に起動できるようになりました。これまでは起動時に白い画面が表示されたあと、正常にゲームが進まなくなる問題が発生していましたが、コード処理の修正によって改善されています。

さらに、音楽の切り替わりなどで大きくフレームレートが低下する問題も修正されました。開発者によるPSP-1000での実機テストでは、『Pokémon Heart & Soul』は修正途中の状態では37~60fpsまで変動していたものの、v2.0.2では60fpsに固定。『Pokémon Unbound』についても、音楽再生中に59~60fpsを維持しているとしています。

スリープ機能についても改善されています。従来はPSP-3000でスリープから復帰できない場合があったほか、PSP-1000やPSP Goでは「Continue」を選んだあとに電源が落ちるケースがありました。v2.0.2ではMedia Engine側の処理が終了してからメモリーを解放するよう変更され、開発者のテストではPSP-3000とPSP Goで20回連続のスリープ復帰に成功しています。

このほか、PSP-1000で容量の大きなゲームをスリープから復帰させた際にクラッシュする問題も修正。さらに、『ポケットモンスター』シリーズなどでゲーム内の日付が「2070年1月1日」となっていた時計関連の不具合も改善され、PSP本体に設定されている日時を取得するようになりました。

PSPのMedia Engineを活用してGBAを高速に動作

GBAdhocでは、PSPに搭載されているメインCPUだけではなく、主に映像処理などに利用される「Media Engine」も活用しています。GBAの描画処理をMedia Engine側に担当させ、メインCPUでは次のフレームのエミュレーションを並行して行う仕組みを採用することで、PSP-1000を含む実機での高速動作を実現しています。

また、セーブステートやスリープ復帰、ゲームブラウザー、複数の早送り設定なども搭載。GBA BIOSについてはオープンソースの代替BIOSが同梱されているため必須ではありませんが、ユーザー自身が用意した実BIOSを使用することもできます。

対応機種はPSP-1000、PSP-2000/3000、PSP Goで、いずれも開発者が実機でテスト済みです。利用にはカスタムファームウェアを導入したPSPが必要で、開発・テストにはARK-4が使用されています。

2台で通信するときはAd Hocチャンネルの設定に注意

Wireless Adapterを利用した通信プレイではPSPが2台必要です。両方の無線LAN機能を有効にしたうえで、「ネットワーク設定」にあるAd Hocチャンネルを同じ固定チャンネルに設定する必要があります。

開発者は「Automatic」を使用せず、両方のPSPで1、6、11のいずれか同じチャンネルを選択するよう案内しています。自動設定ではそれぞれ異なるチャンネルが選ばれ、通信できなくなる可能性があるためです。

最新版の「GBAdhoc 2.0.2」はGitHub Releasesで配布されています。配布ファイルにゲームのROMデータは含まれていないため、利用する場合は各自で必要なデータを用意する必要があります。

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