ゲームボーイ向けタイトル『ドンキーコング』をカラー化する非公式プロジェクト「Donkey Kong DX」を手掛けているMarc Max氏が、ゲームの最初から最後までカラー化された初の内部ベータ版を組み上げたことを報告しました。Patreonのサイトマップでは、この進捗報告は2026年9月27日付で掲載されています。
今回到達したのは、ゲームを冒頭から最後まで通してプレイしても「未着色のピクセルがひとつもない」という段階です。エンディングだけでなくクレジット部分までカラー化されているとのことで、長期間開発が続いてきたプロジェクトとしては大きな節目を迎えたことになります。
ただし、これは「Donkey Kong DX」の完成版や一般向けダウンロード版が公開されたというニュースではありません。作者自身も「まだ終わっていない」と説明しており、現時点では引き続き開発中です。
●Marc Max – 「Donkey Kong DX status: September 2026 (reprise)」
https://www.patreon.com/marc_game_boy_hacks/posts/donkey-kong-dx-170719668
ゲームボーイ版『ドンキーコング』をカラー化する非公式プロジェクト
「Donkey Kong DX」のベースになっているのは、1994年にゲームボーイ向けに発売された『ドンキーコング』です。「Donkey Kong ’94」などの名称でも呼ばれている作品で、同年発売の『スーパードンキーコング』とは別のタイトルです。
「Donkey Kong DX」は、このゲームボーイ版をゲームボーイカラー向けにカラー化するファンメイドのプロジェクトとして開発されています。Marc Max氏は以前から開発状況を公開しており、2024年には実機で動作するゲームボーイカラー向けのファンメイドリマスターとして紹介していました。
そのため今回のニュースも、任天堂が公式に『ドンキーコング』をリメイク、あるいはカラー版として復刻するという話ではありません。あくまでもMarc Max氏らが進めている非公式プロジェクトの開発進捗です。
エンディングとクレジットを含め、最初から最後までカラー化
Marc Max氏は今回のPatreon投稿で、「Donkey Kong DX」の最初のベータビルドを組み上げたと報告しています。このバージョンでは、ゲーム開始からエンディングまでプレイしても未着色のピクセルが残っていない状態になったとのことです。
さらに作者は、カラー化された範囲にはエンディングだけでなくクレジットシーケンスも含まれていると説明しています。つまり、ゲーム中の主要ステージだけをカラー化したという段階ではなく、ひと通り最後までカラー表示された状態で遊べる内部ビルドが完成したことになります。
長く続いてきたカラー化作業という意味ではかなり完成形に近づいたように見えますが、ここからゲーム全体を実際に通して確認し、気になる部分や改善できる部分を洗い出していく作業が予定されています。各場面の色を作品全体で統一感のあるものにするため、一部パレットについても調整が必要としています。
100ステージ中3ステージにはパレット衝突の問題も
現在残っている課題のひとつが、「パレットの衝突」です。Marc Max氏によると、全100ステージのうち3ステージでこの問題が残っており、通常とは異なる個別の対応が必要になるとのことです。
作者が具体例として挙げているのが「Jungle 4-08」です。このステージでは小さなキノコと赤いワニの敵キャラクターが同じパレット番号を共有しているため、現在の「Donkey Kong DX」では本来赤いワニまで青く表示されてしまうとしています。
オリジナルのゲームボーイ版がモノクロ表示だったことを考えればプレイそのものを大きく妨げる問題ではありませんが、赤と青のワニではゲーム中の挙動が異なるため、作者はこうした細かな違いもカラーで表現できるよう改善したい考えです。ステージへのカラー情報の組み込みを効率化しながら、パレット衝突を100ステージ中3ステージまで減らしたとも説明しています。
「全編カラー化」には到達したが、一般配布はまだ
今回の報告で重要なのは、「Donkey Kong DX」が全編カラー化された内部ベータの段階に到達したことです。一方で、一般ユーザー向けの完成版が公開されたわけではありません。
Marc Max氏は今後、ゲームを最初から最後までプレイしながら改善点を確認し、パレットの調整や残る3ステージの問題への対応を進める方針を示しています。投稿でももう少し時間が必要であることを伝えており、公開時期などについて具体的な日程は示されていません。
海外メディアのTime Extensionも9月28日に今回の進捗を取り上げていますが、こちらでも一般公開までにはまだ作業が残されていると報じています。現時点では「Donkey Kong DXが完成・配布された」のではなく、「ゲーム全編のカラー化を実現した最初の内部ベータ版が組み上がった」という段階として捉えるのが正確でしょう。
via.Time Extension















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