黒が映える! ゲームボーイカラーをタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた【動画追加】

黒が映える! ゲームボーイカラーをタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた【動画追加】

今年の4月に、Zedlabzから発売されたゲームボーイカラーのスクリーンをタッチスクリーン付きのOLEDに交換するキット『OLED laminated touch screen display for Nintendo Game Boy Color (GBC) AMOLED upgrade mod backlight kit colour changing logo | Hispeedido』。こちらを注文してみた……のですが、いろいろとあったのでまずはそちらの経緯からご紹介していきましょう。

●OLED改造キットの販売ページ
https://www.zedlabz.com/en-jp/products/oled-laminated-touch-screen-display-for-nintendo-game-boy-color-gbc-amoled-upgrade-mod-backlight-kit-colour-changing-logo-hispeedido?ref=d4S68RLAaM6Hfh

ゲームボーイカラーを「OLEDタッチスクリーン」に改造できるキットが登場。Funnyplayingのシェルとも互換あり

穴ぼこ状態で届いたOLED改造キット。輸送中、どっかに消えたシェル

4月8日に注文後、比較的早く発送され10日後に届いたものの、なんと箱が思いっきりヘコんで穴が空いている除隊に。これがドイツクオリティがかと思いつつ、同時に注文しFunnyplayingのシェルとボタンの到着を待っていました。

ちなみにFunnyplayingのシェルとボタンを別途注文したのはこちらのキットと互換性があるからで、素の状態のシェルを改造するのが面倒だったからです。ということで、穴ぼこ状態のキットが大丈夫なのかわからなかったものの、とりあえずシェルの到着をじっと待ち続けることに。

しかし、発送後1週間たってもまったく荷物に動きが無かったためサポートに問い合わせてみたところ、なんと荷物が紛失してしまっていることが発覚。再度送り直してもらったものが、4月30日に到着。さっそくキットの交換作業に取りかかることに。

ここで発覚したのですが、やはりディスプレイにダメージがあったようで、音は出るものの絵は全く出ず! なんかこのパターン、『FPGBC KIT』のときにもあったような!?

ゲームボーイとゲームボーイカラーに対応したFPGAベースの組み立て互換機『FPGBC KIT』レビュー【動画追加】

ここで、ついかっとなったので、ドンキのようなところには行かず、ちょっと前にAliexpressで安く売られていたのを発見していたので、そちらで再注文することにしました。

●今回購入したAliexpressの販売ページ

ちなみにAliexpressで購入したものは、シェル無しならば7793円、シェルがセットになったものでも8732円と本家で購入するよりも安価に入手することができます。配送は5月15日頃と書かれていたのでまったり待っていたのですが、なんと注文してすぐの5月4日に到着しました。

……が、このあたりから風邪がひどくなり全く作業が行えず。5月6日の朝にようやく作業に取りかかり、無事動作することを確認できました。

ハンダ付けはあるものの組み立て自体は難しくない

ここでもう1度購入したものを整理しておきましょう。キット自体はAliexpressで再購入したものですが、こちらはしっかりとしたケースに入れられていただけではなく、オマケにドライバーも付属していました。なんというか、少し安い割には至れり尽くせりと行った感じでかなりおすすめです。

Funnyplayingからは、以下のパーツを購入しています。

GBC Replacement Silicon Pads(Yellow) $1.90
GBC Custom Buttons(yellow) $1.90
GBC Retro Pixel Laminated Custom Shell(Clear) $9.90

ハンダ付けは必要なものの組み立ては比較的シンプル

組み立てて行く手順は比較的シンプルです。まずOLED交換キットのディスプレイに貼られている両面テープのシートを剥がしていきます。その後、交換するシェルにディスプレイを貼り付けましょう。

黒が映える! ゲームボーイカラーのタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた
▲黄色いシートを剥がしていきましょう。
黒が映える! ゲームボーイカラーのタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた
▲シェルに貼り付けたところ。

もうひとつキットに付属している基板を取り付けていきます。基板側に穴が空いているので、そちらにディスプレイ側のコネクターを通し、基板側に接続しましょう。

黒が映える! ゲームボーイカラーのタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた

今回の作業の中では、比較的難易度の高い作業に取りかかります。あらかじめキットに赤い線が2本入っていますが、そのなかの1本ハンダ付けします。ハンダ付けする場所は、基板の「BAT」と書かれた部分。あらかじめハンダが盛られているため、簡単に認識できると思います。

黒が映える! ゲームボーイカラーのタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた
黒が映える! ゲームボーイカラーのタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた
黒が映える! ゲームボーイカラーのタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた
▲線をハンダ付けしたら、鑑賞しないように付属のシールを適当なサイズに切って貼り付けておきましょう。

ここまでできたら、とりあえずボタン類を取り付けておき、オリジナルのゲームボーイカラーからメインのボードを取り出しておきましょう。

黒が映える! ゲームボーイカラーのタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた

オリジナルのメインボードを載せて、ディスプレイのケーブルを取り付けます。その後、先ほどの赤い線をボードにハンダ付けするという作業が必要になります。ハンダ付けするのは、電源ボタンで、縦に持った状態で見るとしたから2番目の場所。

黒が映える! ゲームボーイカラーのタッチスクリーン付きOLEDキットに換装してみた

作業としてはこれでほぼ99パーセント終わったようなもので、あとはネジを閉める前に軽く動作チェックなどを行い、問題なく電源が入り画面が映れば成功です。

操作はタッチパネルで行うが若干微妙

さすがOLEDということで、画面の黒い部分が違和感がなく、全体的に美しく感じます。少なくともオリジナルのゲームボーイカラーは、そもそもカラーなのかなんなのかすらわからない色合いだったため、それと比較しても格段の差がありました。

若干気になったのは、タッチパネルの反応の悪さです。画面の下の方をタッチするとメニューが出てくるはずなのですが、これがなかなか出てこず。メニューが出た後も反応が悪く、かなり操作がしづらい印象でした。

ま、そんなにイジる部分でもないので、頻繁にメニューが出ない方が逆にいいのかも? なんて思っちゃったりなんかして。

このメニューでできることはいくつかあります。「Brightness」は10段階で明るさの調整が可能。「Cololr Mode」ではカラーとモノクロの切り替えが行えます。「Pixel Effects」は、いわゆる走査線風のグラフィック表示に切り替えることができます。

メニュー自体はスワップでさらに切り替えていくことができますが、なかでも重要だと思われるのが、「Logo Color」です。こちらはデフォルトではOFFになっているのですが、OLEDの液晶部分に表示される「GAME BOY COLOR」の文字の色を31色の中から選ぶことができます。

ということでざっくりとご紹介してきましたが、思っていた以上に完成したマシンの出来映えがよくお気に入りの1台となりました。もしかしたら、ほかのマシンでもOLEDキット化の波が訪れそうな予感もしますね!?

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。