『メトロイドプライム』をサムスの背後から探索! 非公式移植『MetroidPrimePort』に三人称視点を試験導入

『メトロイドプライム』をサムスの背後から探索! 非公式移植『MetroidPrimePort』に三人称視点を試験導入

ゲームキューブ用ソフト『メトロイドプライム』をWindowsやLinux、Androidなどでネイティブ動作させる非公式プロジェクト『MetroidPrimePort』の最新版となるv0.33.0が、2026年10月25日に公開されました。

今回のアップデートでは、サムスの姿を背後から見ながらプレイできる三人称カメラが実験的に追加されたほか、『メトロイド ドレッド』のスーツモデルを取り込む機能も搭載されています。

さらに、同日には不具合を修正したv0.33.1も公開されており、三人称視点のアニメーションや描画処理などが改善されています。

●『MetroidPrimePort』v0.33.0(GitHub)
https://github.com/Odrannnn/MetroidPrimePort/releases/tag/v0.33.0

●『MetroidPrimePort』v0.33.1(GitHub)
https://github.com/Odrannnn/MetroidPrimePort/releases/tag/v0.33.1

●『MetroidPrimePort』プロジェクトページ
https://github.com/Odrannnn/MetroidPrimePort

一人称視点の『メトロイドプライム』を三人称視点で探索!

『MetroidPrimePort』は、Odrannnn氏が開発を進めている『メトロイドプライム』の非公式ネイティブ移植プロジェクトです。ゲームキューブのエミュレーターを使用するのではなく、逆コンパイルされたソースコードをもとに、各プラットフォーム向けのプログラムとして動作する仕組みになっています。

今回のv0.33.0で注目したいのが、新たに追加された三人称カメラです。

『メトロイドプライム』は、主人公のサムス・アランの視点から惑星ターロンIVを探索していく、一人称視点が基本のゲームです。しかし、今回追加された機能を使用すると、サムスの背後から肩越しにゲーム画面を表示できるようになります。

これまでとは異なり、サムス自身の姿を確認しながら探索できるため、同じゲームでもずいぶん違った印象になりそうです。

三人称カメラは設定画面の「Video > Display」から有効にすることができます。ただし、標準では無効になっているほか、キャラクターのアニメーションもまだ開発途中です。

開発者自身も不具合が多い実験的な機能だと説明しており、現時点で完成された三人称視点のアクションゲームとして楽しめるわけではありません。

それでも、一人称視点を特徴としてきた『メトロイドプライム』を別の角度から眺められるというのは、なかなか興味深い試みといえそうです。

『メトロイド ドレッド』のスーツモデルも取り込み可能に

もうひとつの新機能が、Nintendo Switch用ソフト『メトロイド ドレッド』からサムスのスーツモデルを取り込めるようになったことです。

こちらは『MetroidPrimePort』の「Mods」ページから利用できる機能で、自分が所有する『メトロイド ドレッド』から取得したゲームデータが別途必要になります。

つまり、今回のアップデートだけで『メトロイド ドレッド』のスーツが使用できるわけではありません。また、Nintendo Switch本体で公式に提供されている機能でもないため、利用するには必要なゲームデータを自分で用意する必要があります。

なお、『MetroidPrimePort』には以前から『メトロイドプライム リマスタード』のデータを取り込み、モデルやエフェクトを変更する実験的な機能も用意されています。

今回のv0.33.0では、こちらについても対応するモデルがさらに増加。アーティファクトやエレベーターの足場、敵キャラクター、アイテムなど、さまざまなオブジェクトに改善が加えられています。

三人称カメラとスーツモデルの取り込みを組み合わせることで、オリジナル版とは異なる見た目で『メトロイドプライム』を楽しむ可能性も広がりそうです。ただし、いずれも開発中の機能が含まれるため、正常な表示や動作が保証されているわけではありません。

ロックオン中の照準操作やモーフボールの操作設定も改善

今回のアップデートでは、カメラやキャラクターモデル以外にも、さまざまな改善が行われています。

操作面では、敵をロックオンしている間も照準を自由に動かせる機能が追加されました。また、モーフボール状態で使用するボムやパワーボム、ブースト、スパイダーボールなどの操作を、通常時とは別に割り当てられるようになっています。

Android版にもモーフボール専用のタッチ操作ページが追加されたほか、コントローラーのボタン割り当てにはプリセット機能が用意されました。

グラフィックス関連では、解像度スケーリングや動的解像度の処理が見直されています。フレームレートの目標値に合わせて解像度を調整する仕組みにも変更が加えられました。

さらに、同日公開されたv0.33.1では、MSAAを有効にした状態で特定のエリアに入るとクラッシュする問題が修正されています。

三人称視点のアニメーションも改善されたほか、『メトロイドプライム リマスタード』由来のモデルやエフェクトについても、武器の発射エフェクトや光の表現などに修正が加えられています。

利用にはゲームキューブ版のディスクイメージが必要

『MetroidPrimePort』v0.33.1は、GitHubのリリースページからダウンロードできます。Windows、Linux、macOS、Android向けのファイルが用意されていますが、一部の環境は実験的な対応となっています。

今回の三人称カメラを使用するには、v0.33.0以降が必要です。すでに不具合を修正したv0.33.1が公開されているため、これから導入する場合はこちらを確認するといいでしょう。

ただし、このプロジェクトにはゲーム本体のデータが含まれていません。

対応しているのは、北米ゲームキューブ版『Metroid Prime』のバージョン1.00、1.01、1.02(ディスクID:GM8E01)です。また、欧州版(GM8P01)にも実験的に対応しています。日本版は現時点で対応対象に含まれていません。

利用するには、自分が正当に所有するゲームから必要なディスクイメージを用意する必要があります。『メトロイド ドレッド』のスーツや『メトロイドプライム リマスタード』由来のデータを取り込む場合は、それぞれ別のゲームデータも必要です。

なお、『MetroidPrimePort』は任天堂やRetro Studiosとは関係のない非公式プロジェクトです。当サイトでは今回のバージョンについて実機での動作やフレームレート、ゲーム全編のプレイ可能性などは検証していません。

以前紹介したv0.18.0では、Android版のタッチ操作や画面表示の改善が中心でしたが、今回はゲームの視点やキャラクターの見た目そのものに手を加える機能が登場しました。

三人称カメラはまだ実験段階ではあるものの、一人称視点が基本の『メトロイドプライム』を別のスタイルで楽しむという発想は面白いところです。今後、アニメーションや操作性がどこまで改善されていくのかも気になります。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer