FXPak Pro/SD2SNES向け『sd2snes+ 2.18』公開! 実機でファイル管理が可能に、日本語メニューにも対応

FXPak Pro/SD2SNES向け『sd2snes+ 2.18』公開! 実機でファイル管理が可能に、日本語メニューにも対応

スーパーファミコン用マルチカートリッジ『FXPak Pro』および『SD2SNES』向けの拡張ファームウェア『sd2snes+』v2.18が、2026年10月23日(日本時間)に公開されました。

今回のアップデートでは、スーパーファミコンの画面上からSDカード内のファイルをコピー・移動・削除できるファイルマネージャーが追加されています。さらに、待望の日本語メニューへの対応や、特殊なハードウェアを搭載した『Xeno Crisis』の起動、Super FX 3の高速化など、さまざまな機能強化が行われています。

『sd2snes+』は、Luan Freitas氏らが開発している非公式の拡張ファームウェアです。公式ファームウェアをベースに、ゲームのカバー画像表示やチート機能、ほかのゲーム機の動作に対応するFPGAコアなど、独自の機能が追加されています。

●GitHub『sd2snes+ v2.18』リリースページ
https://github.com/ludufre/sd2snes/releases/tag/v1.11.2-br-v2.18

●sd2snes+公式サイト
https://sd2snes.ludufre.com/?lang=en

ついにスーファミ上でSDカードのファイル管理が可能に!

今回のアップデートで、とくに実用的なのがファイルマネージャーの追加です。

これまでもゲームの選択や一部のファイル削除などは行えましたが、v2.18ではファイル一覧でYボタンを押すことで、コピー、切り取り、貼り付け、名前の変更、新規フォルダーの作成などが行えるようになりました。

複数のファイルを選択してまとめて操作することも可能です。コピー中には進行状況が表示され、保存先に同名ファイルが存在する場合は、上書きやスキップ、両方を残すといった選択もできます。

面白いのが、ゲームのファイルを移動した場合の処理です。ROMファイルだけでなく、関連するセーブデータやセーブステート、チート、カバー画像、ゲーム情報なども移動先に合わせて管理されます。

さらに、テキストファイルを開いて内容を確認するビューアーも搭載されました。

つまり、ちょっとしたファイルの整理であれば、SDカードをわざわざPCに戻さなくても、スーパーファミコンだけで済ませられるようになったというわけです。

これらの機能は、FXPak Pro(Mk.III)と旧型のSD2SNES(Mk.II)の両方に対応しています。

日本語メニューに対応! ただし翻訳は改善の余地あり

国内ユーザーにとってうれしい変更が、日本語表示への対応です。これまでの8言語に日本語と簡体字中国語が追加され、合計10言語から選べるようになりました。ファイル一覧や各種設定、メッセージ、ゲーム情報画面などが日本語で表示されるほか、新機能を紹介するチュートリアルも日本語化されています。

ただし、現時点ではゲーム中に呼び出すメニューは英語表示のままとなっています。また、開発者によると日本語と中国語の翻訳はネイティブスピーカーによる確認が行われておらず、不自然な表現が残っている可能性があるとのことです。

そのため、今後のアップデートによる改善にも期待したいところです。

特殊なカートリッジを搭載した『Xeno Crisis』にも対応!

ゲームの互換性という点で興味深いのが、Bitmap Bureauの『Xeno Crisis』に対応したことです。

このゲームのスーパーファミコン版カートリッジには、RP2040というマイクロコントローラーが搭載されています。通常のスーパーファミコン用ROMとは異なり、カートリッジ側でもプログラムを動作させる特殊な仕組みを採用しています。

今回のv2.18では、FPGA内部にCortex-M0相当のCPUを再現することで、この特殊なカートリッジの動作に対応しました。

ただし、利用するにはゲームのROMに加えて、所有するカートリッジからRP2040のフラッシュメモリを吸い出した16MBのデータが必要です。現時点で指定されているのはゲームバージョンv1.00で、ファイルを「xenocrisis_rp2040.bin」という名前で配置する必要があります。

また、音楽については別途MSU-1形式のデータを用意する仕組みとなっています。こちらはWeb Managerを使って自身のダンプデータから作成できますが、用意しなかった場合は効果音のみとなります。

なお、『Xeno Crisis』ではセーブデータの保存に対応する一方、セーブステートやチート、ゲーム内メニューは利用できません。

今回の対応を実現したFPGAコアとCPU部分は、M2M(@sttng)氏が開発しています。

Super FX 3も高速化! 『DOOM』が20fpsで動作

もうひとつの大きな変更が、Super FX 3の高速化です。Super FX 3は、2025年版『DOOM』などで使用されている拡張チップの仕組みです。今回、M2M氏が開発した新しいFPGAコアによって処理速度が改善されました。

開発者の説明によると、2025年版『DOOM』と、FX3対応パッチを適用した初代『スターフォックス』が、FXPak Proと旧SD2SNESの両方で20fpsの動作に対応しています。

さらに、FX3対応版『スターフォックス2』についても、FXPak Pro(Mk.III)では本来のゲーム速度で動作するようになりました。旧型のMk.IIでは、FPGAの制約から若干速度が低下するとのことです。

従来のSuper FX対応ゲームとは別の専用コアが使われており、Super FX 3対応タイトルではセーブステートやチート、ゲーム内メニューなどに制限があります。

スーファミマウスやNES音楽ファイルにも対応

このほかにも、v2.18では多数の機能が追加されています。

スーパーファミコンマウスを接続すると、メニュー画面にポインターが表示され、マウス操作でゲームやファイルを選べるようになりました。左クリックがAボタン、右クリックがBボタンに相当し、コンテキストメニューも呼び出せます。こちらはまだ初期バージョンで、今後も改良が予定されています。

さらに、ファミコンの音楽データを保存した「.nsf」ファイルを再生する機能も追加されました。ファミコンの基本となる5チャンネルの音源を再現し、スーパーファミコン上で音楽を楽しめます。ただし、VRC6などの拡張音源には対応していません。

セーブデータ管理機能も強化され、対応ゲームでは4つの通常セーブスロットと4つのセーブステートスロットを一覧表示し、保存日時の確認やコピー、個別削除などが可能になりました。

また、ゲームごとに異なる設定を保存する機能や、設定変更・ファイル操作をボタン入力の暗証コードで制限するペアレンタルロックも追加されています。

導入する場合はSDカードのバックアップを忘れずに

『sd2snes+』v2.18は、GitHubのリリースページから無料でダウンロードできます。対応するのはFXPak Pro(Mk.III)、旧型SD2SNES(Mk.II)などで、共通のフルパッケージが用意されています。

基本的な導入方法は、ダウンロードしたZIPファイルを展開し、含まれている「sd2snes」フォルダーをSDカードのルートにコピーするというものです。更新後はスーパーファミコンの電源を一度切り、再度電源を入れる必要があります。

ただし、v2.15以前からアップデートする場合は、過去のバージョンでSDカード内の保存先構成が変更されているため、Web Managerによる整理が必要です。

また、今回追加された機能の一部は別ファイルとして収録されているので、ファームウェア本体だけではなく、パッケージ全体をコピーする必要があります。既存の設定やセーブデータは基本的に維持されますが、独自に変更したメニュー音楽などは上書きされる場合があるため、事前のバックアップをおすすめします。

前回のv2.17では『早指し二段森田将棋』シリーズの特殊チップへの対応が印象的でしたが、今回はファイル管理や日本語表示など、日常的な使い勝手も大きく強化されています。

特に、ゲームを起動するためのメニューが、ファイル管理や音楽再生までこなせる環境へと進化している点は、なかなか面白いところではないでしょうか。

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