NINTENDO64向けに2000年に発売されたシューティングゲーム『罪と罰 ~地球の継承者~』を、Windows PCでネイティブ動作させる非公式プロジェクト『SnP Recompiled』が公開されました。
開発を手掛けているのはwootbeer氏で、2026年10月22日に最初のバージョンとなるv0.1.0を公開。続く10月23日付のv0.2.0 Betaでは、マウスによる照準操作やコントローラーの設定など、さまざまな機能が追加されています。
『SnP Recompiled』はWindows向けの実行ファイルが公開されており、オリジナルのゲームデータを自分で用意することでプレイできる仕組みです。なお、ゲーム本体のデータは配布物に含まれていません。
●『SnP Recompiled』GitHubプロジェクトページ
https://github.com/wootbeer/snprecomp
●『SnP Recompiled』v0.2.0 Betaリリースページ
https://github.com/wootbeer/snprecomp/releases/tag/0.2.0
エミュレーターとは異なる方法でN64ゲームをPC向けに移植
今回公開された『SnP Recompiled』の特徴は、一般的なN64エミュレーターとは異なる方法でゲームを動作させている点です。
通常、エミュレーターはゲーム機の動作をPC上で再現することで、オリジナルのゲームを実行します。一方、『SnP Recompiled』では『N64Recomp』と呼ばれる技術を利用し、N64向けのプログラムをPC上で実行できる形に再コンパイルしています。
さらに、『N64ModernRuntime』や描画エンジンの『RT64』などを組み合わせることで、現代のPC環境に対応させています。
これにより、オリジナルのゲーム内容をベースにしながら、PCならではの操作方法や映像表現を取り入れられるようになっています。
ただし、今回のプロジェクトは任天堂や開発元のトレジャーによる公式移植ではなく、個人開発による非公式なものです。
マウス照準やワイド画面表示など、PCならではの機能を追加
『SnP Recompiled』では、オリジナルのゲームにはなかったさまざまな機能が用意されています。
中でも注目したいのが、マウスによる照準操作への対応です。マウスポインターの位置に照準を合わせる「Absolute」と、マウスの移動量に応じて照準を動かす「Relative」の2種類が用意されており、好みに合わせて切り替えることができます。
また、コントローラーでは左右のアナログスティックを使った操作に対応しているほか、各ボタンの割り当てを変更することも可能です。
映像面では、高解像度表示やアンチエイリアスに加えて、実験的なワイドスクリーン表示にも対応。ワイド表示では画面の左右に表示範囲が広がり、照準も画面の端まで移動できるようになっています。
ただし、オリジナルのゲームは4:3の画面を前提に作られているため、一部の場面では左右に本来存在しない空間が表示されるなど、正常に描画されない場合もあるとのことです。
このほか、30fpsを超えるフレームレートにも実験的に対応していますが、こちらもすべての場面で正常に動作することが保証されているわけではありません。
さらに、CRTモニター風の表示や走査線、液晶画面風のフィルターなども用意されており、好みに合わせて映像の雰囲気を変更することができます。
Windows向け実行ファイルを公開。プレイにはゲームデータが必要
『SnP Recompiled』はGitHubで公開されており、Windows向けの実行ファイルをダウンロードすることができます。
開発者の説明によると、Windows版はダウンロードしたファイルを展開し、『SnPRecompiled.exe』を起動。その後、「Load ROM」からゲームデータを指定する仕組みとなっています。
利用するには、自分で用意した日本版『罪と罰 ~地球の継承者~』のROMデータが必要です。対応するファイル形式として、.z64、.n64、.v64などが案内されています。
また、LinuxやSteam Deck向けのファイルも配布されていますが、こちらについては開発者自身が動作確認を行っていないとしています。
なお、現時点ではベータ版ということもあり、不具合が残っている可能性があります。実験的な機能を使用して表示がおかしくなった場合は、画面比率やフレームレートをオリジナルの設定に戻すことが推奨されています。
N64のゲームをPC向けに再コンパイルする取り組みは、オリジナルの作品を現代の環境で楽しむための新たな選択肢として注目されています。
今回の『SnP Recompiled』も、単にPCで動作するだけではなく、マウス照準や高解像度表示などの機能が加わっているところが興味深いポイントです。まだ開発途中の段階ですが、今後どこまで完成度が高められていくのか注目したいところです。


















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