「Gearcoleco 1.7.0」がColeco ADAMに対応!ディスクやデータパックの読み込みも可能に

「Gearcoleco 1.7.0」がColeco ADAMに対応!ディスクやデータパックの読み込みも可能に

ColecoVision向けエミュレーター「Gearcoleco」を開発しているNacho Sanchez Gines(drhelius)氏は2026年9月14日、「Gearcoleco 1.7.0」を公開しました。今回のアップデートでは、新たにColecoのホームコンピューター「ADAM」への対応が追加されています。

これまでColecoVisionを中心に対応してきたGearcolecoですが、今回のアップデートによってADAMのキーボードやADAMnet、プリンター、Digital Data Pack、フロッピーディスクなどの機能も扱えるようになりました。リリースノートでは、このほかADAM専用のデバッガー画面やMCPツールの追加、TMS9918A VDPの再現精度向上、多数の不具合修正や改善も案内されています。

●Gearcoleco 1.7.0
https://github.com/drhelius/Gearcoleco/releases/tag/1.7.0

●Gearcoleco公式リポジトリ
https://github.com/drhelius/Gearcoleco

Digital Data Packやフロッピーディスクのイメージにも対応

ADAMはColecoVisionと同じColecoが展開していたホームコンピューターです。Gearcoleco 1.7.0では、ColecoVision用カートリッジだけではなく、ADAM用のソフトウェアやメディアを利用するための機能が追加されました。

公式READMEによると、Digital Data Packでは256KiBの「.ddp」、フロッピーディスクでは160KiBまたは320KiBの「.dsk」形式に対応。これらのイメージを収録したZIPファイルのほか、同じ種類のメディアをまとめた「.m3u」プレイリストも利用できます。それぞれのドライブにはイメージの挿入や取り出し、書き込み保護などの機能も用意されています。

変更されたメディアの内容については、電源をオフにした際にセーブファイル側へ保存される仕組みになっており、元のイメージファイルはそのまま残されます。ドライブメニューから変更内容を保存したり、別のファイルとして保存したりすることも可能です。

ADAMを動かすには専用ファームウェアが必要

GearcolecoにはBIOSやADAM用ファームウェアそのものは含まれていません。そのためADAMを利用する場合は、ColecoVision用のOS-7 BIOSに加えて、「EOS ROM」と「SmartWriter ROM」を別途用意して設定する必要があります。

READMEでは、EOS ROMとして8192バイトの「eos.rom」、SmartWriter ROMとして32768バイトの「writer.rom」「wp.rom」「wp_r80.rom」などが案内されています。これらをGearcolecoのADAMメニューから設定したうえで、ディスクやDigital Data Packのイメージを挿入し、電源をオンにすることでADAMを起動する仕組みです。

キーボード入力にも対応しており、通常の文字や数字、カーソルキーなどに加えて、ADAM特有のSmartKeyなどもPC側のファンクションキーへ割り当てられています。また、コントローラーについてもポートごとにゲームパッド、キーボード、未接続を選択可能です。

前回の1.6.13とは異なる大型アップデート

当サイトでは2026年9月3日に「Gearcoleco 1.6.13」を含むGearシリーズ5本のアップデートを紹介しました。このときの主な変更点は、異なるリフレッシュレートでのVSync改善や、120Hz/144Hz/240Hzのディスプレイを使用した際の入力遅延を抑える調整でした。

Gearboyなど5エミュレーターが一斉更新! 120/144/240Hz画面で入力遅延を改善

今回の1.7.0は、そうした表示や操作レスポンスの改善とは異なり、エミュレーション対象そのものにColeco ADAMが加わったアップデートです。ColecoVisionのゲームを遊ぶだけではなく、ADAM向けに残されているソフトウェアや各種メディアを現行PC上で扱えるようになったという点では、大きな機能追加といえます。

Gearcolecoはオープンソースで開発されており、スタンドアロン版はWindows、macOS、Linux、BSDを対応環境として案内しています。公式ダウンロードページではWindows、macOS、Linux向けの1.7.0が公開されているほか、RetroArch用のlibretroコアについても案内されています。ただし、RetroArch版を含む各環境でADAMの全ソフトが問題なく動作することが保証されているわけではありません。

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