Gearboyなど5エミュレーターが一斉更新! 120/144/240Hz画面で入力遅延を改善

Gearboyなど5エミュレーターが一斉更新! 120/144/240Hz画面で入力遅延を改善

レトロゲーム向けエミュレーター「Gearboy」などを開発しているNacho Sanchez Gines(drhelius)氏は2026年9月2日、Gearシリーズのエミュレーター5本を相次いでアップデートしました。

今回更新されたのは「Gearboy 3.8.15」「Gearsystem 3.9.18」「Gearcoleco 1.6.13」「Geargrafx 1.7.20」「Gearlynx 1.2.31」の5本です。いずれも数分間隔で公開されており、異なるリフレッシュレートでのVSync改善や、120Hz/144Hz/240Hzのディスプレイを利用したときの入力遅延を抑える調整が共通して行われています。

●Gearboy
https://github.com/drhelius/Gearboy/releases/tag/3.8.15

●Gearsystem
https://github.com/drhelius/Gearsystem/releases/tag/3.9.18

●Gearcoleco
https://github.com/drhelius/Gearcoleco/releases/tag/1.6.13

●Geargrafx
https://github.com/drhelius/Geargrafx/releases/tag/1.7.20

●Gearlynx
https://github.com/drhelius/Gearlynx/releases/tag/1.2.31

ゲームボーイからAtari Lynxまで5機種系統をカバー

今回アップデートされた5本は、それぞれ異なるレトロゲーム機を対象にしたエミュレーターです。

エミュレーターバージョン主な対応機種
Gearboy3.8.15ゲームボーイ/ゲームボーイカラーなど
Gearsystem3.9.18セガ・マスターシステム/ゲームギア/SG-1000
Gearcoleco1.6.13ColecoVision
Geargrafx1.7.20PCエンジン/TurboGrafx-16/SuperGrafx/PCエンジン CD-ROM²など
Gearlynx1.2.31Atari Lynx

GitHub上ではGeargrafx 1.7.20が9月2日8時20分ごろ、Gearboy 3.8.15が8時22分ごろ、Gearsystem 3.9.18とGearcoleco 1.6.13が8時23分ごろ、Gearlynx 1.2.31が8時24分ごろに公開されており、事実上の一斉アップデートとなっています。

120Hz/144Hz/240Hz環境で入力遅延を低減

今回のアップデートで特に注目したいのが、高リフレッシュレートのディスプレイを利用している環境に向けた改善です。

5本すべてのリリースノートに「異なるリフレッシュレートでのVSync改善」と、120Hz/144Hz/240Hz画面で入力遅延を最小限に抑えるための変更が記載されています。最近ではゲーミングモニターを中心に144Hz以上のディスプレイも珍しくなくなっているため、こうした環境でGearシリーズを使用している人には実用的なアップデートといえそうです。

ただし、リリースノートでは入力遅延が具体的に何ミリ秒短縮されたかといった数値までは公開されていません。ディスプレイやPC側の構成などによっても実際の効果は変わると考えられるため、120Hz/144Hz/240Hzに設定すれば一定量の遅延削減が保証されるというものではありません。

コントローラーやデバッガーもアップデート

5本に共通する変更としては、ゲームコントローラーデータベースの更新やデバッガーツールの改善、多数の不具合修正なども含まれています。

さらに個別の変更もあり、Gearsystem 3.9.18ではゲームギアのSMSモードにおける精度が改善されました。Geargrafx 1.7.20ではBIOSローダーが改善され、Gearboy 3.8.15ではチート関連ウィンドウにも手が加えられています。

今回の主題はあくまでも5本に共通する表示同期と入力遅延の改善ですが、利用しているエミュレーターによっては、これらの個別変更もチェックしておくとよさそうです。

新しいiOSアプリも開発中

もうひとつ5本のリリースノートに共通して記載されているのが、新しいiOSアプリの存在です。

現時点ではいずれも「開発中」とされている段階で、今回のアップデートにあわせてiOS版が配信開始されたわけではありません。具体的な公開時期や配布方法などについても、今回のリリースノートでは明らかにされていません。

各エミュレーターはWindowsやmacOS、Linuxなど複数の環境で利用できるため、iPhoneやiPad向けの展開がどのような形になるのかも今後注目したいところです。

前回はスプライト上限解除やVGM記録を中心に紹介

当サイトでは2026年8月22日にも、Gearboy、Gearsystem、Gearcolecoの3本が同日にアップデートされたニュースを紹介しています。

前回はGearboyのスプライト上限を解除するオプションや、Gearboy/GearsystemのVGMレコーダーにおけるタイミング精度改善、「Sharp Bilinear」シェーダーの追加などが主な変更点でした。今回はGeargrafxとGearlynxを加えた5本がまとめて更新され、高リフレッシュレート環境におけるVSyncと入力遅延の改善が共通テーマになっている点が大きな違いです。

エミュレーション精度そのものを大きく変更するアップデートではありませんが、操作レスポンスはゲームの遊びやすさに直結する部分です。とくに120Hz以上のディスプレイでGearシリーズを利用している人は、今回の最新版を試してみる価値がありそうです。

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