『EmuDeck』のセットアップで『Steam Rom Manager』を使用しますが、すべてのROMが非Steamゲームに分類されて表示されるのがうざいのと、間違ったタイトルやアートワークが勝手に設定されてしまうのもダルかったためファクトリーリセットを試してみることにしました。
昨日までのガラクタを処分処分♪ すっきり~ウキウキwatching!
とくにここで躓くとは思っていなかったのですが……なんと、「工場出荷状態にリセットする」を選択後、ロゴマークが表示されたままスタックしてしまいます。ネットでいろいろと情報を調べてみたところ、このファクトリーリセットには様々な問題があるようです。
ネット上にはファクトリーリセットに関する様々なトラブルと解決方法があったけど
Redditに投稿されていた下記の記事では、数回リセットボタンを長押しすることで乗りきったと書かれています。ちなみにこちらはValveからのサポートで行った操作だそうです!?
また、リカバリーから復元するという方法もあるようです。
●工場出荷時設定にリセットしましたが、今はこのように動かなくなりました
https://www.reddit.com/r/SteamDeck/comments/tkglri/did_a_factory_reset_now_its_stuck_like_this/
●Steam Deckリカバリ手順 – リカバリ イメージが含まれています!
https://www.reddit.com/r/SteamDeck/comments/t5aqq6/steam_deck_recovery_instructions_recovery_image/
●Steam デッキのリカバリー手順(公式のサポートページ)
https://help.steampowered.com/en/faqs/view/1B71-EDF2-EB6D-2BB3
今回はリセットボタンを何度押しても状況が変わらなかったので、リカバリーから復旧してみることにしました。基本的には上部のリンクに書かれている内容と同じですが、参考にしたのはこちらの動画。なんか、Steam Deck関連ではこの人の動画をやたらと見ているようなきがしなくもないですが。
Steam Deckをリカバリーディスクから復旧させる手順
まず下準備として、リカバリー用に使用する32GB程のUSBメモリーを用意します。DOCKがあればType-Aでも使えるような気がしますが、今回はその他の用途もいろいろと考えて、Type-AとType-Cの両対応のものを選んでみました。
ちなみに近所のJoshinで購入したので専用商品のようですが、アマゾンでも似たようなものが販売されています
●ROKHYフラッシュドライブUSBタイプC両方3.2(1919円)
●サンディスク USB3.0フラッシュメモリ TypeC+A 32GB SDDDC2-032G-G46(1499円)
次に、リカバリー用のイメージファイル『Steam Disk Image』を公式サイトからダウンロードしておきます。
●Steam Disk Imageの入手
https://help.steampowered.com/en/faqs/view/1b71-edf2-eb6d-2bb3
今回はウィンドウズでリカバリー用のUSBメモリーを作るため、『Rufus』と呼ばれるツールを下記からダウンロードします。いくつかダウンロード可能なファイルがありますが、最新バージョンの一番上にあるものを入手しましょう。
●Rufusの入手先
https://rufus.ie/ja/
先に基本的な流れをご紹介しておきます。
【PCで作業】
①Steam Disk Imageをダウンロードする
②ウィンドズの場合『Rufus』というツールをダウンロードする
③PCにリカバリー用のUSBメモリーを接続(32GB程度のもの)
④『Rufus』でUSBメモリーにSteam Disk Imageを書き込む(10分~20分程掛かるかも)
⑤PCでの手順は一旦これで終わり
【Steam Deckで作業】
⑥作成したリカバリー用のUSBメモリーをSteam Deckに差し込む
⑦音量を下げるボタンを押しながら電源ボタンを押す
⑧ブート用のメニューが表示される
⑨メニューから「EFI USB Device」を選択
⑩Aボタンを押す
⑪デスクトップモードでショートカットが4つ並んでいるので、左から2番目をクリックして起動する
⑫サブメニューが出るので、「Proceed(続行)」を選択。
⑬リカバリーがスタート。この作業には数分かかる
⑭途中でメニューが表示されたら、「Proceed(続行)」を選択
⑮再起動後、セットアップが開始。途中でハングしたときは再起動を選択すればOK
Rufusでリカバリー用のUSBメモリーを作る
上記の準備が整ったら、PCに購入してきた(または事前に用意した)USBメモリーを差し込み、『Rufus』を起動します。ちなみに日本語に対応しており、USBメモリーをさしただけでデバイスも自動で判別してくれる優秀なアプリになっていました。
ここで設定するのは「デバイス」と「ブートの種類」です。「デバイス」は先ほども触れましたが、自動で認識してくれると思います。「ブートの種類」は「選択」を選んで、先ほどダウンロードした『Steam Disk Image』を選びましょう。
準備が出来たら「スタート」をクリックします。
サブウインドウが表示されるので、「OK」をクリックします。あとは完了まで待ちましょう。マシンにもよりますが、だいたい10分から20分ほど掛かるようです。
リカバリー用のUSBメモリーができたら、ここでPCでの作業は終わりです。
Steam Deckでリカバリー
『Steam Deck』本体にリカバリー用に作成したUSBメモリーを差し込み、音量ボタンの「-」と電源ボタンを同時に押します。
リカバリー用のメニューが表示されるので、十字キーで選択項目を移動し「EFI USB Device(USB)」を選んでAボタンを押します。
しばらくロゴマークが表示されているだけの状態になりますが、その後デスクトップモードが表示されます。デスクトップモードになると、以下の4つのショートカットがデスクトップ上に並んでいます。この中から、左から2番目の「Reimage Steam Deck」をダブルクリックして起動しましょう。
途中でサブウインドウが表示されたときは、「Proceed(続行)」を選択しましょう。
リカバリーが開始されます。これには少し時間が掛かります。途中でサブウインドウが表示されるので、こちらも「Proceed(続行)」をします。
途中で、言語やタイムゾーン、Wi-Fiの設定などがあるので、そちらを済ませていきます。その後セットアップが開始されます。このときに、よくあるのが「Steam Deckアップデートのダウンロードを開始します…」がいつまでたっても終わらないことです。
そのときは、「STEAMボタン」を押して「電源」を選び、「再起動」を選択しましょう。
なんか文字化け画面が出て、一瞬やっちまったかと思いましたが、その後問題なくアップデートが開始されました。
その後は購入時と同じようにセットアップをしていけばOKです!
まさかお気楽な気分で始めたファクトリーリセットがここまで大事になるとは思いませんでしたが、これはこれで貴重な体験ができたのでヨシとしましょう(笑)。