Etsyで買ったディアブロのフィギュアを素人がシタデルカラーで塗ってみた

Etsyで買ったディアブロのフィギュアを素人がシタデルカラーで塗ってみた

初代『ディアブロ』に関する記事を作るにあたり、パッケージと共に一緒に写真を取りたいと考えたのが、ディアブロのフィギュアです。大昔に持っていた記憶があったのですが、さすがに20年以上も前のフィギュアを手に入れるのは困難。

そこで、ディアブロ風のフィギュアっぽいものはないか探したところ、見つけたのが手作りアイテム販売サイトのEtsyで『Diablo bust from Fotis Mint. Fan art. Highly detailed resin 3D print, available in different sizes.』というアイテムです。こちらはThePrintedModelShopというショップが販売しているアイテムで、ディアブロの虚像を8Kの3Dプリンターで出力したものです。

●Diablo bust from Fotis Mint. Fan art. Highly detailed resin 3D print, available in different sizes.
https://www.etsy.com/jp/listing/1309190448/diablo-bust-from-fotis-mint-fan-art

Etsyで買ったディアブロのフィギュアを素人がシタデルカラーで塗ってみた

こちらのフィギュアですが、ほかにも同様のものを売っているショップがあり、さらに大きなサイズや塗装まで行ってくれるのですが、今回は値段を抑えるために同ショップから15センチメートルのサイズのものを選んでいます。

フィギュア自体は、印刷に手間が掛かるため発送されるまで2週間ほどかかったものの、発送後は割とすぐに着いた印象です。しかし、ゲームプレイがまだまだといった状況であったのでしばらく寝かすことに。

いよいよゲームが大詰めを迎えてきたところで、少しずつ情報を集めてきたのが、こちらのフィギュアの塗装方法についてでした。あまりこうしたものを塗装したことがなく、そもそも塗装自体の知識もないに等しい状態です。そうした中で、どうやらシタデルカラーと呼ばれる塗装を使うのがいいという情報を手に入れいます。

シタデルカラーってなに?

このシタデルカラーとは、英国のゲームズワークショップが販売しているホビー用の塗料で、主に同社が扱っている「ウォーハンマー」と呼ばれるミニチュアを塗装するために用意されているものです。

その特徴は、水性で匂いがほとんどなく、自宅でも問題なく塗ることができるところ。また、独特のメソッドを持っており、誰でも簡単にクォリティの高いフィギュアの塗装ができるところです。さらに、油性の塗料よりも早く乾くというメリットもあります。

たまたま秋葉原に仕事で行ったときに、このシタデルカラーを取り扱っている「ウォーハンマーカフェ」を発見。事前に下見を済ませておきました。そのときにイメージに近かったのが、『スマウグ』の塗装だったのです。

ゲームが大詰めに近づいてきたタイミングで、ふたたびお店に訪れ、店員さんにレクチャーを受けます。ついでにどの塗料を選べば良いかすべて選んでもらい、塗る順番やどの筆を使うのかといったことまで教えてもらいました。

聞いただけでは忘れてしまうため、こちらはスマホで動画を撮らせてもらい、実際に作業を開始する前にチェックも行っています。

2種類のメソッドの中から「クラシック・メソッド」を選択

シタデルカラーをややこしく、そして若干敷居の高いものにしているのが、用途別に分けられた塗料とそのネーミングです。名前は単にそう付けられていると思うしかないのですが、初心者がちんぷんかんぷんに感じるのが、そのシステマチックなシタデル・ペイント・システムです。

こちらは「クラッシック・メソッド」と呼ばれる方式と、「コントラスト・メソッド」と呼ばれる方式の2種類が用意されており、それぞれ塗料も異なります。前者は土台となるベースカラーを塗って、その上に陰影を付けるシェードを塗り、さらにレイヤーでデティール感を出していくといった手法の塗り方です。後者はベースとシェードが一緒になったような塗料で、塗る手順が少ないというのが特徴といえます。

今回は店員さんの進めもあり、クラッシック・メソッドで塗っていくことにしました。ちなみに、下地を塗った方が色のりがイイなどのメリットがあるようですが、今回は直接塗っています。

実はこのフィギュアの塗装自体を記事化する気はまったくなかっため、ほとんど写真を取っていませんでした(笑)。ということで、今回使用したシタデルカラーの種類を、塗ったパーツごとにご紹介していきます。

ディアブロのボディ

メインとなるディアブロのボディは、ベースカラーで『KHONE RED』を塗り、それが乾いたら、シェードの『CARROUBURG CRIMSON』を全体的に塗って陰影を付けていきます。この時点でやや赤紫で良い感じの色合いになっているのかな? とも思ったのですが、店員さんがオススメしてくれたレイヤーカラーの『EVIL SUMS SCARRE』を、ドライブラシで塗っていきました。

初心者だったので手順自体は頭に入れていたものの、その加減がよくわからなかったのがシェードとレイヤーです。これらはどれぐらい陰影を付けたいか、など加減を頭の中で思い浮かべながら量を調整していくものだと思うのですが、具体的に文章化されているものがほとんどなく、結局自分の中の経験を蓄積して行く部分となっています。

今回は最初にディアブロ本体ではなく台座部分から塗り始めたのですが、若干シェードの塗料が多すぎた用にも感じたので、その後は押さえつつも調整して生きながら塗っていくことにしました。

Etsyで買ったディアブロのフィギュアを素人がシタデルカラーで塗ってみた

ディアブロの歯

ディアブロの歯の部分は、ベースカラーで『MOGHAST BONE』をべた塗り。それが乾いたら、シェードで『AGRAX EARTHSHADE』を縫っています。さらにそれが乾いた段階で、ドライブラシでレイヤーカラーの『LAYER SCREANING SKULL』を塗りました。

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ディアブロの目とツノ

ディアブロの目は、ベースカラーの『AVERLAND SUNSET』を使用。また、ツノなどの黒い部分は、同じくベースカラーの『ABADDON BLACK』を使用しています。このふたつの部分に関しては、シェードやレイヤーカラーなどは塗り重ねていません。

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台座部分

台座は石造っぽい雰囲気を出すために、ベースカラーで『MECHANICUS STANDARD GREY』を塗装。それが乾いたら、シェードの『NULN OIL』で陰影を付けていきました。さらにそれが乾いた後で、もう1度『MECHANICUS STANDARD GREY』をドライブラシで塗っていくことで、石の質感が出るといわれたので、その通りに実践しています。

Etsyで買ったディアブロのフィギュアを素人がシタデルカラーで塗ってみた

正直塗装を始める前は、どっかの修復に失敗した絵画のような状態に下手したらなりかねないな? と思っていたのですが、初めてにしては想像以上によくできたのではないかと思います。ただ、目の周りだけはどうしても老眼でよく見えず、何度も修正を繰り返していくうちに途中で「これでいいか」と妥協してしまいました(笑)。

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▲こうなる可能性もあった!?
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ABOUT US
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。