PS1『ソウルエッジ』の非公式PC再コンパイル「SoulBlade_Recomp」v1.0公開! 翌日のv1.1で未検証ネットプレイも追加

PS1『ソウルエッジ』の非公式PC再コンパイル「SoulBlade_Recomp」v1.0公開! 翌日のv1.1で未検証ネットプレイも追加

初代PlayStation向けに発売された対戦格闘ゲーム『Soul Blade』を、Windows上で動作させる非公式の静的再コンパイルプロジェクト「SoulBlade_Recomp」が公開されました。

●SoulBlade_Recomp(GitHub)
https://github.com/fabioap-cpu/SoulBlade_Recomp

●SoulBlade_Recomp Releases
https://github.com/fabioap-cpu/SoulBlade_Recomp/releases

開発を手掛けているのはFábioAP(fabioap-cpu)氏。2026年8月27日にWindows向けの初の実行可能バージョンとなるv1.0が公開され、その翌日となる8月28日には、早くもv1.1へとアップデートされています。

なお『Soul Blade』は、日本では『ソウルエッジ』というタイトルで発売された作品です。ただし、今回の「SoulBlade_Recomp」が対象としているのはUS版『Soul Blade』のみで、日本版『ソウルエッジ』への対応が確認されているわけではありません。

PS1のゲームをPC向けに静的再コンパイル

「SoulBlade_Recomp」は、mstan氏が開発しているPlayStation用静的リコンパイラ「PSXRecomp」を利用したプロジェクトです。

一般的なPlayStationエミュレーターでゲームを動かしているわけではなく、PlayStationで使用されているMIPS R3000A向けのゲームコードをCへ変換し、PCで実行できるx64ネイティブコードとしてコンパイルする仕組みが採用されています。

そのため位置付けとしては、メーカーによる公式PC移植ではもちろんありませんが、通常のエミュレーションとも異なるアプローチで、オリジナルのPlayStation用ゲームを現代のPC上で動作させるプロジェクトとなっています。

今回公開されたWindows x64向けのリリースには実行ファイルなどが収録されていますが、『Soul Blade』本体のゲームデータは含まれていません。

実行するには、ユーザー自身が所有するUS版『Soul Blade』のディスクから用意した.cue.bin形式のディスクイメージが必要です。対象となっているのはディスクID「SLUS_002.40」のUS版で、日本版やPAL版については現時点で動作確認されていません。

描画や入力、メモリーカードへのセーブに対応

開発者が公開しているREADMEによると、現時点ではゲームの起動とプレイに加え、描画、コントローラー入力、メモリーカードへのセーブが動作するとされています。

さらにオリジナルのPlayStation版にはないPC向けの機能として、HDスケーリングに対応。設定ファイルから解像度関連の設定を変更できるほか、2倍のスーパーサンプリングとニアレストネイバーによるフィルタリングも利用できます。

PlayStation時代のグラフィックの雰囲気を保ちつつ、より高い解像度で描画できるのは、こうした再コンパイル版ならではのポイントといえそうです。

一方で、現時点では水面の描画に小さなグラフィック上の不具合があることも報告されています。こちらについてはゲーム固有ではなく、PSXRecomp側のエンジンに関係する問題とされています。

そのため、現在のバージョンについて「完全互換」や「全編問題なくクリア可能」とまでは断定できません。

翌日のv1.1ではクラッシュ修正。ネットプレイ項目も追加

8月27日にv1.0が公開されたばかりですが、その翌日となる8月28日にはv1.1がリリースされています。

v1.1では、発生する可能性があったクラッシュへの修正が行われたほか、新たにネットプレイ用のオプションが追加されています。ただし、このネットプレイについて開発者自身が「まだテストしていない」と明記しています。

そのため、現段階では「ネット対戦に対応した」というよりも、あくまで「ネットプレイ用のオプションが追加された段階」と考えておいたほうがよさそうです。実際に安定して対戦できるかどうかについては、今後の検証や更新を待つ必要があります。

現時点ではUS版『Soul Blade』専用

PlayStation用タイトルの静的再コンパイルは、このところいくつかのプロジェクトが登場していますが、今回は日本でもおなじみの『ソウルエッジ』に相当する作品が、実際にWindows上で実行できる形で公開されたことになります。

もっとも、現時点で対応しているのはあくまでUS版『Soul Blade』のみです。日本版『ソウルエッジ』をそのまま利用できるわけではない点には注意が必要です。また、水面描画の不具合が残っているほか、v1.1で追加されたネットプレイも未検証となっています。

公開されたばかりのプロジェクトだけに、今後PSXRecomp側の改良も含め、どこまで完成度が高まっていくのか気になるところです。

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