メガドライブとメガCDをコンパクトな本体に一体化したセガのゲーム機『Sega CDX』で、Mega EverDrive ProからメガCD用ゲームを起動できるようにする改造キット『CDX Engine Idler』が登場しました。
●Ko-fi:Engine Idler for Sega CDX & Multimega
https://ko-fi.com/s/1da31851bd
●取り付けマニュアル
https://drive.google.com/file/d/1Ijjj_DTwt9yV7ut0Oj9dbhB4xvPddZrL/view
CDドライブやレーザーが故障したSega CDXでも、Mega EverDrive Pro側のメガCD機能を利用してゲームを起動できる可能性があるため、希少な本体を活用し続けるための新たな選択肢になりそうです。
新商品発売!
CDX Engine Idler – アクティベートすると、Mega CD Engine (MCE) をアイドル状態にし、Mega Everdrive Pro から CD ゲームをロードできるエンハンスメントです!アクティベートしていない時は、CDX は通常通り本物の CD をロードします。
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Mega EverDrive Proを挿すだけではメガCD用ゲームを起動できない
1994年に登場したSega CDXは、北米版メガドライブにあたるGenesisとSega CDを一体化した本体です。欧州などでは『Multi-Mega』の名称で展開され、メガドライブ/Genesis用カートリッジとメガCD/Sega CD用ディスクのほか、音楽CDの再生にも対応していました。
一方で、発売から30年以上が経過した現在は、CDドライブやレーザーピックアップの故障が大きな問題になります。
Mega EverDrive Proは、microSDカードに保存したメガドライブ用ゲームだけではなく、メガCD用ゲームのバックアップも起動できる高機能フラッシュカートリッジです。しかし、実物のメガCDが接続されている状態では、カートリッジ側のメガCD機能と実機側の回路がバス上で競合するため、メガCD用ゲームは基本的に起動できません。
通常のメガドライブと外付けメガCDの組み合わせなら、メガCDを取り外すことで競合を避けられます。しかし、Sega CDXではメガCD機能が本体の基板上に組み込まれているため、単純に切り離すことができません。
そのため、CDドライブが壊れているSega CDXにMega EverDrive Proを装着しても、そのままではカートリッジ側のメガCD機能を利用できないという問題がありました。
内蔵メガCD回路を一時的に休止
Zaxour氏が開発した『CDX Engine Idler』は、Sega CDX/Multi-Megaに内蔵されているMega CD Engineを一時的に休止状態にするための改造キットです。
取り付け後は、電源を入れるときにリセットボタンを2~3秒間押し続けることで『Engine Idler』が有効になります。内蔵メガCD回路が休止することでバスの競合が解消され、Mega EverDrive ProからメガCD用ゲームを読み込めるようになります。
通常どおり電源を入れた場合は『Engine Idler』が作動せず、改造前と同じようにSega CDXを起動できます。CDドライブが正常に動いている本体なら、普段はオリジナルのディスクを使用し、必要なときだけMega EverDrive Pro側のメガCD機能に切り替えるといった使い分けも可能です。
動作が確認されているフラッシュカートリッジはMega EverDrive Proです。TerraonionのMegaSDについても仕組み上は動作する可能性があるとされていますが、開発者自身による動作確認は行われていません。
CDドライブを修理するキットではない
注意したいのは、『CDX Engine Idler』が故障したCDドライブやレーザーピックアップを修理する製品ではないことです。
内蔵メガCD回路を一時的に休止させ、Mega EverDrive Proが備えているメガCD機能を代わりに利用できるようにする製品です。そのため、メガCD用ゲームを起動するには『CDX Engine Idler』だけではなく、Mega EverDrive ProとmicroSDカード、ユーザー自身が適切に用意したゲームデータなどが別途必要になります。
故障した光学ドライブを完全に復元する方法ではありませんが、交換部品が見つからない場合や、修理までの間もSega CDXを利用したい場合には、有力な回避策となります。
取り付けは専門家向け
キットには『CDX Engine Idler』本体に加えて、ASIC用フレックスケーブルと出力用フレックスケーブルが含まれています。
ただし、はんだ付け不要で取り付けられる製品ではありません。細かいピッチのICからピンを持ち上げる作業などが必要になるため、販売ページでは、同様の作業経験を持つ専門家に取り付けを依頼することが強く推奨されています。
Sega CDX自体が希少で高価なゲーム機であることを考えても、一般ユーザーが気軽に試せる改造とはいえません。作業に失敗すると本体を破損する危険があるため、十分な技術と設備を持っていない場合は、無理に自分で取り付けないほうがよさそうです。
発売時価格は50ドル。初回分は完売
『CDX Engine Idler』の発売時価格は50ドルです。販売ページによると15個が販売され、本稿執筆時点では売り切れとなっています。現段階では小規模な改造キットですが、CDドライブが故障したSega CDXを活用する手段として注目を集めそうです。
また、RetroRGBでは、同じようにメガドライブとメガCDを一体化したJVC X’Eyeなどへの応用にも期待を寄せています。ただし、JVC X’Eyeへの対応は現時点で発表されていません。
光学ドライブは、ゲーム機本体の電子回路よりも早く寿命を迎えやすい部品です。純正ドライブを修理できることが理想ですが、交換部品の入手が難しくなるにつれて、故障部分を迂回しながらオリジナル本体を使い続ける仕組みの重要性は高まっていくと思われます。
※記載している価格や販売状況、対応状況は2026年8月16日時点のものです。
via.RetroRGB
















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