特殊チップを搭載した『スーパーファミコン』のゲーム――その種類と特徴を徹底解説！

『スーパーファミコン』で発売されたゲームの中には、特殊なチップを搭載したものがいくつか含まれています。そうした特殊チップは大きく分けて、8種類。こちらでは、そのチップの特性とタイトルについてご紹介していきます。

DSP

NECが開発したチップを基にした、高速ベクトル演算や2軸回転等の疑似3D演算を行うためのプロセッサです。バグ修正や動作クロック数の違いなどで1～4までのバージョンがあります。

カプコンが開発したコプロセッサ。ワイヤーフレームのエフェクトや、回転・縮小・拡大といった機能の強化のためのチップです。

『スーパーファミコン』の本体に採用されているCPUと似ているチップ。より高いCPUパワーが必要なときに利用されていました。

ゲーム名	特殊チップの種類	メーカー
大戦略エキスパートWW2	SA1	アスキー
ダービージョッキー2	SA1	アスミック・エース
ドラゴンボールZ HYPER DIMENSION	SA1	バンダイ
羽生名人のおもしろ将棋	SA1	トミー
糸井重里のバス釣りNo.1	SA1	任天堂
Jリーグ’96ドリームスタジアム	SA1	ハドソン
実況おしゃべりパロディウス	SA1	コナミ
ジャンピンダービー	SA1	加賀電子
柿木将棋	SA1	アスキー
星のカービィスーパーデラックス	SA1	任天堂
星のカービィ3	SA1	任天堂
マーヴェラス〜もうひとつの宝島〜	SA1	任天堂
MASTERS New 遙かなるオーガスタ3	SA1	T&E SOFT
スーパーロボット大戦外伝魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL	SA1	バンプレスト
ミニ四駆シャイニングスコーピオンレッツ&ゴー!!	SA1	アスキー
ペブルビーチの波濤New トーナメント・エディション	SA1	T&E SOFT
SD F-1グランプリ	SA1	ビデオシステム
SDガンダムGNEXT	SA1	バンダイ
新・将棋倶楽部	SA1	ヘクト
将棋最強	SA1	魔法
将棋最強2	SA1	魔法
スーパーボンバーマンぱにっくボンバーW	SA1	ハドソン
スーパーマリオRPG	SA1	任天堂

グラフィックデータの圧縮と解凍を行うために利用されたチップ。

ゲーム内の時間で変わるイベントなど、内部時計用に使われたチップ。バッテリーバックアップの電源を利用して機能するようになっています。

ゲーム名	特殊チップの種類	メーカー
大貝獣物語II	S-RTC	ハドソン

エプソンが開発したコプロセッサ。データの圧縮などに利用されていました。

セタが開発したチップ。AI（人工知能）の演算処理で利用されています。

『エキゾースト・ヒートII』に搭載。一般的な機能と敵の車のAI処理に使用されてます。こちらには10Mhzで動作するNEC µPD96050 DSPが含まれています。

『早指し二段森田将棋』のAI機能に採用されている特殊チップ。15Mhzで動作するNEC µPD9605も含まれています。

『早指し二段森田将棋2』のAI機能に使用されている特殊チップ。21.47Mhz、32ビットのARMv3 プロセッサです。

任天堂の関連会社A/N Softwareが開発したコプロセッサ。ポリゴン表示など3Dグラフィック機能を強化するために使用されています。