ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

セガが1998年11月27日にリリースした最後のゲーム機『ドリームキャスト』。その中古を入手しました。当時の思い出は別の機会に語るとして、早速動作チェックしてみたところゲーム自体は問題なく動くものの、毎回カレンダーの設定画面が出てしまいます。

どうやらこれは内蔵電池が切れているな? ということで、交換にチャレンジしてみました。

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

ちなみに今回電池交換を行ったのは、初期型の機種。VA1基板以降は若干内部の構造が異なっており、パーツが入れ子になっていたりするので注意しましょう。

というわけで購入したのがこちら。ドリームキャストはファミコンのカセットなどとは違いスペースに余裕があるためソケット方式にして電池の交換が簡単にできるようにしてみました。

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

●CR2032対応 リチウムソケット

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

●ML2032 リチウム二次電池

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

アマゾンで注文したのですが、ボタン電池のほうがなかなか到着せず。いらいらいして近所のJoshinに電池を見に行ったところ「CR2032」という商品を見つけることができました。これでいいんじゃ? と思い危うく買いそうになりましたが、念のため違いを検索してみると全く違う種類の電池だったことがわかりました。

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

「CR2032」は「リチウム一次電池」で「ML2032」は「二酸化マンガンリチウム二次電池」となっています。この「二次電池」とはいわば、「充電式電池」のことを指しています。つまり、通常の電池は使えないということですね。

間違って「CR2032」を使用してしまうと発火の危険性もあるので、注意しましょう。

本体の分解は比較的簡単?

もはや最初にディスクシステムの修理を経験したためか、たいていの分解は簡単に感じるようになってきました。このドリームキャストの分解も簡単で、モデムをハズした後に赤丸で囲った部分をプラスドライバーで外していくだけでOKです。

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう
ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう
ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

コントローラーの差し込み部分付近に、青いボタン電池が見えます。それを交換していきましょう。まず赤丸で囲ったネジを4本外し、ハーネスなども外して分解していきます。

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう
ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

取り外せたら、ひっくり返して3ヵ所でハンダ付けされているところをハンダ吸い取り線等を使って取り除き、電池フォルダーに交換していきましょう。

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

あとはハンダ付けをして電池を取り付けて、元に戻していけばOKです。

続いて、ドリームキャストを起動してカレンダーの設定を行っていきます。

ドリームキャストの内蔵電池交換と注意点――間違った電池を選ばないようにしよう

カレンダーを設定したら、次回以降はメニューから起動します。なんどか電源を入れ直してチェックしてみましょう。

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●ドリームキャスト本体

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。