ベクタースキャン方式を採用し、ワイヤーフレームで描画するサイバーなゲーム機『Vectrex』。日本でもバンダイから1983年に『光速船』という名称で発売されましたが、5万4800円とゲーム機としてはあまりにも高額だったためあまり売れませんでした。しかし、現在ではその孤高の存在からマニアの間で支持を得ています。
さて、本機をFPGAで再現したものが、オープンソースプロジェクト『MiSTer FPGA』のVectrexコアです。
ゲームのROMは、.vecと.binの2種類の拡張子に対応。こちらを、Vectrexフォルダーに入れておくことでゲームのロードが可能になります。基本的にBIOSなどの設定は不要ですぐに遊ぶことが可能です。オリジナルのゲーム機同様に、特にゲームをロードしていない状態でもプリインストールされているゲームの『マインストーム』が起動し、すぐに遊べるところもそのまま再現されています。
ゲームを選択する度にロゴマークが表示されますが、ウザいと感じる場合はメニューから「Skip logo」を「Yes」にすることでスキップすることができます。アスペクト比は4:3と16:9が選べますが、こちらはあまり意味がなさそうです。
基本はモノクロですが、「Pseudocolor」で3種類のカラーを選ぶことができます。
光速船は憧れのゲーム機ではありますが、古い機種であるためメンテナンスも含めると所有するのはなかなか骨の折れる作業になりそうです。しかし、FPGAでオリジナルに近いものが遊べるならそれにこしたことはありません。
ややオリジナルとアスペクト比が異なる感じがしますが、こうした細かい部分に関しては今後の対応を期待したいところです。
●GitHub – MiSTer-devel/Vectrex_MiSTer: Vectrex for MiSTer
https://github.com/MiSTer-devel/Vectrex_MiSTer