PS4エミュレーター「shadPS4 0.21.0」公開! プラチナトロフィーの不具合や追加コンテンツの処理を改善

PS4エミュレーター「shadPS4 0.21.0」公開! プラチナトロフィーの不具合や追加コンテンツの処理を改善

PS4エミュレーター「shadPS4」の開発チームは、2026年10月30日に新バージョンとなる「shadPS4 0.21.0」を公開しました。今回のアップデートでは、プラチナトロフィーが解除されない不具合の修正をはじめ、追加コンテンツ(DLC)の読み込み処理や、macOS環境での動作安定性など、さまざまな改善が行われています。

「shadPS4」は、Windows/Linux/macOSなどに向けて開発が進められている非公式のPS4エミュレーターです。前バージョンの「0.20.0」では『Bloodborne(ブラッドボーン)』のオンラインプレイへの対応が注目を集めましたが、今回は既存機能の不具合修正や、ゲームの互換性向上に関する変更が中心となっています。

●shadPS4 0.21.0 GitHubリリースページ
https://github.com/shadps4-emu/shadPS4/releases/tag/v.0.21.0

●shadPS4公式GitHub
https://github.com/shadps4-emu/shadPS4

プラチナトロフィーや追加コンテンツの処理を改善

今回のアップデートで注目したいのが、トロフィー機能に関する修正です。

リリースノートによると、これまでプラチナトロフィーが解除されない問題が発生していましたが、今回の「0.21.0」でその不具合が修正されました。これにより、トロフィー機能の再現性向上が期待できます。ただし、すべてのゲームですべてのトロフィーが正常に取得できることを保証するものではありません。

また、ゲームの追加コンテンツを扱う処理にも複数の変更が加えられています。具体的には、ゲームに関連付けられたサービスから追加コンテンツを読み込む処理や、利用権限を識別するための情報(エンタイトルメントキー)の扱いなどが修正されました。

さらに、追加コンテンツのマウント解除や、一時データをマウント・解除するための機能も実装されています。これらはゲーム本体だけでなく、追加コンテンツを利用する際の動作にも関わる部分であり、今後の互換性向上につながることが期待されます。

もっとも、今回の修正によってすべてのDLCが利用可能になったというわけではなく、実際の動作状況はゲームによって異なります。

Apple Silicon搭載Mac向けの修正も実施

macOS環境に関する変更も、今回のアップデートに含まれています。

とくにApple Silicon搭載Macでは、Rosetta 2による命令変換に起因する問題への対策が行われました。具体的には、一部の比較命令が正しく変換されない問題や、特定の命令によってクラッシュが発生する問題に対して、回避処理が追加されています。

ただし、Apple Silicon搭載Macへの対応自体が今回初めて追加されたわけではありません。あくまでも、すでに対応している環境で発生していた問題を改善するための修正です。

なお、公式GitHubの説明によると、macOS版の動作にはmacOS 26.0以降が必要とされており、Intel搭載Macはサポート対象外となっています。

このほか、Windows環境ではスレッドのスタック情報に関する修正が行われたほか、メモリー管理やファイルシステムの処理についても、複数の不具合が修正されています。

GPUやシェーダー、音声処理にも幅広い変更

今回の「0.21.0」では、ゲームの描画を担当するGPU関連の処理にも数多くの変更が加えられています。

具体的には、テクスチャーキャッシュの管理や画像データのコピー処理、GPUコマンドの実行処理などが修正されました。また、シェーダーの変換処理についても改善が進められており、浮動小数点演算の扱いを緩和する「fast_shader_math」という設定項目も追加されています。

音声関連では、マイクが接続されていない状態を再現する処理が追加されました。開発チームは、この変更によって『Call of Duty: Black Ops II』および『Call of Duty: Black Ops III』で発生していた停止問題への対策を行ったと説明しています。

そのほか、映像デコード時に残っているフレームを適切に処理するための修正や、USBストレージに関する機能の実装など、ゲームの動作を支える内部処理にも幅広い変更が加えられています。

ゲームの互換性向上に向けて着実に進化

当サイトでは、10月14日に公開された「shadPS4 0.20.0」についても紹介しています。こちらでは、独自のオンラインサーバープロジェクト「shadNet 0.1.0」との連携によって、『Bloodborne』のオンラインプレイに対応したことが大きな話題となりました。

一方、今回の「0.21.0」は、そうした目立つ新機能の追加よりも、トロフィーや追加コンテンツ、GPU、音声処理など、さまざまな部分の不具合を修正したアップデートといえるでしょう。

なお、shadPS4は現在も開発途上のエミュレーターであり、すべてのPS4用ゲームが正常に動作するわけではありません。また、ゲーム本体や必要なシステムデータなどは同梱されていないため、権利に配慮した適切な方法で別途用意する必要があります。

今回のような細かな修正を積み重ねることで、今後どこまでPS4用ゲームの再現性が高まっていくのか、引き続き注目していきたいところです。

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