2026年10月19日、Stefan 3D AI氏がWindows向けの3Dアクションゲーム『Super Mak 64』を公開しました。本作は、NINTENDO64の名作『スーパーマリオ64』の動きをリバースエンジニアリングによって解析し、そのデータをAIによるゲーム制作に活用した作品です。
特徴的なのは、原作のグラフィックやステージなどを流用するのではなく、マリオの走り方やジャンプの挙動を調べ、その数値をもとに新しいゲームを作り上げているところです。
すでにWindows向けのゲーム本体が配布されているほか、制作過程をまとめたレポートも公開されています。
●ゲーム本体・制作レポート・ソースコード用ZIPファイル
https://drive.google.com/drive/folders/1ReiMSBnme4C1vDlLTTc0EtW9dGBKFYha
●開発者のPatreon投稿
https://www.patreon.com/Stefan3DAI/posts/everyone-can-now-172792120?utm_source=chatgpt.com
『スーパーマリオ64』の動きを解析し、AIを使って新作ゲームを制作
今回の制作に利用されたのが、オープンソースのリバースエンジニアリングツール「REA(Reverse Engineer Anything)」です。
「REA」は、AIのコーディングエージェントと連携してプログラムの内部構造や動作を解析するためのツールです。ソースコードが公開されていないソフトウェアについても、実行ファイルなどを調査し、どのような仕組みで動いているのかを分析することができます。
Stefan 3D AI氏は、この「REA」を使って『スーパーマリオ64』を調査。マリオが走ったりジャンプしたりするときの動作に関する数値を抽出し、新しいゲームの制作に利用しました。
開発者によると、原作から取り入れたのはこうした動作の解析結果だけで、オリジナルのゲームコードやグラフィック、モデル、音声、ステージデータなどは流用していないとのことです。
実際のゲーム制作では、AIコーディングツールの「Claude Code」を利用。使用したモデルは「Opus 5.5」で、複数のAIエージェントを活用しながら、2晩でゲームを作り上げたと説明しています。
つまり、『スーパーマリオ64』そのものをPC向けに移植したわけではありません。原作の操作感を生み出す仕組みを調べ、それを別のゲームに応用するというアプローチが取られているのです。

3つの絵本の世界を冒険! ゲーム本体や制作資料も公開中
こうして完成した『Super Mak 64』は、絵本のような世界を舞台にした3Dアクションゲームです。
図書館を拠点となるハブエリアとして、そこから3つの異なるワールドを冒険していきます。ステージ内には全部で29個の「Golden Truffles」という収集アイテムが用意されており、最終的には屋上で待ち構えるオオカミとのボス戦も楽しめます。
操作はキーボードとゲームコントローラーの両方に対応しています。
開発者のPatreonでは、Windows向けのゲーム本体を収録した「Super Mak 64 – Game.zip」が公開されています。ZIPファイルを展開し、「SuperMak64.exe」を実行することでゲームを起動できるとのことです。
また、ゲーム本体とは別に、制作過程をまとめた「Super Mak 64 – Report.zip」も用意されています。

こちらには、AIエージェントに与えた指示や制作工程を記録した映像、トークンの使用量や生成コストなどが収録されています。さらに、ゲーム制作時に生成された182個の3Dモデルも含まれており、AIを活用したゲーム開発の過程を詳しく確認できるようになっています。
なお、公開されているGoogleドライブのフォルダーには、10月29日更新と表示される「SuperMak64-Godot-source.zip」というファイルも追加で確認できました。
今回の『Super Mak 64』は、任天堂が公式に制作した作品ではなく、個人開発者による非公式のオリジナルゲームです。
レトロゲームの魅力は、グラフィックやサウンドだけでなく、キャラクターを動かしたときの独特の操作感にもあります。そうした要素をリバースエンジニアリングで数値として取り出し、AIを使って別のゲームに再現してみるというのは、なかなか興味深い試みといえるのではないでしょうか。
via.TechEBlog




















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