Xbox 360版『Rayman Origins』がAndroidでネイティブ動作!v0.4.0はスマホだけで導入、60fps・超ワイド対応

Xbox 360版『Rayman Origins』がAndroidでネイティブ動作!v0.4.0はスマホだけで導入、60fps・超ワイド対応

Xbox 360版『Rayman Origins』をAndroid向けに動作させる非公式プロジェクト「Rayman Origins Recompiled」の最新版「v0.4.0」が、2026年9月26日に公開されました。

本プロジェクトの大きな特徴は、一般的なXbox 360エミュレーターをAndroid上で動かしているわけではないことです。ゲームのコードをARM64向けに静的再コンパイルし、さらにグラフィックについてもXbox 360のGPUをエミュレートするのではなく、Vulkanを利用したネイティブレンダラーで描画します。

最新版ではAndroid向けAPKも用意され、Samsung Galaxy S23とGalaxy A56ではゲーム中60fpsでの動作が確認されています。

●RaymanOriginsRecomp GitHub Releases
https://github.com/BelmanteGu/RaymanOriginsRecomp/releases

Xbox 360のCPUやGPUを丸ごとエミュレートしない仕組み

「Rayman Origins Recompiled」では、Xbox 360向けに作られたゲームコードを解析し、ARM64で直接実行できるコードへと変換する「静的再コンパイル」という手法が採用されています。

開発者によると、初期段階ではCPU側のみをARM64へ再コンパイルし、グラフィックについてはXbox 360のGPUを再現する仕組みを利用していました。しかしv0.3.0からは独自のネイティブレンダラーへ移行しており、ゲームからの描画命令をVulkanへ直接渡す仕組みになっています。

そのため現在の構成は、Xbox 360本体のCPUやGPUそのものを再現する一般的なエミュレーションとは大きく異なります。ファイルアクセスやスレッド、オーディオといったXbox 360側のシステム機能については互換レイヤーが担当しますが、ゲームコード自体はAndroid端末のARM64 CPUでネイティブコードとして実行されます。

Galaxy S23とGalaxy A56で60fps動作を確認

v0.4.0ではAndroid版のパフォーマンスが大幅に改善されています。

Galaxy S23では、以前は43~46fps程度だったフル解像度でのゲームプレイが60fpsまで向上。Snapdragon 8 Gen 2に搭載されているAdreno 740で、安定した60fps動作が確認されています。

さらにExynos 1580とXclipse 540 GPUを搭載したGalaxy A56でも、ステージ内で60fps動作することが確認されました。ゲームスレッドがGPUの処理完了を待つ時間を減らす仕組みやCPU負荷の削減など、複数の最適化が行われています。

ただし、すべてのAndroidスマートフォンで60fps動作が保証されているわけではありません。GPU性能や対応するVulkan機能などによって、実際の動作速度は異なると考えたほうがいいでしょう。

スマホの縦長画面を活かす19.5:9表示にも対応

Android版では単純にXbox 360版の16:9映像を引き伸ばすのではなく、表示範囲そのものを広げるネイティブワイドスクリーンにも対応しています。

Galaxy S23では19.5:9の画面比率に合わせて、左右により広いゲーム画面を表示可能。『Rayman Origins』の横スクロールアクションとスマートフォンの横長ディスプレイは相性が良く、オリジナル版とは少し違った表示で楽しめます。

操作方法についても画面上のタッチコントローラーが用意されているほか、BluetoothやUSB接続のゲームパッドにも対応しています。

v0.4.0ではPC不要。Androidだけでゲームデータを取り込める

今回のv0.4.0で特に大きく改善されたのが、Android版の導入方法です。

公開されているAPKをAndroid端末にインストールしたあと、ユーザーが所有するXbox 360版『Rayman Origins』から用意したゲームデータをスマートフォンへコピー。アプリ内の「Game files」から、ゲームフォルダーまたはZIPファイルを指定するだけで取り込めるようになっています。

ゲームフォルダーの場合は「default.xex」や各種IPKファイルを含んだ状態で指定でき、ZIPにまとめて読み込ませることも可能です。アプリ側でファイルの展開や確認が行われるため、ゲームデータを用意した後のセットアップについてはPCを使用せずAndroid端末だけで完結できます。

Vulkan 1.1対応端末向けのフォールバックも追加

v0.4.0では、より幅広いAndroid端末への対応を目的とした「Vulkan 1.1」のフォールバック経路も追加されました。

Descriptor Indexingなどの機能を利用できないGPUでは、読み込み時にシェーダーを書き換える仕組みが用意されており、Adreno 610などを搭載した端末でも動作できるよう互換性の向上が図られています。

このほか、シェーダーを毎回コンパイルすることによるカクつきを軽減するPersistent Shader Cache、動画デコーダーの高速化、ワールドマップやステージ切り替え時の停止時間削減など、多数の最適化が盛り込まれています。

遊ぶには正規のXbox 360版ゲームデータが必要

注意しておきたいのは、「Rayman Origins Recompiled」のAPKだけではゲームをプレイできないという点です。

配布されているAPKには『Rayman Origins』のゲームデータ、音楽、ステージなどの著作物は含まれていません。実際にプレイするには、ユーザー自身が正規に所有しているXbox 360版『Rayman Origins』から用意したゲームデータが必要です。

エミュレーターとは異なる静的再コンパイルという方法でXbox 360タイトルをAndroidへ持ち込み、さらにネイティブVulkanレンダラーやワイドスクリーン化まで実現した「Rayman Origins Recompiled」。v0.4.0ではAPK配布とスマートフォンだけで完結する導入環境まで整ったことで、技術デモから実際に試しやすいAndroid向けプロジェクトへと大きく前進しています。

via.Reddit

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